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June 30, 2004

最近の6mのコンディションは?

 ここは北海道なんですが、6月に入ってからの6mの電波伝搬のコンディションが好調ですね。
といっても、無線に興味のない人に取っては???でしょうけど。

 6mというのは、アマチュア無線に割り当てられている周波数の中で、VHF(超短波)に属する電波の中でも一番波長が長い電波で、周波数が50MHz代、波長が丁度6m近辺なので、通称「シックスメータ」と呼ばれるわけです。
 FM放送の周波数が76MHzからですから、その下の周波数ということになります。通常FM放送で数十キロ圏内の放送局しか聞こえないのと同様に、通常は見通しの利く範囲内でしか通信できないことになってます。
 それはなぜかというと、短波帯の電波と違って、電離層にぶつかっても反射せずに電離層を突き抜けてしまうために電離層反射伝搬をしないからなんですね。

 ところが、今時分の季節になると局部的に電子密度の濃いEs層という電離層が出来て、そのEs層のいたずらで反射され、驚くほど遠くに電波が強力に伝わることがあるのです。これを通称「Eスポ伝搬」などといいますが、このEスポ伝搬が起きると、TVやFMのラジオ放送などは本来電波の届く範囲にないので同一周波数の割当を受けた放送局の電波の影響を受けて混信し、画像や電界強度の低下を来してやっかいなことになります。
TVなどのテロップで「ただいま局地的にTVの画像が乱れております」というのが出てきたら、これはEスポ伝搬で、遠距離の放送局の電波の影響を受けて混信を来しているということなんですね。

 われわれアマチュア無線家はこのテロップを見た瞬間に無線機の前にかじり付き、遠くからの電波が入感していないか、ワッチするのが習性で、唯一このEスポを歓迎している人種と思われますが(笑)

 では、次回はアマチュア無線におけるEスポ伝搬の話でもしてみたいと思います。

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