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June 30, 2004

Eスポで交信

 ここ北海道は6mのEスポ伝搬に関しては日本中でもっとも条件がよいようです。他のエリアでは北海道しか聞こえていないようなときにでも北海道からは複数のエリアの電波が届いているようなことが多いことからみてもロケーション的に北海道は好条件に恵まれているようです。ここ北海道からEスポ伝搬が確認されるときは、まず鹿児島、熊本から大分、四国の愛媛の北部及び山口の南部が聞こえて来ることが多いようです。そしてそのEスポは時間と共に東へ移動してくるようで、岡山、香川、徳島から兵庫、大阪、奈良、京都あたりが入感してくるようになります。午前から午後にわたって長い時間にわたって交信が可能な日があったかと思うと、ほんの20分くらい九州が聞こえただけで、あとは一日中どこからも電波が聞こえないような日もあります。なんとなくEスポ待ちで、聞こえて来る局をじっと待ちうけている気分というのは、釣りで大物が掛かるのを待っている気持ちと似たようなものがありますね(笑)もっともこちらのほうは、まったくもって自然条件依存なので、腕の善し悪しによって魚を釣り上げることとは違いますが。おもしろいもので、Eスポ伝搬は太平洋側では盛んですが、日本海側では低調のようで、6月に交信した局でも日本海側の局は鳥取の浜田市、大田市、京都の京丹後市とかほんの数える程度の局です。その代わり日本海側の局とは6mより上の周波数の2mで「ダクト」による異常伝搬交信が出来ることがあります。
 6月18日は午前から午後2時近くまで電波伝搬が非常に良くて、1時間半くらいのCQで40数局と交信しましたが、呼ばれたその中の1局は韓国の局でした。短波帯で韓国との交信は珍しくないんですが、さすがに6mで向こうから呼ばれて交信したのは初めてでした。逆に一番短い距離との交信は7エリアの釜石の局でした。直線距離にすると250キロを切っている計算です。たぶん近距離Eスポじゃなくてスキャッタのいたずらだったと思います。

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6mのEスポ伝搬

 6m(50MHz)の電波伝搬は主に見通し距離内の直接波による伝搬が基本ですが、季節によっては大気における温度の逆転層などの影響によって、弱いながらも見通し距離外のところまで地表波が伝搬することがありこれを長距離グランドウエーブなどと呼ぶこともあります。又、FAI(沿磁力線不規則性)伝搬とかMS(流星散乱)伝搬などという伝搬がありますが、理論的にも一般的ではないので割愛します。
6mにおけるもっとも刺激的な電波伝搬がEスポ伝搬で、これは主に5月から8月にかけて地表から100キロ上空付近に突発的に出来る非常に電子密度の濃い電離層をスポラジックE層(Es)といい、この層で通常は突き抜けてしまう6mの電波や、場合によっては2m(144MHz)の電波までもが反射されて遠くに届く現象をEスポ伝搬などと称します。決して東スポではないのでお間違いなく(笑)この電離層は太陽光の当たっている昼前後に多く出現するようですが、朝、夕方時には夜中になってから出現する場合もあります。このEスポ伝搬に遭遇すると、今まで静かだったバンド中が急にざわざわと賑やかになります。そして1000〜1500キロも離れた場所とほとんど隣同士で電波を出し合っているように交信でき、さらに本当に簡単なアンテナ設備同士でもはっきりと交信が可能なので無線設備には恵まれなくてもEスポにさえ遭遇していればかなりの箇所と交信が可能ということになります。
 また、この電離層はスキャッタといって散乱を起こし、ダイレクトではなくとんでもないところに電波が落ちるために100キロ以内の場所とも交信できたりすることもあります。
 ところが肝心のそのEスポの発生原因についてはまだまだ解明されていない事が多く、発生の予想さえつかないので、今日はEスポが出てるか、まったくダメか、実際にこまめにバンド内をワッチしていないとその発生を掴めません。今ではインターネットクラスタというものがあって、リアルタイムでどことどこが交信できているかなどを確かめられるので、自分でバンド内をワッチしなくてもだいたいEスポの発生状況は掴めますが。

 次回は実際にEスポでどんなところと交信出来ているかお話ししましょう。

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最近の6mのコンディションは?

 ここは北海道なんですが、6月に入ってからの6mの電波伝搬のコンディションが好調ですね。
といっても、無線に興味のない人に取っては???でしょうけど。

 6mというのは、アマチュア無線に割り当てられている周波数の中で、VHF(超短波)に属する電波の中でも一番波長が長い電波で、周波数が50MHz代、波長が丁度6m近辺なので、通称「シックスメータ」と呼ばれるわけです。
 FM放送の周波数が76MHzからですから、その下の周波数ということになります。通常FM放送で数十キロ圏内の放送局しか聞こえないのと同様に、通常は見通しの利く範囲内でしか通信できないことになってます。
 それはなぜかというと、短波帯の電波と違って、電離層にぶつかっても反射せずに電離層を突き抜けてしまうために電離層反射伝搬をしないからなんですね。

 ところが、今時分の季節になると局部的に電子密度の濃いEs層という電離層が出来て、そのEs層のいたずらで反射され、驚くほど遠くに電波が強力に伝わることがあるのです。これを通称「Eスポ伝搬」などといいますが、このEスポ伝搬が起きると、TVやFMのラジオ放送などは本来電波の届く範囲にないので同一周波数の割当を受けた放送局の電波の影響を受けて混信し、画像や電界強度の低下を来してやっかいなことになります。
TVなどのテロップで「ただいま局地的にTVの画像が乱れております」というのが出てきたら、これはEスポ伝搬で、遠距離の放送局の電波の影響を受けて混信を来しているということなんですね。

 われわれアマチュア無線家はこのテロップを見た瞬間に無線機の前にかじり付き、遠くからの電波が入感していないか、ワッチするのが習性で、唯一このEスポを歓迎している人種と思われますが(笑)

 では、次回はアマチュア無線におけるEスポ伝搬の話でもしてみたいと思います。

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