2mEスポとの遭遇
去年の6月29日でしたかねぇ。ちょうどオールJA8コンテストの最中だったから6月の最終日曜日だったことは確かだと思いますが、ここ北海道で2m(144Mhz)が韓国とEスポで大オープンしました。
2mというのは警察や消防の無線周波数のすぐ下に設けられているアマチュア無線用バンドで、主にローカル局の通信用に使われる周波数です。高さの高いタワーとテレビのアンテナを何本も櫛状に並べたスタックアンテナを使えば200キロ近く離れた局とも交信が可能な場合がありますが、普通の屋根に上げたような簡単なアンテナだと数十キロ先の局と話をするのが限界のような伝搬特性の電波です。従って遠くまで届いて混信を来すことにないようにアマチュア用としても業務用としても50ワットという出力を越える無線局は、月面反射通信とかそういう実験用無線局を除いて認められていません。また、6mの電波よりさらに電離層で反射されることが少なくてよっぽどの濃い電子密度のEs層に遭遇しないと反射されることはまずありません。
ところが、隣の町の無線局とも交信に苦労するような低利得の低いアンテナと無線機の組合せでも、ある瞬間から無線機のバンド中が韓国語の洪水になりました。オープンした時間は15:10からほんの数十分の間だったと記憶していますが、まるで我が市内から電波が発せられているように強い電界強度で韓国語の交信がはっきりと入るようになったんです。
目敏いローカル局はここぞとばかりに盛んに韓国局を呼び出して交信してました。こちらは初めての大オープンだったので、交信するよりもハンディ機のアンテナでも電波がはっきり入感するか、どれくらいバンドが混んでいるかとかそういうほうの興味が強くて交信そっちのけでバンドの観測に集中してましたけど、けっこう韓国では2mのバンドはどこも混んでいるようですねぇ。男女間のちょっと意味深な会話(だと思う)なんかが聞こえてきたりして、今の日本ではCB上がりのトラックドライバー間の会話以外のアマチュア間の交信が少なくなってしまってチャンネルがスカスカ状態の日本と比べると、まだまだ韓国の2mのチャンネルは盛況だったような感じです。
この日以来、我が低利得で地上高の低いアンテナでも2m韓国が入感してこないかとメインチャンネル付けっぱなしなんですけど、去年みたいな大オープンには遭遇しませんねぇ。聞いた話によると6月18日に北海道で少し韓国と2mが開けて交信した局があったと言うことですけど、その日は6mにかかりっきりで、2m聞いている余裕がなかったしなぁ。
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