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July 02, 2004

我が3アマ取得記

 4アマの講習を受けて4アマの免許を取得し、3アマの国家試験を実際に受けたのは更に一年後でした。3アマは4アマと違いモールスによる交信が認められる他、無線機の出力も移動できる無線局の上限である50ワットまで許可されますし、新たに18メガという周波数帯が許可されます。モールスさえクリアできれば学科試験は4アマとさほど変わらず、国際条約に関する分野が追加されるくらいのお得な試験です。3アマの試験は昔には電信級アマチュア無線技士試験と呼ばれただけに、未だに電気通信術としてモールス電信の試験があります。ただし昔は受信試験と送信試験の両方がありましたが、現在では3級を含めてすべての通信術試験は受信のみです。そのモールス受信の試験はまずモールス符号を覚えないと話になりません。それも紙に記号を書いた単語帳みたいなカードで符号を覚えるのではなくて音で覚えなくてはならず、一夜漬けはおろか一週間ほどの促成ではどうにもならないことです。一般にはピコモールスというモールス暗文発信器を使って、5文字ずつの符号の固まりを紙に書き取ってゆくというような練習法をおこなう受験者が多いようですが、ピコモールスの価格が1万円もするために、3級取得だけのためには過分な投資(ミズホの高田OM、すいま
せん)だと思って躊躇しているうちに時間ばかりずるずると過ぎてしまいました。そのうち無線資格取得の専門サイトを見つけて3級試験の取得記などを読むと、我がMacでも使えるモールス練習ソフトがあるのが分かり、それを使うことによってモールス受信の練習が手軽に出来ることがわかって、さっそくそれを導入。そして他のサイトも検索するにつけ、どうも3級程度の知識で取得できるプロの無線資格もいろいろあることがわかって、どうせならアマ資格だけではなくプロの資格も取ってしまおうと6月の末になってから年次計画を立てました。その計画とは、まず9月に3アマ、10月に2級陸上特殊無線技士、翌年2月に1級海上特殊無線技士の試験を受ける事というものです。そして自分を追い込み、後戻りできないように、CQ出版に3アマ国家試験問題集を、振興会に2陸特、1海特の養成教科書と試験問題集。英会話と通信術練習テープならびに試験申請書から免許申請書までまとめて発注しました。おおよそ1万8千円の投資で、これで元を取るために後には引けなくなりました。そのときの計画によると翌年4月期に2アマ、8月期に1アマ、9月期に1陸特を受けることまで決めてありましたが、さすがにそれらの教材の手配は下位の資格を取ってからということで、入手はしませんでしたが(笑)
 まあ余談となりましたが、3アマ国家試験問題集が届くまでとりあえずモールス練習ソフトを使ってモールスの受信練習を始めましたが、最初は迷わず「語調方」を使いました。語調法はだんだん速度が速くなってゆくと取りきれなくなるから止めた方がいいという人もいますが、2アマまでの速度だったら語調法でもまったく問題はありません。最初は語調法でモールスを取っていっても速度がだんだん速くなってくると自然に音調で符号をとらえてゆくものです。語調法というのはモールス符号のAである「・−」をあれー(亜鈴)、Bである「−・・・」をぼーたおし(棒倒し)などと覚えてゆくんですが、人の作った語調よりも自分で語調を作ったほうが覚えやすかろうということで、Aをアホー、Bをビートルズ、Cをシーマ納車、Dをデーモンなどというように勝手に割り振って覚えて、これが意外に短期でモールスの符号を覚えて書き取ることに慣れるのに役立ちました。3アマ試験のモールス受信は、1分間25文字の速度で2分間50文字の受信です。1日朝晩20分程度の練習で1ヶ月かからないうちに25文字などほぼ完璧に取れるようになりました。そこで25文字が完璧でも少し速度的に心配なので、35文字/分程度の速度まで上げて練習を行いましたが、試験1週間前に聞き取り速度を25字/分に戻したときに符号が遅すぎて一つの記号が二つに聞こえてちょっと焦りましたが。モールス受信の練習は毎日繰り返さないと身に付きません。前に日に2時間やったからといって翌日に休んでしまうとダメになってしまいます。3分でも10分でも毎日繰り返すのがコツです。そして5文字ランダム暗文受信ではなく、50文字平文で練習しなければいけません。ランダム暗文ばかりで練習すると3級モールス試験で得意なトラップ「ENGLISH」の短点連続に引っかかりますからね。そして平文も文章を暗記してしまえば練習にならないんで、自分は時事英語の参考書から取り出した50文字程度の文章をモールス受信ソフトのデフォルトな文章と入れ換えて常に新鮮なものを使用してました。
 無線工学と法規の勉強に使用したのはCQ出版社の3級ハム解説付き問題集1冊だけです。当初、CQ出版社から送られてきた問題集は分厚くてRLC回路のインピーダンスとかもう訳のわからない公式だらけで、4アマとこんなにレベルの差があるのかと思って愕然としたら、間違って2アマ用の問題集が送られてきたのでした。再度送られてきた3アマの問題集は4アマのものより薄い感じで拍子抜けでしたが(笑)ネットで情報を集めると、どうも巻末の模擬国試問題10題がそれぞれ組合せを替えられて繰り返し出題されるということがわかり、それなら理論的なことも理解しながら問題と正しい選択肢を暗記してしまう作戦に出ました。具体的には模擬試験問題をスキャナーで取り込んでA4サイズに拡大印刷し、解答用紙も作ってその10題を1日最低2回は繰り返すということを試験前まで繰り返しました。ざっとやって、いままでの4アマの知識でも理解出来て正解の問題は理論は省略。毎回ごと引っかかり、いままでの知識で理解できない問題は、徹底的に「なぜそうなるのか」を勉強してゆきました。2週間も繰り返せば10題中10題ともに100点を取ることが出来ようになりました。それ以上やってもしょうがないので、10月受験の2陸特試験のほうのレーダーとか衛星通信などの分野の勉強に時間を振り分けてしまいました。
 7月に無線協会北海道支部に提出した受験申請書が8月の20日ころに受験票になって返ってきました。それによると試験会場は札幌駅から東に10分くらい歩いたところにある札幌総合卸センター共同会館とかいうところらしいです。試験は午後13時からでした。午前中は4アマの試験が行われるようです。試験当日電車で札幌に移動、線路に沿って東に歩き、突き当たりを右に曲がると試験場の総合卸センター共同会館があります。2階へあがると既に無線協会の試験官が2名おり、他の受験者はまだ現れていないようでした。モールスはどこが聞き取りやすいかなどと図々しくもお伺いを立てたら「どこでも似たようなもんだけど、今日は4人だけだから一番前か二番目に座ってください」と言われ、前から二番目に着席。ネットで情報収集して置いたとおり最初にモールス受信の通信術から始められるので、2Bの先を丸めたモールス受信用鉛筆をさっそく用意。あとはもう準備することはし尽くした感があるので、参考書を開くわけではなく、ひたすら落ち着くことに専念しました。そのうち他の3人の受験者も現れてやがて時間となり。お定まりの試験の説明などが行われ、そして赤い罫線の恐怖の受信用紙が配られ、モールス試験が始まりました。MDの中の試験文章のなかから試験指示書に従って1つの番号が選ばれて音が流れ始めます。最初はA〜Zまでのアルファベットがモールス符号で流れて、これはテストパターンですから書き取りません。Aから順にアルファベットが流れていくうちにだんだん焦ってきました。まったく音調が家でパソコンソフトで流していたものと異なって取りにくいんです。音がビョビョビョっていう感じに聞こえてちょっと濁音混じりの感じさえしました。そのうちHR HR B~Tが流れて本文書取開始。とりあえず35文字くらいまでは完璧に取れると思っていたのに音調が違うだけであんなに焦るとは思いませんでした。けっこうな誤算でしたが一文字も落とさずに50文字を書き上げ、ARが流れてモールス試験が終わりました。受験者が4人しかいなかったので、よく耳にする「受験者が一斉に鉛筆を走らすザザザという音でモールスが聞こえなくて焦った」ということはありませんでした。そしてすぐさま無線工学と法規の試験が始まり、問題集巻末模擬試験のあるパターンがそのまま出題されたために、3分で書き上げ見直し含めて5分で終了しました。30分しないと退出できないのでそれまでまったりのんびりし、退出可能時間になってさっさと退出してきましたが、残る3人はまだ問題用紙と格闘しているようでした。どうも並列共振回路のインピーダンス・電流・共振回路内の電流の値の基本的な考え方がわからなかったようでしたね。問題用紙は持ち帰れるので、家で問題集とつき合わせると問題の数値もそのままのものが出題されており答え合わせの結果取りこぼしもなく満点。あとはモールスですが、こちらはどんな文章が流れてきたかも記憶になく、落ちる気はしませんでしたが合格通知が届くまでちょっとどきどきしてました。合格通知は4日目くらいにもう届きました。そして即日で従免申請をし20日後に3アマの従事者免許をゲット。これでやっと免許も2枚になりハンディ機1台のみの状況から脱却するべく10月には中古のHF無線機(真空管式)と屋根上マルチバンドの垂直アンテナを自分で設置して、保証認定を取って免許状に1.9から28までの周波数を追加し、晴れて3アマでHF局に変更となりました。しかし、ある理由により実際に電波を出し始めるまで、さらに半年かかってます。
 3アマ資格取得費用
 受験料    4,930円(当時)
 3アマ問題集  1,500円
 免許申請料  1,650円
 郵送料・その他 570円
 合  計   8,650円

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