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July 27, 2004

無線アンテナ落雷で火事?

 昨日(7/26)は全国的に大気が不安定になり、各地で雷による停電等によって、交通機関や生活に混乱を来したようですが、ここ北海道では無線のアンテナに落雷して家が火災になるという騒ぎがありました。落ちたアンテナはアマチュア無線用の鉄塔のような高いアンテナではなくて150メガ帯(アマチュアバンドの2m帯の少し上)業務用無線の屋根よりほんの少し高いだけのグランドプレーンアンテナに落雷したようです。そしてテレビを何かを繋いでいた電源付近から出火して一階内部を焼失したとのこと。アマチュア用の高い鉄塔アンテナに落雷するのは確率的に高いような気がしますが、テレビのアンテナ並に低いアンテナにも落雷するというのでは、おちおち無線のアンテナも上げておくわけにもいきません。まあ、うちの周囲にもアンテナに誘導雷を食らって繋いであった無線機の内部パーツがいかれて無線機数台をパーにしたとか、ファックスや電話や回線を繋いであったモデムからパソコンまでがダメになったという話はよくありますが、無線のアンテナに落雷して火事になったという話はあまり聞いたことがありません。
 電波法施行規則上では26,175キロヘルツ以下の短波帯より長い周波数のアンテナには避雷器もしくは接地装置を設けなければならないとあり、我が研究所のマルチバンドアンテナにもアースラインが用いられていますが、VHF帯UHF帯のアンテナには規定通り省略してあります。避雷器というのは誘導雷のような大電圧を瞬間的に食らった場合に同軸ケーブルの中間に用いて無線機側に至る回路をカットして大電流を脇路の電線から接地したアースに流す装置のことで、2アマの試験に出てくるバリスタという加えた電圧により抵抗値が変わるダイオードを使用した物ですが、この装置であっても何百何千万ボルトの電圧が掛かる直撃雷にとっては無力です。
落雷のメカニズムに関しては、フランクリンが初めて雷の正体が電気であることを証明してから今までの間、まだまだ分かっていないことも多く、旧来言われてきた避雷針の60度の笠の下に入ると安全であるというのも、かならずしもそうとは限らないようですし、真上からではなく横からも落雷するという現象もあるといわれているので、まだまだ完全に雷を防ぐ手だてというものはありませんが、アマチュア無線の鉄塔は接地抵抗を極少にして接地を完全にし、同軸ケーブルの中間にはアレスター(避雷器)を設置。そして雷が鳴りそうなときにはいち早く同軸ケーブルを無線機から外す等、アンテナと無線機を遮断する以外に被害を最小にする方法はないみたいです。又、ごく十数メートル圏内の電信柱等に落雷した場合にはアースラインから高電圧を拾って無線機がダメになる場合があるらしいので、アースラインも念のため遮断しておいたほうがいいでしょう。無線機に限らず、最近のICチップ制御による電化製品は誘導雷に弱いので、パソコン、電話、ファックス、TVなどもコンセントを抜く、電話回線から完全に遮断する等の処置が必要だと思います。なお、誘導雷というのは雷がごろごろ鳴っているようなときばかりではなく、蒸し暑くて空気がよどんで寝苦しいような夜に音もなく落雷して電化製品の内部丸焼けということも多いようですから、そういうような気象状態の時には誘導雷に気をつける必要があると思います。蛇足ですが誘導雷がおきやすい蒸し暑くて空気がよどんで寝苦しいような気象条件のときには、大槻教授が解明したような球雷現象、俗に言う火の玉が出現しやすいようです。このように大気中に帯電した部分が常に電位の低い部分に流れよう流れようとして、大地に静電誘導する部分を捜して移動しているような状態になっているようです。しかしそれでも雷の被害が心配なら、近所の天神様のお札でも貰ってケーブルにでも貼っておきましょう(笑)

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