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August 31, 2004

台風とアンテナ

  地元の高校が北海道で初めて夏の甲子園で全国制覇を果たし、こりゃ天変地異の前触れじゃないかと思ったらそれから10日も経たないうちに超大型の台風が我が町に上陸するっていうのですから、何と言うことでしょう(笑)台風は上陸したものの上陸前1時間から上陸後3時間はまったく静かで雨も上がり、台風が上陸した様子などまったく感じられませんでしたが、台風進路の東側は大雨、西側は風速25メートルを超える大風で、かえって台風が上陸してくれたおかげで雨も風もしのげてラッキーというところでしょうか。確か2年くらい前も我が町に台風が上陸したのですが、今回と同じようにさほど被害はなく、離れた町の方が雨と風で被害を被ったというようなことがありました。
 無線をやっていて一番恐いのが台風による風害と落雷です。今回の台風16号も6エリアを縦断し、宮崎、大分で風害が多く、また夜中に日本海を北上中、進路東側の関東地方、特に東京千葉方面でも30メートルを超える突風が吹いたそうですが、皆さん無線のアンテナはいかがだったでしょうか? 無線のアンテナやタワーというのは設計受風面積というのが決まっていて、その範囲でアンテナを組み合わせて使用することになりますが、その設計許容範囲の中で組み合わせても台風による突風を食らうと倒壊、破壊の危険があることは言うまでもありません。やはり台風の被害というと、日本中で一番台風の直撃を食らうのが沖縄県ということになりますが、台風となると平気で50メートル以上の風害を被る沖縄県のアマチュア無線家の方々のアンテナ事情はどうなっているのでしょうね。ワイヤーアンテナのマストを可倒式にして、さながら旧帝国海軍の航空母艦無線アンテナのように航空機発着時、じゃなくて台風が来るときはあらかじめマストを倒して台風の通過を待つなんてことをされているのでしょうか? 台風というといくらこちらのアンテナ設備の耐風性能が良くても、飛ばされてきた看板や屋根のトタン板がエレメントに激突すれば高価なビームアンテナも一発でお釈迦です。あと受風面積の大きいキュービカルクワッドアンテナあたりは強風に対してちょっと弱い様な感じがしますね。6エリアのOMさんがキュービカルクワッドでオンエアしていて、台風接近時はクランクタワーを一番下まで降ろしてロープでがんじがらめに固定するそうですが、八木あたりもローテーターの摩擦ブレーキだけでは固定しきれない可能性があるので、ロープで固定する等の処置が必要なんでしょうね。
というのもここ北海道では大きな台風の風害に久しく遭った事がないので、台風が来るからアンテナをどうするなんて処置の話をローカルから聞いたこともないのでのんびりしたものですが。ここ北海道では台風よりも1月2月の台風並に発達した低気圧による風雪害のほうが心配のようです。大きな送電線の鉄塔なんかでも雪が付着して重量が過多になり、そこに突風が吹き付けると簡単に倒壊することもあります。太い送電線も着雪して風に煽られることによって切断することもあります。無線のアンテナのエレメントに湿った思い雪が付着して、そこに強風が吹き付けることを想像しただけでも恐怖を感じるくらいですが(^_^;)
 また、アンテナのメンテナンスが楽なクランクアップタワーというのも寒い北海道では使えないようですね。なんでも雪が付着して凍結すると伸張出来なかったり逆に収縮出来なかったり、同軸が凍り付いてタワーのアップについてゆけずに切断したりするトラブルがあるからだそうです。
 まあ、考えてみれば日本中、気象条件によって無線の環境も制約を受けるものなんですね。

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August 27, 2004

クラブ局は襟を正せ!

  JARL主催のコンテストでもよく移動運用しているクラブ局が出ていますが、果たして電波法に抵触しないで運用している局が本当にあるのでしょうか?本来、クラブ局というのはクラブとしての局免を取った設備でしか運用してはいけないのは法律的に当たり前のことなのに、適当にクラブ員手持ちの無線機を持ち込んで運用し、4アマ免許しか持っていないクラブ構成員に50ワットの無線機を運用させ、堂々と「M」の種別を送らせていることなど当たり前のようになって、この辺の遵法感覚が完全に麻痺しているクラブ局が多いようですね。まあ、このクラブに関しては会長からして4アマにも関わらず自宅設備はHF100W運用、V,UHFは50W運用なんですから、さもあらんというところですが。
 しかも最近はクラブ局制度が悪用されて、トラック運転手の免許持ちがクラブ局を開設し、従免を持たない仲間の運転手同士でクラブコールで交信させるというような違法行為の温床にさえなっております。最近、トラック業界における違法CB無線の問題が表面化し、大手建設の現場や公共事業の現場から違法CB無線が締め出され、無線のアンテナを取り付けているダンプは違法無線でないことを証明するために、ウインドウに大きなコールサインを掲げる車が多くなりましたが、クラブ局のコールサインを掲げている車がかなりの割合で見受けられます。これらの車はクラブコールは掲げていますが完全な違法局で、お互いの交信には名前で呼び合うか、同じクラブコールに1とか2などの個体識別番号をつけて呼び合っているんですからお笑いですが。
 まあ、老舗のJARL登録クラブにあっても記念カード発行などのときには個人局の無線設備を使ってクラブコールを名乗って運用してます。よく考えれば違法な行為だとわかるはずなのですが、どこもやっていることだからということで自分たちもお構いなしに平気で包括免許状態で運用しているというのもいかがなものでしょうか。また、2アマが構成員のせいぜい2-3人しかいないクラブが10,14メガ帯の周波数を局免に申請し、50Wの局免を取って50Wの無線機を9割を占める4アマ構成員に使用させるということをどのように考えているのでしょうか。50Wの無線機はその出力を10Wに絞ろうが4アマしか従事者免許のない人間には使用できません。逆にそれが許されるのなら10Wしか出さないことを条件に4アマであっても50W、100W機で局免が取得できることになります。クラブ局で50W、100Wの無線機を使用している4アマ構成員は、10W機では飛ばないことを不満に思い、どうせ他の人間も100ワット機を内緒で使っているから構わないと電力増加に走ることは容易に想像できます。普通は頑張って上級の免許を取って堂々と50Wなり100Wの局免を習得できるように導くことがクラブの正しいあり方でしょうに、違法運用を助長させるのが、いまの大多数のクラブの現状のような気がしてなりません。
 そこで、こう提言したいと思います。1. クラブは、構成員が電波法に正しく準拠した運用を行うように指導、監督する責務を負う 2. クラブに4アマの構成員がいる場合には、その局免は4アマが許される範囲の出力で申請するものとし、4アマ構成員が使用できるもののみの無線設備を有すること 3. クラブのコールサインはクラブとして登録された無線設備以外は使用できない。クラブコールを勝手に外に持ち出させない 以上。
 ところが、ゲストオペレーション制度というのが出来て事を複雑にしています。ゲストオペレーション制度というのは、従事者免許しか持っていなかったり、コールサインは持っていても、他局でその他局設備でその局のコールサインを名乗ることによって運用できるという制度で、確か平成10年から行われることになったと思いますが、それでは自局の無線設備でクラブ局コールで運用するのはゲストオペレーション制度の合致するから適法かというと「否」です。考えてください。この場合はその無線設備の登録されている局免コールサインを名乗らなきゃいけないんですから、外から持ち込んだコールは名乗れません。ということは自局のコールでしか運用できないことになりますね(笑)すなわち自局の無線設備でクラブコール運用することはすべて違法になります。
 また、移動運用で「もう一局いますのでサービス宜しく」などと言ってきて、同じ無線設備で別人が別なコールサインを送ってくるケースがままありますけど、家族登録で同一の無線設備を共用している場合を除いて、マイクの貸し合いはすべて違法です。自局の固定無線設備を他人に他局コールで運用させることも普通に行われることが見受けられますが、この場合はゲストオペレータとしてその無線設備の局コールサインを発しなければいけません。ゲストオペ自局のコールサインで運用することは違法になります。
 細かいことかもしれませんが、こういう「みんなやっているから自分もやる」という「赤信号、みんなで渡れば恐くない」的な真理が違法運用蔓延の温床になっているのでしょうね。
 某会長から2アマに関わらず記念局で500W運用したって噂だし。

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August 26, 2004

交信の話のネタ

 アマチュア無線の交信では、国際通信連合憲章に規定する無線通信規則の規定によって、交信して構わない内容、いけない内容というのが定められております。電波法によってもアマチュア業務というものが明文化されていてそれによると「アマチュア業務とは、金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう」というようになっております。すなわち、アマチュアの無線機とアマチュアの周波数帯を使って仕事やレジャーの連絡用に使用したり、ハンググライダーと地上での指示誘導に使用したりすることは、アマチュア業務の範疇から完全に逸脱することになるので、完全な電波法違反となります。アマチュア業務の自己訓練とは通信術の練習、通信および技術的な研究というと、通信機を製作したりアンテナを製作又は調整したりして、どれだけの出力でどこまで電波が届くのかということを記録して調べるのが研究です。というわけで、アマチュア同士の交信にはレポートの交換というのがかならず付いてまわり、了解度と信号強度を(電信の場合は更に音調を)お互いに通信しあって、ログブックに記録するのが通信及び技術的研究の業務の一部で、レポートの伴わない交信というのがアマチュア業務逸脱の通信と言えます。キャンプや登山にハンディ機を持ち込んで、仲間同士の交信にレポート交換したりログを付ける人間はいないでしょ(笑)
 国際通信連合憲章に規定する無線通信規則ではアマチュアは「試験のための技術的性質の通報」「自己訓練のための無線通信業務」「軽易な公衆電気通信業務によることが適当でない私的事項」となっており、アマチュア無線を他の業務に使用したり、第三者の依頼による通信事項を厳しく制限しております。
 これらの規定を考えるとアマチュア同士の交信というのはレポートの交換の他は使用している無線機と出力、アンテナの形式と高さ、自局の天候と気温くらいしか交信出来ないことになりますが、「軽易な公衆電気通信業務によることが適当でない私的事項」というのがクセモノで、これを知っていても知らなくともそれ以外にだらだらと身の回りのことその他、交信し合うのがアマチュア無線の交信というものです。まあ、周波数によってはいつ急にコンディションが落ち込むかわからないので、レポート交換を急いで早々に切り上げることもありますが、昼間の14メガ帯あたりではけっこう20分以上も同じ局と交信することもありますね。まあ、某どこかの会長みたいに周波数を占有して電波上で将棋を差し合うなんてことはしませんが(笑)それで去年半年くらい使えたネタは9月の震度5の地震と出光精油所のナフサタンク火災のことでした。北海道としては印象の薄い苫小牧市を全国に映像で知らしめたのが災害というのも情けないような気がしますけど、けっこう全国的に話のネタとしては事欠かず、特に兵庫の局とは地震災害ネタが共有出来たような感じでしたが。
 しかし、地震による精油所火災から一年。今回とっておきの交信ネタが出来ました。地元の駒沢大付属苫小牧高校が高校野球夏の甲子園大会で愛媛斉美高校を決勝戦で敗って、高校野球80年の歴史の中で白河の関を越えたことがなかった深紅の大優勝旗を苫小牧に持ち帰った事です。地元の市役所にも「悲願の1勝を!」なんて張られていただけなのに、まさか優勝するなんてねぇ(^_^;) 決勝戦でお互いに20安打近く打ち合い、ふた桁得点同士の決勝戦というのも凄まじいもので、試合中は苫小牧の町中から車が消え、スーパーやパチンコ屋はガラガラ、ガソリンスタンドには1台も給油にやってこないは、水道の給水量も普段の19%しかなかったそうで、苫小牧だけでなく札幌やほか全道でも試合の視聴率は48%くらいになったそうです。日曜日の札幌三越前のオーロラビジョンに映し出された最後のバッターがレフトフライに倒れた時に、交差点を埋め尽くした黒山の群衆が一斉にワーッと歓声を上げたのと、甲子園で観戦していた殆どすべての関西高校野球ファンが3累側駒沢苫小牧応援団と一体になって、駒沢攻撃の時には凄まじい歓声を送ってくれたのが印象的でした。自分でいうのもなんですが、近年希に見る激闘の決勝戦だったのではないでしょうか。蓋を開ければチーム打率4割4分で3年前の日大三高を抜いて史上1位の記録をうち立てたそうです。
 ということで、しばらくはこのネタで交信しようと思いますが、相手が愛媛の局だったときは気をつけなければいけませんな(笑)

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August 22, 2004

閑散とした支部コンテスト

 8月の帰省シーズン明け最初の週末には地元のJARL支部主催のコンテストがあります。このコンテストも昔は盛況で、2mなんか空いているチャンネルを捜すのが困難なほどだったようですが、今回はコンテスト開始時間の21時になっても声を出し始める局が聞こえませんでした。3年前くらいまでは、特にコンテストに参加しないというOMさんでもニューイヤパーテイー、テレコムQSOパーティー、地区コンテストの年3回は声を出すという方が多くて、多くの懐かしいコールサインが聞かれてさながら同窓会のようになり、近況を伝え合うというようなまったりした雰囲気で、あの殺伐としたJARL4大コンテストとはまた違う良さがあったと思うんですが、参加する人数が少なくなると、年を追うごとにコンテスト自体が閑散としてきて、バンド全体で2人が出ていればいいというような状態に成り下がってしまいました。
 かくいうわたくしも、過去支部コンテストには一回もログシートを提出したことはありません。支部コンテストでHFで声を出すとき、相手にコンテストナンバーの交換の説明をいちいち解説するのがかったるいということも大きいです。無線をやっている殆どの人というのはコンテストというのに興味も知識もない人が殆どで、声を掛けてくる人たちの大半は初めての交信と言うことでコールバックしてくる人が殆どです。それにコンテスト経験者であっても、支部コンテストをやっているなんてことは知らない人ばかりが多いので、いちいちJARL NEWS でも見なければどんなコンテストナンバーを返せばよいかわかりません。そこで交信毎に、いちいち説明しなければいけないというのが煩わしいです。コンテストナンバーも管外局は都道府県ナンバーのみの交換ということに統一すればいいのですが、クラス区分のためか、主催者の違いによってそれに年齢符号を付けさせたり、細かい送信出力の区別を付けさせたりして、そのコンテストがどんなコンテストナンバーを交換しなければいけないのかいちいち調べないといけないというのが、コンテストに参加する人間も、それにコールバックする人間も増えてこない原因の一つにはなっていないでしょうか?
 あと、今回の支部コンテストが盛り上がらない理由は、オリンピックのおかげで寝不足気味の人が多いのと、地元の駒沢大付属苫小牧高校が北海道の高校勢として初めて夏の甲子園決勝戦に駒を進めて、支部コンテストどころではないというのが本音かもしれません(笑)

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August 18, 2004

今さらのバグキーBK-100入手!

 室蘭のOMさんからハイモンドのバグキー(電信用半自動電鍵)を譲っていただきました。まあ、現在のアマチュアのCWの世界ではエレキー全盛時代で、普通の縦振り電鍵を普段使いする人も珍しい時代に、いまさらバグキーでもないだろうと思いますが、このハイモンドのBK-100というバグキーには特別の思い入れがあるので、迷わず入手いたしました。バグキーというのはレバーを左右に動かして符号を送出する横振り電鍵の一種なんですが、バネ仕掛けによって、短点のみ連続で打てるようになっている電鍵のために「半自動電鍵」などと呼ばれたりします。エレキーのように短点も長点も自動的にキーを操作しているときに連続して送出できるのではなくて、長点のみ人差し指の接触の断続で送ってやらねばならず、そのために短点と長点がきちんと揃ったきれいな符号を送出するためには、ある程度の訓練が必要です。
 使用されたのが主に遠洋漁船や海岸局なので、ほとんど40年位もモデルチェンジせずに製造され続けてきましたが、GMDSSの普及で漁船の世界からもモールス交信が殆どなくなってしまい、業務用からの需要がなくなったためか、惜しくも3年前に製造中止になってしまって店頭では入手できなくなってしまいました。最終的な価格は17,900円(税別)だったような気がしますから、この金額じゃカツミの外付けエレキーが買えるような金額なんで、わざわざこれを買う人間はCWを行うという行為だけのためとしては、相当な変わり者か頑固者でしょう。買ったはいいけどバグキー独特のキーイングがマスターできずに、シャックの飾りとなってしまった人が相当数いそうです。
 横振りのバグキーは船の動揺に影響されずにオペレートできる点や、空電がかぶっても短点長点を識別できるように長点の割合の長い符号などが自由に打てる(アマチュアでこういう符号を打たれると交信を遠慮したくなりますが)自由度などが好まれて、漁船や中型外航船などで数多く使われたものですが、どうしても短点を打つときにチャタリング(波形のバタツキ)が多くて符号が汚くなり、また短点から長点に移るとき、又その逆でも符号間の間隔が狭くなりがちで、正確なスペースの短点長点を打ったり、長点の長さなどを正確に送出するにはけっこうな練習が必要です。コールサインはけっこうなOMさんなのに、打ち出す符号がコールサインに似合わずビギナーみたいな人ってよくいますよね?(^_^;)
 ということで、初心者はエレキーを使って正確な符号間隔を掴んで、正確な短点、長点を送り出せるようになってから縦振り、バグキーなどの手動電鍵、半自動電鍵に手をだしたほうがいいでしょう。またバグキーは基本的に短点長点連続で符号の長い和文符号に適したものとされ、BK-100に関しても和文符号を送出するための業務用なので、錘を一番遅いスピードにセットしても欧文に換算すると70文字/分くらいの速度以下には出来ないので、1アマの試験よりも早いスピードでしか打てない計算になりますので、これを考えても初心者向きの電鍵ではないことが確かです。
 ところで、なんで今更バグキーなのかというと、アマチュアの本分はそもそも自己訓練であり、通信術として縦振り電鍵と、バグキーのキーイングをマスターするのは、自己訓練の一つとして悪くないと思ったからなんですねぇ(笑)それに、正確な短点、長点間隔を送出するスキルというのは楽器の演奏に似ていて、楽器ならなんでもやってみたいわたくしに取っては、それほど難しくないと思ったからなんです。OMコールなのにも関わらず、独りよがりの半ばデタラメな記号を送り出すことしか出来ない人って言うのは、どうもリズム感に欠けているんじゃないかという節があるように思いますが、あたくしの感触として楽器を囓ったことのある人間はCWのマスターも早いような気がします。(これは電鍵操作のみにかかわらず、楽譜を見て音を出すという作業が、文章を見てそれを符号にして送り出すという作業にも通じているような気がしますが)。そーいや高校時代、我が吹奏楽部にもアマ資格所持者で電信級以上が何人か居たようで、後輩の女の子が1人、確か2アマでした。
 わたくしと、このハイモンドBK-100というバグキーの最初の遭遇は、今からちょうど30年前の昭和49年ころの話です。電話級を取ってHFで開局した中学の同級生が、電信級免許取得のために素人目から見てもあまり高そうでないハイモンドのモールド台電鍵と発信器を学校に持ち込んで、送信練習をしておりました。本来ならば勉強のために関係ないモノをヘタに学校に持ち込むと没収されることがあるんですが、中学の無線部(JA8YHP)の部員だったためにお咎めなしだったんですね。そいつは家ではその当時の学生のスタンダートHF機であるトリオTS-311を使っていたらしいですが、本当はヤエスのFT−101が欲しかったとのこと。そいつがあるとき、見慣れない長方形で横に動かすレバーの付いた電鍵を学校に持参してきて、いじらせてくれました。錘とバネの反発により短点が自動的に送り出せる電鍵で、それが今回入手したバグキーのBK-100だったのです。そいつの話だと船舶局とかそういうところで使われるプロ用の電鍵だということでしたが、当時アマチュア無線の免許は欲しかったものの、高価なトランシーバを買わせて開局するほど親にお金は使わせることは出来ないし、第一4アマ問題の複数の抵抗の組合せによる合成抵抗の計算がからっきしわからなかったものだったので、当時の自分にはまったく縁のない物でした。それが、30年後の今になって自分の机の上に置かれるようになるとは(^_^;)。
 しかし、当時の電信級アマの試験とて、送信の試験があったにせよ、25文字/分のスピードの符号を送り出すのに、最低70文字くらいの早い文字しか送り出せないバグキーを持ち込んで試験を受けたのかな?E君。高校卒業以来顔を見ていないけど、あのときのバグキーをどうしたか聞いてみたいな。
 そういえば去年の年末、ちょうどクリスマスイブの日に妻への感謝のメッセージとかいう特集番組をTVでやっていましたが、その中で八戸漁業無線局勤務の通信士さんが出てきて、モールスで電報を扱うシーン(いまだに電信で電報のなんてやりとりするんでしょうか?)をやっていましたが、使っていた電鍵がこのBK-100でした。電鍵が動かないように英語の辞書を上に乗せて重量を稼いでいましたが、さっそくマネをさせていただき、電鍵が動かない状態でキーイングの練習をしております(笑)

BK-100.JPG

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August 16, 2004

そろそろ今シーズンの6mは撤退?

 聞こえない。まったくもって聞こえません。インターネットクラスタによると1エリアと3エリアあたりの近距離はけっこう開いているのに、ここ8エリアはまったくもってオフシーズンのようにぜんぜん入感しません。1日のうちで早朝(ただし起きられないからワッチせず)と午後4時台前後30分の間に九州北部と山口県の突端が数分、Eスポで入感してくればいいほうです。おかげでお盆休み中の移動局が動き回っている期間中に、交信できた局は数局に満たなく、これではJCCとJCGのスコアもさっぱり延びません。ここ8エリアでは12日頃から急速に寒気が入り込んで、場所によっては一桁台の最低気温を記録するようになり、そのせいもあるんでしょうか、HF帯では夏場は入感してこないようなDXが入感するようになり、電波伝搬上ではもう完全に秋型のコンディションになりました。昨年のお盆シーズン中は、午前中に4エリア5エリアがEスポで主に入感し、遠く小笠原が昼前後に入感したり、種子島、徳之島あたりまで交信できてけっこうお盆シーズン中はEスポ伝搬でけっこう楽しめたのですが、今年は7月中旬にコンディションの変わり目を迎えてからその後はまったくの低調になり、8月過ぎてからのコンディションはスカスカの結果になりました。
 まあ、これを機会にそろそろ6mの設備もかたづけて、そろそろローバンド運用の準備にでもはいらないといけないようで、我が貧乏電波研究所はローバンド系アンテナがあまりにもpoorなため、そろそろダイポール系のワイヤーアンテナを張る準備に掛からなければいけないようです。バランも買うと高いから、手持ちのトロイダルコアにホルマル線巻き付けて自作しなければ。とりあえずCWで100ワット掛けても燃えない、溶けないアンテナを作って、SWR下げるのに切った張ったの作業もまた楽し(笑)

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August 09, 2004

フィールドデーコンテスト雑感

  JARL4大コンテストの一つであるフィールドデーコンテストは、移動局の移動運用が主体になるために、夏休みシーズン中、それもお盆の帰省が影響しないようにだいたいは8月の第一週の週末に行われます。当日、たまたま夕方から6mが開けて、CQを出したら夕方なのに移動局が沢山声を掛けてくれまして、どうもコンテスト前のセッティングのためにCQに答えてくれる移動局が多かったということなんですね。恥ずかしながらそれまでフィールドデーコンテストのことはすっかり忘れていました。
 フィールドデーコンテストは夜の21時スタートで翌日の15時終了です。これは移動局が主体となり、撤収の手間を考えてのことですが、昨年は6mがぜんぜん開けなくて、思いの外マルチ(交信異都道府県数)を稼げなくて得点を延ばせなかった局が多かったようでした。しかし夕方のオープンの調子から見ると、21時からの段階でもかなり期待ができそうな感じです。そこで、こちらは固定運用ということもあり(固定局どうしは得点にならない)、CQを出している局に応答して回るといういつものコンテストサービスのみにて急遽参戦決意しました。
 もっとも6mで高得点を上げようと思ったら、Eスポでの伝搬条件のいい場所を選ぶこともさることながら、グランドウエーブがよく飛んで、Eスポが開けていない時でも局数を稼げる場所を選ぶという戦略的な分析も必要です。しかし、こっちは北海道の、しかも移動の道具なんてこないだ作った2mのJ型アンテナとハンディ機くらいしか持ち合わせがなく、6mで参戦するとなると発動発電機にアンテナも最低はHB9CVくらいのビームアンテナを用意してグランドウエーブのよく飛ぶ山の上で運用するくらいの準備が必要です。ということで、常置場所から移動局のCQを追いかけて声を掛けまくる「追っかけ」に徹することにしました。
 コンテストがスタートした21時台は関東と近畿・四国・中国が入感していました。特に3エリアからは同一周波数で複数の局がCQを出し合うような感じで、バンド中CQの嵐が吹き荒れています。これだけ夜間にコンディションが開けるのは、今年になって初めてだったんじゃないでしょうか。コンテスト1局目は神奈川移動局、2局目は愛媛移動局、3局目は茨城の移動局と場所もバラバラですが、1エリアはスキャッタで入感しているためか、フェージングが深くて盛んに聞こえていた局がそのうちさっぱり聞こえなくなったりでコンディションが安定しません。しかし、四国と中国地方の局は安定してEスポで入感しています。
 22時を過ぎると関東の局がぱったり聞こえなくなり、四国・中国地方の局とともに九州の移動局が聞こえ始めました。局数が多く出ている関東の局が聞こえなくなると、局数的に苦しくなります。そして23時を過ぎるとバンド中が静かになり、電信で運用している局すら聞こえなくなって、この日の6mの運用を断念しました。
 局数としては16局で終わってしまい、原因として関東方面移動局がスキャッタで入感していたためか、コンディションの関係で思いの外、交信できた局が少なかったのが原因と思われます。また、東海・近畿の局がまったくダメで局数の多いところをコンディションの関係で失ったのが大きかったでした。
 Eスポが開けた翌日のコンディションは平均的に「開かない」のは経験的に知ってましたが、翌日は8時台から参入して長崎と山口の局がEスポで2局捕まってただけで、その後は道内局数局とグランドウエーブで交信したのみで、結局は終了の15時を迎えるまで開かずに終わってしまいました。
 22局17マルチという、こないだの6m&Downコンテストと比べると悲惨な結果ですけど、いちおうJARLにデーターを提出しましたけどね(笑)
 まあ、結論からいえばニューカマーはマルチバンド扱いなので、6mが開いていない間は6mにこだわらずに他の開けているバンドでどんどん局数とマルチを稼がないと高得点は望めないってことです。6mにこだわって他のバンドをやらなかったのが敗因でした。わたくしがニューカマー部門としてエントリーできる(開局3年以内)の最後のビッグコンテストは全市全郡コンテストですが、基本的に4アマを想定してのHF10W、VHF/UHF20Wマルチバンド電話のみ運用で、当然のことながら14メガが除外されているので、昼間のマルチを14メガCWで稼ぎたいわたくしにとっては次回最後の「ニューカマー部門」にエントリーするかどうかは思案のしどころですが(^_^;)
 しかしまあ、各コンテストに参加しないと「その時その時の季節、コンディションの違いに関わらず高得点を得るための戦略」がわからないでしょうから、とりあえずコンテストというと「うるさい、じゃまくさい」と思わずに参加してみないと、コンテスター達が夢中になるあの面白みがわからないと思いますよ。

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August 08, 2004

1アマ2アマ資格統合の噂

  何かJARLの九州支部から漏れたアマチュア無線資格試験のモールスによる通信術廃止要請に伴う資格統合問題によって、某掲示板を始めとして賛成派、反対派を含めて大騒動になっているようです。事の発端は、国際通信連合がアマチュア無線のHF帯運用資格について、必ずしもモールス試験を課すことを求めないというようになり、いままでの日本における第4級アマチュア無線でHF帯(8メガヘルツ以下、21メガヘルツ以上30メガヘルツ未満)は45年もの間、国際的にはルール違反の資格だったものが、やっと国際通信連合条約に合致することになったのですが、これを機会に日本アマチュア無線連盟(JARLと略す)は会員の意志の確認もなしに、幹部の独断で総務省に「モールスによる通信術試験の廃止は国際趨勢なので、日本でもモールス試験をアマチュア試験から廃止するようにされたい」という申し入れを行ったのは事実です。今、大論争に発展しているのはモールス廃止に伴って、JARLが「1級2級の資格を統合、さらに3級4級も統合してそれぞれ上位の免許とみなす」という私案がJARLの九州支部の掲示板からリークしたということなんですが。その掲示に対して全国の上級アマから批判その他の書き込みが集中してしまったために、九州支部がその掲示と批判書き込みのBBSを一方的に削除してしまって、騒ぎがまた大きくなりました。また、1アマと統合されて棚ぼたの資格が欲しい人間、3アマと2アマが統合されれば晴れて上級になれることを歓迎する人間、それから単なる煽り、野次馬までがそれをネタに某掲示板で賛成、反対、怪情報など繰り広げて入り乱れ、ほぼ1日でスレッドが埋まってしまうような状態です。
試験におけるモールス通信術廃止に関しては、まあ時代の趨勢としてしょうがないことなので、1アマには残したとしても(米国の最上級では残すことをARRLが要望しています)2アマ以下は廃止しても構わないでしょう。ただし、モールス無資格者に試験抜きでモールスによる運用を認めるためには、電波法及び電波法施行規則の改定が必要です。法律改正なくしてモールスの試験ナシにCWを自由に運用することは、アマチュアだからといって特例で認められるわけにはいかないようです。
 資格統合に関しては3級4級資格は通信術試験がなくなればさほど変わらないのは認めますが、どうも他のプロ資格(特殊無線技士等)の試験範囲と比べるとHF帯50ワットまでの操作範囲に格上げするのは逸脱行為でしょう。現4アマの操作範囲とすればHF10W、VHF,UHF20Wは妥当で、今の試験のままで50Wを認めたり、まして100Wの固定局の出力を認めることは無いと断言できます。最近50W超の局の新規開局に求められることがある「電波防護基準」を満たしているかどうかの書類を4アマ試験合格者に求めるのは無理だからです。この電波防護基準は移動する無線局を除いてすべての無線局に摘要され、アマチュア無線局のみを例外にするわけにはいきません。
 2アマの1アマへの統合ですが、2アマの試験範囲「(各種)無線工学の基礎」レベルの試験では、電波防護基準を満たすかどうかの電界強度・磁界強度の計算は含まれておりません。同様の試験範囲である4海通・航空通のHF操作出力範囲は250Wとなりますが、4海通・航空通の操作範囲における○○局と名の付く無線局はすべて総合通信局による落成検査の対象です。200Wを超える無線局の開局はアマチュアと言えども落成検査の対象であり、アマチュア局だけを400W、500Wまで技適の対象にして、落成検査の対象外にするというのは無理な話です。以上を考えると現行2アマの試験合格者の能力で、1アマ、2海通、2総通並の操作範囲を獲得するということは、できない相談で、無理にモノクラスに統合しようとすると、現2アマの操作範囲のままで名前が1アマになるだけということでは統合の意味がありません。結論として「1アマと2アマが統合されて2アマは1アマに昇格し、1アマの操作範囲を認められる」ことなど考えられないわけです。もし、それが行われるとすれば、試験制度の根本を否定することになり、百歩譲って統合が現実的になるのだとすると「名前だけ1アマになっただけで操作範囲はそのまんま」という可能性が強いでしょう。まして現2アマの操作範囲が1アマに格上げされて、操作範囲に出力の制限がなくなり、1kW局の開局が可能になるなんていうことは、他の無線資格試験とのバランスがとれませんから1%の可能性もないでしょう。
 3、4アマの取り扱いですが、モールス試験が廃止されるとすれば、統合が一番考えられるのがこの初級免許で、たぶん3アマが廃止となり、名前はどうあれ4アマに統合されて、操作範囲がHF10W、VHF以上20Wでモールスによる交信は認められないということになるんじゃないでしょうか。3アマ所持者の操作範囲はもとのままで、制度的に資格は消滅しても旧来の免許と操作範囲はそのまま、という統合案だったら十分考えられます。ここでも4アマの操作範囲が3アマの操作範囲に格上げされることはまず考えられません。モールスによる通信術試験がなくなっても4アマの資格自体にはなんの関係もないことで、3アマが制度として消滅しても、4アマが3アマの操作範囲に昇格となる理由がまずないからです。
まあ、個人的な感触としては、3アマ廃止で初級アマたる4アマ、モールス試験が無くなり中級になった2アマ、モールス試験がそのままの上級1アマで、それぞれの操作範囲は今まで通りという3本立ての試験にに再編されて、それぞれ上位の資格に格上げ統合はナシというような感じになってゆくのではないでしょうか。そして1アマ試験は今まで通り年3回でも、2アマ資格は地方総通局の発行にしてほぼ毎月試験を行うというようにすれば、モールスの無くなった2アマは敷居が低くなるでしょう。モールスのやりたい人間はどうしても試験を受けなければいけませんが、国内電信級特殊無線技士のように法規と通信術試験で特別なモールス資格でも作りましょうか。「電信級アマチュア特殊無線技士」という名前でも作って(笑)

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August 01, 2004

6mEスポもすでに終わりなのか?

 ここ北海道でも3年ぶりくらいに暑い夏になりましたが、これも本州の梅雨明けが例年より早くて、太平洋高気圧の勢力が強い影響が現れた結果のようです。7月の前半は曇りか雨か霧の日ばかり2週間も続いたのに、それ以降は連日の晴天で、普段だったら最低気温が18度くらいまで下がるはずなのに、22度以下にならない日が続き、どこの家電量販店でも扇風機が売り切れるというような状態になっているようです。
 本州で梅雨が早く明けた影響か、7月を過ぎてからEスポが発生して6mバンドが全国的に開けるという日がめっきり減ってしまいました。6月くらいだと2日置きに安定して開けていたものが、いまでは4日に1度がいいくらいで、時間的にも朝少々、夕方一瞬開くといいくらいかなぁ?6月は北海道が条件的にも最高だったものが、いまでは九州方面が一番条件がよくなったようで、九州が安定して関西、関東方面と交信しているのにもかかわらず、こちらはぜんぜん入感なしという状態が続いています。まあ、6月に稼げるだけ稼いでおいたおかげで、今年の成果は近距離の青森、秋田、山形、福島と遠距離の沖縄以外の全都道府県の190市81郡と交信できまして6m特記のJCC-200,JCG-100にあと少しです(笑)
 Eスポの発生と梅雨前線との因果関係は、まだ断定的なことはいえませんが、経験的には日本列島の太平洋岸に梅雨前線が横たわっているような天気図の時に大オープンが起きており、また、日本列島雲一つなく快晴で暑いときにオープンすることはまずないようですが、ただ一つ例外として、8月の12日前後1週間のペルセウス座流星群の極大日前後に気象条件に関わらず全国的にオープンすることが多く、このときは朝から昼、夕方から夜までにかけてもずっと安定して開いている時が多いみたいですねぇ。流星とEスポの因果関係はよくわからないかと思いますが、地球の大気圏に突入する塵が多くなると、その燃えかすの粒子の影響で電離層電子密度の高い反射層が生じやすくなるみたいです。このペルセウス座流星群が終わると北海道にも秋風が吹き始め、Eスポシーズンも終了して、当電波研究所の骨董品的6mモノバンダー無線機も来シーズンまでの長い休みに入ります。

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