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September 28, 2004

冬が来る前のアンテナ調整

 こないだ自作して設置した1/2λの7メガフルサイズダイポールアンテナのSWRが無調整で1.1だったのにも関わらず、しばらく使用していたら1.5くらいに上昇してしまいました。どうも「廃物利用で安く」がコンセプトだったために、エレメントに裸銅針金を使わざるを得なく、両側からテンション掛けて引っ張ったためにじわじわと全長が延びて、共振周波数が低下してしまったのが原因のようです。更にダイポールを張ったのが微妙に影響しているためかマルチバンドの垂直アンテナの21メガと7メガの共振周波数の調整がずれ、7メガは7.10近辺に、21メガは21.00付近に共振周波数のセンターが移動してしまったために、もう一度ラジアルの長さを調整して一番よく使用する周波数に調整し直すのと、ダイポールアンテナのバランを納めた密閉容器の防水が心配なので、コーキング剤と自己融着テープで防水し直し、垂直アンテナの組み立てネジの増し締めを目的に屋根に登ることにしました。北海道では強い季節風の吹く冬場に屋根に登ってアンテナの調整をすることが無理なので、例年雪が降る前にアンテナの点検を兼ねて一度は屋根に登ることにしています。いわゆる一足早い冬の準備のようなものですが、春先までアンテナをいじれなくなるので、半年間はメンテナンスをしなくとも良いように防水性の点検や共振周波数の調整やケーブルのチェックなどを行ってきました。ダイポールアンテナはまずエレメントを張っているロープを緩めてエレメントの末端を地上に降ろし、目分量で大胆に両端15センチ以上切りつめて再度ロープを張って設置し直し、SWRを計ると一発で1.1まで回復。バランを納めた容器は波形碍子がわりの水道管に吊り下げるバインド線から水が少し漏れたようで、ほんの1滴ほど水が溜まっており、水を排出してバインド線まわりをコーキング材で防水。密閉容器回りは自己融着テープで防水処理しました。垂直アンテナは一旦6本のラジアルをすべて外してからアンテナマストから本体を抜き取り、一旦屋根に降ろしてネジのしまり具合を点検しました。風の強いときに一度外そうとして、風に煽られてえらい目にあったことがありましたが全長6メートルを超えるアンテナも今日は秋田の竿灯のごとくスムーズにコントロール出来、同軸取り付け部分も自己融着テープを張り直して防水性を保ちました。そしてまたアンテナマストに納めてラジアルを止めるネジに接点復活材をかけ、ラジアルを6本取り付け直します。そして7メガ21メガのラジアルの長さを調整しながら屋根と2階のシャックとを行ったり来たりしながらSWRの調整をしますが、なかなか一発で決まらず数回往復をするはめに。そしてラジアルの取り付け順を変えたらまたSWRが変わってしまい、やっぱり明らかにダイポールを斜め下に張ったおかげでその影響もあってSWRが変わっているようでした。最初からやり直してなんとか納得した値に納めることが出来ました。しかしまあ、かなりの短縮率が原因で、このアンテナで3.5メガで2.0以下にSWRの下がる範囲はほんの20KHzの範囲にしか収まらないんで、実質アンテナチューナーなしでは使えないという状況ですけど、近いとはいえ久しぶりに2局と3.5メガで交信しました。
 これから実質雪が降るまで3.5メガのロングワイヤーアンテナを張りたいと思うんですけど1/2λのダイポールでも片側20メートルもあるエレメントをどういうレイアウトで張るのか、今後の課題として考えなくてはいけません。

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September 19, 2004

50MHzアクテビティ・アワード

 昨日、CQ出版50周年記念にちなんで開催された「50MHzアクティビティー・アワード」が郵送されてきました。これは、CQ出版社の50年目の節目ということで、50メガで50局と交信して申請することによって発行され、さらに、50市と交信、50郡と交信、1日で50局と交信、50都道府県支庁と交信、CWで50局と交信、AMで50局と交信、50島、50グリッドロケーター、50YL(女性オペ局)、700局と交信などを達成すると、一つ一つが「特記事項」になってシールが追加され、この特記事項が多いほど難易度の高いアワードをもらったことになります。
 まあ、50局交信だけで特記事項なしでのアワードを申請した人はよっぽど欲の無い人でしょうけど、アクティブアワード達成者リストをウエブで見るとそういう人もけっこう居ましたね。アワード達成者の特記事項をよく見てみると、最初のころは「1日」単独特記が一番多く、次に「CW」、「50市」単独特記が続きましたが、6月申請分あたりから「50市」「50郡」併記の申請者が現れ、さらに「700局」「50都道府県支庁」達成者も6月申請者に現れてきました。7月になると「1日」「CW」「50市」「50郡」「50都道府県支庁」「50グリッドロケータ」「700局」と、特記事項を7つも併記して申請した猛者まで現れ、今のところ特記事項はこの7つ併記が最高ですけど、期限が10月の全市全郡コンテストまでなので、特記事項をもっと重ねた難易度の高いアワード申請者がまだまだ現れるのは確実です。 ちなみに私の特記事項の申請は「1日」「50市」「50郡」の3つでしたけど、8エリアにあってはけっこう頑張ったほうですよ(笑)
 700局には二百数十局足りず(結局、異なる交信局数としては437局で確定)、都道府県支庁は44都道府県支庁でおわってしまいました。「1日」「50市」「50郡」は当局ではもう7月初めには達成していましたが、その後7月10日辺りを過ぎてからEスポ発生頻度が例年に比べて少なくなり、Eスポの地理的好条件も九州に逆転され、ほとんど6月交信分の貯金のまま、8月の半ばまで来てしまったという感じでした。
 又、特記事項が沢山取れた局は殆ど1エリア関東の局でした。やっぱり日本の真ん中で、Eスポで日本の端に電波を飛ばし、近くにはグランドウエーブで電波を飛ばしで、地理的に50MHz運用にあってはEスポの出ないときでもグランドウエーブで人口密集地同士で交信できる関東が一番適していたのが証明できたような
感じです。
 まあ、このアクティブアワードに限らず、今年は50MHzだけで200市、100郡目前になったので、来年はちょっとしたビームアンテナでも自作して気合いを更に入れてQRVしようかと思って
いますが(笑)

50AWARD1.JPG

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September 18, 2004

7メガ運用局の謎(本当に10Wですか?)

 6mのEスポ伝搬が終わって8月には、かなりアクティビティーが落ちてしまったために、これからの季節のために思い切って低予算で高耐圧のワイヤーダイポールを製作して上げて40mバンド、つまり7MHzの周波数で少しでも交信に励めるようにしましたが、あいかわらず7MHzの周波数帯は個人的には好きではありません。
 なぜかというと、7MHz帯は4アマ違法高出力電話(ここでは音声交信のこと)局の巣窟になっていて、まじめに上級資格を取ってアンテナ自作でこつこつ運用している局にとっては非常に腹立たしいバンドになり果てているからなんですねぇ。4アマの免許には出てはいけない周波数帯があり、出ても構わない周波数帯は8メガ以下21メガ以上となっていますが、これからの季節は21メガでは国内で電波を発射しても同じ国内に反射せずにスキップするため(北海道と九州、沖縄は交信できる)必然的に国内通信には7MHz帯に交信局が集中します。他のバンドではそれほどではありませんが、7メガでは珍しい場所からでの移動運用局に対して10局以上がまるで獲物に食いつくピラニアのように群がることも多く、そうなるとそのパイルを破って自局のコールを取って貰うためにはQRO、つまり安易に電力増大に殆どの局が向かってゆく状況が現在の7MHz帯の現状になっています。もちろん送信電力に関しては資格の種別で厳しく制限されていて、旧電話級の時代から4アマは30メガ以下の周波数に関しては今も昔も出力は10Wです。ところが現在では100W,200Wの無線機はあたりまえで、変調の特徴から明らかにリニアアンプを使用して500W以上出していると思われる局も総務省の免許情報を調べたら、10Wの移動免許しかない4アマだったなんてことは珍しくありません。
 50Wを超える出力の電波を出せる上級のアマチュア免許の発行枚数は4アマ3アマ合わせた初級の免許発行枚数に対してたったの1/30です。1アマと2アマをダブって持っている人の枚数を勘案するとおおよそ4アマ3アマ局50局に対して1局くらいしか50W超の無線局がないはずなのに、このバンドに限っては100Wが標準だっていうのですから、そういう4アマ100W局と同じ周波数帯で交信するのはバカらしいってことですね。しかしまあ、電信で運用すれば100Wなんて必要ないのに、電話しか出来ないばかりに電力増大に走るしか無いというのもおかしな話ですが(笑)
 さて、30年前で我々中学生の頃は上級で10W超で運用しているOMも少なかったですし、10W超の無線局には電波監理局の落成検査が有った時代ですから100Wの無線機などもさほど出回っていなく、電話級も電信級もみな10Wで使用していた時代だったので、みんなが資格を無視して電力増大に走るということは考えられませんでした。どうもこの電力増大の風潮というのが違法CB無線の隆盛と100W未満の無線局の落成検査撤廃にルーツがあるような気がします。違法CBが全国的に蔓延り、一番盛んだったのは70年代なかばから80年代初めの頃だったと思いますが、このころアマチュア無線機を改造して(10w真空管式無線機を100wに改造するメーカー製のパワーアップキットは普通に売られていた)100Wで違法CB帯にQRVすることによってパイルを破ることに味をしめた連中が、盛んにオフバンド可能な100W級アマチュア無線機を手に入れました。もちろんまったくの違法行為ですが、どうもメーカー側も商売なので、国内ではさほど需要のない100W機を盛んに市場に流し、それと前後して10W超100W以下の無線局落成検査が廃止され、保証認定を受ければ落成検査なしにQRV出来るということになり、上級免許所持者でいままで10W局に甘んじていた人たちが一気に100W機に流れます。落成検査撤廃によって一時的に100W機が特需を迎えて市場に多数出てきますが、そうなるとバンド内では、いままでの落成検査という障壁が無くなったために上級免許10W局が一気に正規の100W局化したことで、予想もされない出力の不平衡化が一気に加速し、4アマ10W局もそれに追随して違法100W局が増え、現在のような状態になってきたのではないかと考えてますが。4アマでも100Wが当たり前ということになると、だれもが100W化することに後ろめたさも罪悪感も持たなくなり、それも見たニューカマーも10Wの無線機では電波は飛ばないと入れ知恵され、開局時から自分も100Wの無線機を掴まされて、いつの間にか犯罪者の仲間入りをさせられているのにも気づかない状況になってます。何せ4アマなのに10Wの無線機なんか使った経験がないと豪語する局がいかに多いことか。それに資格による出力、周波数の区別を「差別・不平等」なんて言っている日本語の区別と差別の意味もわからない、最初から勘違いしている輩も多数いるみたいですが(^_^;)
 アマチュア無線の本来の楽しみとは与えられた条件の中で、アンテナを工夫してリグを調整していかに良く電波を効率よく飛ばすかの実験と検証なのですが、市販のアンテナに頼って資格外の高出力無線機を使い、いくら電波をよく飛ばしても本来のアマチュア無線の業務とは言えません。
 昨日7メガで交信した徳島のJR5コールのOM、よく電波が飛んできて強いなと思ったらアンテナは7メガ用2エレのHB9CVの25m/hにリグが何と昨年アイコムから発表されて話題になった100万円の無線機「IC-7800」だそうです。200W免許のはずだから免許情報検索したら4アマ10W局免の移動局免許でした。まあ、7メガにアクティブだって自称している人はこういう「バレなければ何をやってもかまわない。オーバーパワーで捕まった局はいない。」と、開き直っている人ばかりですよ。でもさすがに14メガに出てきたら叩かれるだろうし(笑)こういう人には、自分がいかに古い真空管の無線機で、いかに低予算で作った自作のアンテナなんぞで電波を出しているかを卑下して、方や相手の無線設備にどれだけお金が掛かっているかを褒めちぎって早々に退散することにしてます。
わたくしってけっこう嫌味なヤツ?(^_^;)

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September 15, 2004

完成、廃物利用のワイヤーダイポール

 昨晩、エレメントの寸法だしして組み立ての終わった7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナを、待ちきれずに朝早くから屋根に登って給電点約7mというところで、マルチバンドの垂直アンテナのマストの部分に装着し、最終セッティングにはいりました。水平ダイポール状態で使いたい所なんですが、垂直アンテナのラジアルと距離的に干渉しそうなのと、ワイヤー末端にそんなに高くてφ1.6mmの20メートル電線の重さとテンションに耐えられるポールを立てるのは、コスト的に「廃物利用ワイヤーダイポール」製作主旨に反するので、逆V型にワイヤーを張って、庭の立木にクレモナロープで結ぶということで妥協しました。
 ダイポールアンテナは指向性が8の字のために、北海道から日本全土をカバーしようとするとエレメントを東西に張るのではなくてやや南東、北西方向に張ったほうがいいのですが、立地条件などもありほぼ東西に張られたような感じになりました。実際にワイヤーを延ばしてゆくと、給電点が低いために2階の屋根とすれすれのところをエレメントが通過して、屋根の干渉でSWRが下がらないのではないかと思って心配でしたが、ここまでいったらあとは実際に電波を出してみてからの調整です。
 ここで困ったことが一つおきました。西方向に延ばしたエレメントにサクランボの老木の枯れ枝が引っかかるのです。それもちょっと手の届かない高さにあったために、車庫の屋根に脚立を立てて、高枝切りバサミを思いきり延ばしてやっとのことで枯れ枝を除去しました。東の方向ではライラックの木に、西の方向ではオンコの木(櫟)にクレモナロープを結び、あとは同軸をシャックの中に引き込み、コネクターの半田付けです。
 給電線から不要な輻射を防ぐために必要以上に大きいトロイダルコアを使ってバランを作りましたが、アンテナチューナー側のコネクター直後にも同じ大きさのコアに5D2Vの給電線を6ターン巻き付けてインターフェア対策としました。
 さて、それから実際に送信機をつないで試験電波を発射し、SWRが計算通り下がっているかを調べます。明らかに屋根なんかと干渉してそうなので実際にどんな数値になってくるのかどきどきする瞬間ですが(^_^;) 結果は未調整の段階なのに関わらず、7.050付近で計算通りどんぴしゃSWR1.1くらいで、そのSWR1.1の範囲もけっこうブロードになっていました。やっぱりエレメントに太い給電線を使用した結果のようです。
 そして昼になってCQ出している局を呼び出したら、何と4アマ200W大王の通称セブンロンドンブーツ氏で、まあ何回かQSOしてるので実験につき合わせようと思ってレポート貰ったら、こちら10Wなのにもかかわらずかなり強力に59で取れているということ。セブンロンドンブーツ氏、自分は技術がないからアンテナは作ってみようとは思うけど作ったことない、なんて言っていたけど、ワイヤーダイポールアンテナ作るなんざ技術のうちに入らないんだけどねぇ(笑)まあ、お金さえ出せば上級免許なくとも25メートルのタワーに4エレの八木上げて、リニア使って高出力運用できるんだからいいよな。でも廃物利用でアンテナ作ってそのアンテナがぴったり調整があって、そのアンテナでQSO出来る楽しみを味わうことが出来ないのは、私にしてみればかわいそうだと思う(^_^;)
 ということで、自作アンテナとしては2作目の7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナの作動を確認し、初QSOに至りました。マルチバンドの垂直アンテナではどうしても短縮率の関係で飛びが悪かった問題も解決し、これからのローバンドQSOに威力を発揮すると思います。
 次の課題はトラップを入れてマルチバンド化することかしら?
でも飛びが悪くなってしまいそう(笑)
追伸:3日後くらいにVSWRを計り直したら1.5フラットくらいに上昇しました。裸銅針金にテンションを掛けたので、若干延びたみたいです。もう少し調整してVSWRを下げなくてはいけませんなぁ(^_^;)

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September 14, 2004

続、廃物利用のワイヤーダイポール

 昨日の43材直径4.5センチの大型トロイダルコアに、エナメル線をトリファイラー巻きして5D2Vとワイヤー側に入力、出力を結線し、スリーブで圧着したのち、防水のためバランを3個100円で買った食品用密閉容器に納めます。出力は5ミリのナットで外に出しました。食品用密閉容器から直接ワイヤー線を張ると容器がワイヤーの張力に耐えられないので、波形碍子のかわりに拾ってきた塩ビの水道管を切って半田鏝で穴を空け、ここからワイヤーを延ばすようにしました。
 一番の問題は7メガの1/2λなので20メートル以上必要なワイヤーをどうするかというころなんですが、こればかりはあんまり細いワイヤーを使用するとSWRの下がる範囲がとても狭くなって、調整が大変だということなんですね。まあ、アンテナチューナーを使用するので、とんでもなく外れていなければ構わないんですが、最低でもφ1.6mmくらいは欲しいところです。となると20メートルもあるワイヤーを拾ってこれるほど世の中甘いもんではありません(笑)そこで、仕方がなくホームセンターで1.6mmの銅針金25m巻き860円也を購入しました。電材を売っている卸問屋だったら1.6mmのIV線だったらメートル30円もしないんでしょうけど、近所のホームセンターには、2芯3芯のVVFならあるのに単線のIV線は置いてありません。ワイヤーは被覆がついているほうが耐候性はいいのでしょうけど、電波を飛ばすのに被覆があろうがなかろうが関係はありません。ただし末端部分が電圧最大になるので、末端部分は人間の手が届かないように2.5メートル以上の高さにする必要があり、たまたまスズメが留まっていたときに送信したらどうなるんでしょ?(^_^;) 末端の碍子も拾った塩ビ水道管を加工して卵碍子の代わりにしてます。クレモナロープとワイヤーをバランに取り付ける圧着端子はついでに購入しました。ということで、これから屋根に登ってセッティング及び調整なんですが、ここまで同軸とコネクタ除いて約1,300円の7メガ1/2波長ダイポールアンテナがとりあえず形になりました。
ANT2.JPG

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September 12, 2004

廃物利用のワイヤーダイポール

 いつの間にか夏が過ぎて電波のコンディションとしては気温がさほど下がらないのにも関わらず、早々に秋のコンディションに変わり、HFハイバンドは国内をスキップしてDXが入感するようになりました。折しもヨーロッパでコンテストが行われているようで、イタリア、ポーランド、ポルトガル、ウクライナなどの局が我が貧乏電波研究所の垂直アンテナにもはっきり聞こえますが、試しに呼んでもちっともダメでしたね。しかしまあ、ロシアの局の電波の強いこと強いこと。おそらく軍用真空管のとてつもない物を使って何キロワットも出しているんでしょうけど、土地が広いだろうからフルサイズダイポールアンテナと相まってものすごい威力です(笑)
 まあ、それにあやかる訳じゃありませんが、貧乏無線局ゆえになるべくお金をかけずにワイヤーアンテナを作ることを試みました。まず、1/2λ(ラムダ=1波長)のワイヤーダイポールアンテナを作るにあたり、このワイヤーアンテナに50Ωの同軸ケーブルで給電するためにはバランを使用して平衡-不平衡の文字通りバランスを取ってやらないと同軸ケーブル部分からも高周波を放出することになって、電波障害の原因になりますし、効率よく電波を放射できません。まず、バランを作ることから始めます。以前、アース回り、電源回りのフィルターを作るためにまとめて購入した直径4.5cmのたぶん43材トロイダルコアがまだ5個くらい残っていたので、それを1個用意します。この大きさだと十分100Wに耐えそうです。これにホルマル線を3本に撚ったものを6ターン巻き付けて、強制バランとするために配線するんですが、このホルマル線の太い物が地方都市ではまったく手に入りません。
 そういえば、最近は昔から馴染みの茶色い皮膜の付いたエナメル線が絶滅寸前で、透明の皮膜のホルマル線に殆ど取って変わられたようです。エナメル線は皮膜をヤスリで削ったときにはっきり区別出来るのに、ホルマル線は削ったところが区別付かなくて、わかりにくいのが欠点ですが、作っていないものは仕方がない。
 工作用の0.6ミリのエナメル線をホームセンターで入手して3本撚り始めましたが、これじゃ10Wくらいにしか耐えそうもなく、それ以上負荷をかけたら溶けてしまいそうです。そこで、バランの製作を中止して、エナメル線もしくはホルマル線のもう少し太い物を捜すことにしますが、そういうものはハムショップでさえ置いておりません。その時にはたと気が付いたのは、洗濯機なんかのモーターの中には必ず太いエナメル線が使われているということでした。ところが、着眼点は良かったんですが、最近は不法投棄の監視の目がきつすぎて、ゴミ捨て場に古い洗濯機でも投棄しようものなら、市役所にとことん出所を追及され、ヘタをすりゃ警察にご用になる時代ですから、近所で洗濯機のモーターを拾う手段すらありません。ここで八方ふさがりで、東京の友人に秋葉原で捜させようかと思いましたが、何と家の粗大ゴミ置き場に最近まで使っていた掃除機が一台ゴミとして出されているのを思い出し、早速分解して金属部品とブラスチック部品を分別。粗大ゴミが資源ゴミ、燃えないゴミに変わって、目的のモーターをゲット。早速分解し、目標とするものよりちと細いエナメル線ですが、十分な長さを取り出してリールに巻き付け、3本撚り線を作ってコアに6回巻き付け、とりあえずバランの形にはなりました。
 これから、ダイポールのエレメントのIV線あたりを、どれだけ安く手に入れるか思案中です(笑)

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September 08, 2004

地震による電波異常伝搬とは?

  大きな地震の前後にVHF電波の、特にFM放送周波数帯あたりの電波が異常伝搬して、遠くのFM放送局の電波が離れたところまで伝搬するということは、最近よく知られてきました。ほかにVLF(超長波)の電波にあっても地震における異常伝搬と関わりがあるようですが、アマチュア的には縁のない周波数帯なので割愛します。
FM放送帯周波数というのは確か76-90MHzあたりまでで、その上にTV放送用電波の割当になっていますが、この周波数帯は普段は電離層を突き抜けてしまうために電離層による反射によって遠くに届くということはなく、基本的に見通し距離内を直接波または大地反射波によって伝搬するというのが基本です。ところが、このブログに何回も出てきました突発的に発生したスポラジックE層という電子密度の濃い電離層の出現により、普段は突き抜ける周波数なのに、このスポラジックE層に反射して、思いもよらない遠くに伝搬することがありましたが、これと同じように大地震の直前に電子密度の濃い電離層の出現によって、思いもよらない遠い場所に電波が伝搬するという現象があるのです。
 そのメカニズムは、研究者によると地震の起こるプレート付近の岩石崩壊によって、電荷を帯びた粒子(電子)が飛び出し、局部的に電子密度の濃い電離層を出現させてVHF電波の異常伝搬を引き起こすということらしいのですが。
ところが、研究者がアマチュア無線家でないためか、FM放送の異常伝搬を観測して地震の研究を行っている研究者は多いのですが、それより周波数が長い6mや10m、ましてHF帯ハイバンドの15m帯あたりと地震による異常伝搬の研究をしている研究者はいないんじゃないでしょうか?
 5日の夜に起こった和歌山県沖、東海沖の地震は、幸いに震害や津波の害が大きくならずに幸いでしたが、実は地震発生30時間以上前から、どうも地震が原因とは言い切ることは出来ませんが、15m(21MHz)の異常伝搬(と呼べるかどうか)が起こっていました。普段我が電波研究所の垂直アンテナでは外国との交信は近隣諸国ならいざ知らず、太平洋の向こう側とはよっぽど条件にでも恵まれないと無理な話なんですが、ALL ASIAN CONTESTがあったこともあり、たくさんの局がCQを出しておりました。相当なビッグガンなんでしょうけど、西海岸、ハワイ、グアム、フィリピン、サイパンあたりからのCQに対して、どうせ聞こえないだろうとたかを括って10W機で応答したら、一発で取ってもらえたんですね。電力差たぶん20デシベルくらい違うと思うんですけど、あたかも6mのEスポ伝搬のような感覚でコンテストナンバーを交換し合って、何かキツネに摘まれたような感じでした。その夜に大きな地震が起こってしまったんですから、何となく地震による異常伝搬と関連するかもしれないと感じても無理はないでしょう(^_^;) ついでに地震前後の6mにおける国内の異常伝搬の有無をインターネットクラスタで調べましたが、6mに関してはとくに異常がありませんでした。
 地震による電波の異常伝搬に関してはまだまだ解明されていないところが多く、研究者だけではなく我々アマチュアにあってもまだまだ体験的な研究の余地が残されております。アマチュア無線の周波数にあってはいまだ研究者が手を付けていないようなので(彼ら6mのビーコン局の存在も知らないのではないかと思われる)アマチュア周波数帯の電波異常伝搬と自身の関係について、大いに調べてみる意義があります。研究者の研究の目的は、最終的に異常伝搬のメカニズムを解明することによる地震の予知のための電波の異常伝搬の研究ということですが、我々アマチュアは純粋に無線技術の興味と実験が目的ということで、いろいろな周波数の伝搬が地震によってどう影響を受けるのか、調べてみようではありませんか。

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