完成、廃物利用のワイヤーダイポール
昨晩、エレメントの寸法だしして組み立ての終わった7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナを、待ちきれずに朝早くから屋根に登って給電点約7mというところで、マルチバンドの垂直アンテナのマストの部分に装着し、最終セッティングにはいりました。水平ダイポール状態で使いたい所なんですが、垂直アンテナのラジアルと距離的に干渉しそうなのと、ワイヤー末端にそんなに高くてφ1.6mmの20メートル電線の重さとテンションに耐えられるポールを立てるのは、コスト的に「廃物利用ワイヤーダイポール」製作主旨に反するので、逆V型にワイヤーを張って、庭の立木にクレモナロープで結ぶということで妥協しました。
ダイポールアンテナは指向性が8の字のために、北海道から日本全土をカバーしようとするとエレメントを東西に張るのではなくてやや南東、北西方向に張ったほうがいいのですが、立地条件などもありほぼ東西に張られたような感じになりました。実際にワイヤーを延ばしてゆくと、給電点が低いために2階の屋根とすれすれのところをエレメントが通過して、屋根の干渉でSWRが下がらないのではないかと思って心配でしたが、ここまでいったらあとは実際に電波を出してみてからの調整です。
ここで困ったことが一つおきました。西方向に延ばしたエレメントにサクランボの老木の枯れ枝が引っかかるのです。それもちょっと手の届かない高さにあったために、車庫の屋根に脚立を立てて、高枝切りバサミを思いきり延ばしてやっとのことで枯れ枝を除去しました。東の方向ではライラックの木に、西の方向ではオンコの木(櫟)にクレモナロープを結び、あとは同軸をシャックの中に引き込み、コネクターの半田付けです。
給電線から不要な輻射を防ぐために必要以上に大きいトロイダルコアを使ってバランを作りましたが、アンテナチューナー側のコネクター直後にも同じ大きさのコアに5D2Vの給電線を6ターン巻き付けてインターフェア対策としました。
さて、それから実際に送信機をつないで試験電波を発射し、SWRが計算通り下がっているかを調べます。明らかに屋根なんかと干渉してそうなので実際にどんな数値になってくるのかどきどきする瞬間ですが(^_^;) 結果は未調整の段階なのに関わらず、7.050付近で計算通りどんぴしゃSWR1.1くらいで、そのSWR1.1の範囲もけっこうブロードになっていました。やっぱりエレメントに太い給電線を使用した結果のようです。
そして昼になってCQ出している局を呼び出したら、何と4アマ200W大王の通称セブンロンドンブーツ氏で、まあ何回かQSOしてるので実験につき合わせようと思ってレポート貰ったら、こちら10Wなのにもかかわらずかなり強力に59で取れているということ。セブンロンドンブーツ氏、自分は技術がないからアンテナは作ってみようとは思うけど作ったことない、なんて言っていたけど、ワイヤーダイポールアンテナ作るなんざ技術のうちに入らないんだけどねぇ(笑)まあ、お金さえ出せば上級免許なくとも25メートルのタワーに4エレの八木上げて、リニア使って高出力運用できるんだからいいよな。でも廃物利用でアンテナ作ってそのアンテナがぴったり調整があって、そのアンテナでQSO出来る楽しみを味わうことが出来ないのは、私にしてみればかわいそうだと思う(^_^;)
ということで、自作アンテナとしては2作目の7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナの作動を確認し、初QSOに至りました。マルチバンドの垂直アンテナではどうしても短縮率の関係で飛びが悪かった問題も解決し、これからのローバンドQSOに威力を発揮すると思います。
次の課題はトラップを入れてマルチバンド化することかしら?
でも飛びが悪くなってしまいそう(笑)
追伸:3日後くらいにVSWRを計り直したら1.5フラットくらいに上昇しました。裸銅針金にテンションを掛けたので、若干延びたみたいです。もう少し調整してVSWRを下げなくてはいけませんなぁ(^_^;)
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