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November 28, 2004

Iも止められないヤツがリニアを使うと

週末からWORLD WIDEコンテスト(CW)が始まりましたが、さすがに世界の一流DX'erが鎬を削る戦いなので、電力が1.5KWがHighで100WがLowということで、ほとんど3アマ50Wなぞ眼中にないようなコンテストになってます。しかし、7メガのワッチを始めると、Phoneバンド帯にまでバリバリとノイズや抑圧が被ってきており、ほとんど使い物にならないような状態ですが、いったいどんな電力増幅器を使っているのでしょう?中には明らかに3.5メガの2倍高調波が7メガのPhoneバンドをバリバリ言わせている局もありましたけど、本来はこんなにスプリアスをまき散らすような電力増幅設備を備える無線局は落成検査が通るはずはないのです。それもうちの近所の局ではなくて3エリア1エリアの局だったりするんですから呆れたもので、それで送っているコールサインを検索すると、おやおや、みんな100Wや200W局、中には50Wの移動局免許しか持っていない局もバンド内をバリバリ言わせているんだから、これはどうしたものか?(^_^;)
 ようするに、ここぞという時に「魔法の箱」、つまりリニアアンプと呼ばれる電力増幅器を使って高出力運用を始めてしまったわけで、そもそも無線設備がリニアアンプ運用してもスプリアスやインターフェレンスを出さないようにする処置もまた知識もないのに、ただ魔法の箱をつないで出力を上げているだけという「違法運用」を行っているということです。
 けっこうこの「いざというときの魔法の箱」需要は昔から多いようです。4アマなのに無線設備は「いざというとき」の1kWっていう例も珍しくないようで、オークションでリニアを落とすのは4アマの人たちも多いです。こういう輩が近所中の電話やテレビに障害与えて、結果的にアマチュア無線の社会的な存在を脅かしているのですが、本人たちは「たまにしか使わない」「リニア使って人を殺したわけではない」と言いますし、なかには「たかが趣味の世界に資格で操作範囲を差別するのは憲法違反だ」なんてまじめに言うのもいる始末で(笑)
正規の200Wを超える局っていうのは、資格も1アマでそれなりに電波防護やインターフェレンス対策にも金と労力を掛け、結果として地方総通局の落成検査を通っているわけですから、やはり無許可高出力局と比べることも出来ません。いままで国内コンテストなどでも正規な高出力局はやはり電波の質はきれいでした。やはりWW DXコンテストという特殊性もあって、たまにしか使わない無許可高出力局があれだけ世界に向けて電波を一斉に出すことによってバンド内バリバリ状態が起こったとしか考えられないようです。しかも電波がA1ですから、SSBと違って最高電力のある、なしで符号を送出するということで、スプリアス、インターフェレンスの度合いが大きいということですね(^_^;)

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November 26, 2004

モールス試験廃止に対するパブコメ

 総務省がついにアマチュア無線通信術試験の改訂に関するパブリックコメントの募集を始めました。
 それによると、総務省では現行の1アマは60字/分の速度で3分間受信、2アマは45字/分の速度での2分間の受信を科している通信術試験を改め、現行3アマが行っている25字/分の2分間受信の速度に改める。また、3アマに関しては通信術試験を廃止して、法規の中でモールス交信に関する問題を出題することによって通信術試験の代わりとし、それによってモールスの交信を認め、現4アマは現行通りで、モールスによる交信は認めないというアマチュア無線における通信術試験改訂のガイドラインを発表しました。
 総務省は、通信術存続に関して「技能・知識の不足によるアマチュア無線の利用上の混乱を回避し、電波の公平かつ能率的な利用を確保するためには、モールス符号による通信操作の特殊性にかんがみ、引き続き、その技能又は知識を確認(試験)することが必要」というのがその見解で、JARL理事が会員総意として総務省に突きつけた「アマチュアにおけるモールス試験廃止の国際情勢に従って通信術の全廃を求める」という要求は一応聞き入れられなかった形になりました。
 また、JARL九州支部のWEBから端を発した「資格統合」の噂は「技能・知識の不足によるアマチュア無線の利用上の混乱を回避し、電波の公平かつ能率的な利用を確保」という観点から完全に総務省によって否定され、1アマと2アマはその技能・知識がまったく異なるものだということで、上級資格統合の噂が完全に否定されたような形になりました。
 さて、資格統合の噂のなかでも、モールス試験廃止に伴って3級4級の統合も総務省見解によって一応否定された形になりますけど、現行で3アマの試験問題が4アマに対し、工学、法規が各2問多いことと、モールスの通信術が科せられることによって、HFが10Wから50Wへ、VHF,UHFが20Wから50Wへという移動局免限度までの出力と、1.9MHzと18MHzが扱えるというアドバンスが与えられるものを、通信術廃止の代わりに法規のうち2問がモールス運用の問題に変わる程度の変更で4アマよりも「技能・知識が豊富で、アマチュア無線の利用上の混乱を回避し、電波の公平かつ能率的な利用を確保する」にふさわしい試験であるかどうかは、甚だ疑問です。現行の3アマ4アマ試験の工学、法規のレベルはまったく差がなく、電信に関する項目と国際法規が試験範囲に含まれるだけですが、通信術という差によって合理的に両クラスの線引きを明確に行っていたものを、果たして通信術を無くしてこれだけの学科試験の違いだけで10Wと50Wの出力差と、新たに2周波数帯割当追加を認めることが理にかなうものかどうか。
 だからといって3アマ4アマを統合して全部50Wだせるようにしろとはいいませんが、操作範囲は著しく異なるのに、試験の差が殆ど無いというのも何か妙な感じがします。以前、3アマ認定講習は4アマを所持していることが条件だったようですが、これからは4アマを所持してなくともいきなり3アマから講習を受けられるようになり、全国各地で4アマ講習会は殆ど行われなくなって、大半は3アマ講習会が行われるようになったりするのでしょうか?それも一応モールス交信に関する講義もおこなうので、その分4アマ講習が21,000円くらいだったのが30,000円を超えたらアマ認定講習会の元締めJARDは大もうけですね(笑)
 上級にしても1アマには通信術を残して2アマからは廃止するのではないかと思っていましたが、双方25文字/分の試験をほんの形だけ残すとは意外でした。まあ、こんなもの有っても無くとも同じようなものですが、1アマに関してだけは現行通り残しておいて欲しい物だと思いました。但し、25文字/分の試験をするにしても、上級なら合格基準90点などという事にしないで「2分間の完全受信」が合格基準でしかるべきだと思います。
 総務省の通信術ガイドラインに対し、今のアマチュア無線界の状況をお作りになったJARLの理事様たちの見解は「諸外国の情勢に従って段階的にモールス試験全廃を要請し、できればアメリカのように全資格でモールスを扱う事が出来ることを希望する」というような要望を出すそうですが、旧2アマ所持でさんざん資格制度と操作範囲変更で「ウマ〜」な目に遇ってきた頭の固いご老人たちの考えることは違います。「モールスを4アマにも扱えることでさらにモールス通信の活性化が行われる」という理由だそうですが、試験科目にモールスがなくなったら誰もそんなこと練習なんかしません。「モールスを覚えるきっかけ」さえ初心者から奪ってしまうことになります。通信術を全廃することでモールスをやる人間が増えるなんて、まるで「大学の試験科目に英語がなくなるなると、これからは無駄な受験勉強にとらわれずに英語を気軽に学びたいと思う人間がどんどん増えて、結果的に英語を自由に操れる人間が増える」とでも言っているようなものです。
 本来、JARL各支部で行っているように、試験対策とはいえモールスの講習会などを増やしてモールス普及の布石とし、これをバックアップしてゆくのがJARL理事の仕事であるのに、「モールス試験全廃を申し入れて、誰でもモールスが出来るようにし、それによりモールスの活性化を図る」という考えは、「規制緩和により結果的に産業の空洞化を招いた」どこかの政党に似てますな(^_^;)
 総務省ではありませんが「技能・知識のともなわない者」がモールスを扱うことが合法になると、たぶん妨害が日常的になるでしょうし、モールスはSSBと違って最大振幅のあるなしで電波が飛ぶので、小電力で思いもよらず地球の裏側に混信を与えたり妨害を与えたりすることもあります。これを考えても工学12問、法規12問程度の4アマに無試験でモールス解禁というのは危険な話で、「JARLが責任を持ってモールス交信のイロハを講習でみっちり教育するので、その講習を受けたものにはモールス交信を許可されたい」というのならまだしも、それさえ放棄して「資格で差別(本来は区別ですが)せずに平等にモールス解禁しろ」の本音は「趣味の世界に資格試験なんかいらないから、資格なんか廃止して許可制にし、パーソナル無線のように誰でも平等に無線をさせろ」ということが見え隠れしてなりません。そして団塊の世代がどんどん開局してJARL会員が飛躍的に増えた時代のように、「趣味の世界のアマ局は無資格許可制にして局数200万局まで持って行き、上納金でJARLの会計を活性化させる」のが目的なんでしょ〜か?(笑)
 総務省パブコメURL:
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/041125_1.html

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November 02, 2004

接触不良3たび

 この間、感度不良に陥ってアンテナ切換リレーの接点を磨いたTS-830Vでしたが、2−3日経過して再び感度不良に陥りました。今度は机を叩こうが本体にショックを与えようが感度が戻ってきません。まるで20デシベルのアッテネーターでも入れたように、ローカルの強力な局しか受信しない様子です。送信をかけて出力を見てみるとパワーメーターがふらついたりいきなり落ちたりして、あきらかにどこかの接点が接触不良を起こしています。最初アンテナを疑いましたが、別なリグに切り替えるとアンテナは正常でした。ということは、TS-830V内部の接触不良の疑いが濃厚となり、再びケースを外し、こないだ処置したアンテナリレーの接点を疑い、再度分解して接点研磨しました。そうしてリレーを再度組み直してアンテナを接続、受信しましたが感度が戻ってきません。そうなるとこのアンテナ切換リレーはシロで、今度はバンドスイッチなんかの接点不良による接触不良が考えられ、それでもダメだったらRF段のTR不良なんかを疑ってみなければいけませんから、事は大事になります。とりあえずバンドスイッチを左右に何回も回して感度が復活しないかどうか試してみましたが、関係ありませんでした。バンドスイッチ不良だとすると、普段あまり使わない接点のところでも接触不良というケースはあまり考えられませんしね。けっこう手詰まり感がして、今度はモードスイッチを動かすと、モードの中間部分で一瞬感度が上がったようでした。それでどうもモードスイッチが怪しいと思い、モードスイッチを左右にカチャカチャ動かしますが、感度が戻ってはきません。そこで、このモードスイッチにねらいを定め、分解して接点復活材で洗浄を試みることにしますが、配線が込み入っていて半田付けを外したら元に戻せないような気がしたのと、モードスイッチを分解するのに表のパネルを外さないと、このスイッチまでたどり着けなくて、大工事になってしまうために、どうしたものかと思いました。とりあえずモードスイッチのつまみを外すとモードスイッチのシャフトが露出し、その隙間から接点復活材が流し込めそうなので、ノズルを装着し液体を軽く流し込みます。そうしてバンドスイッチを何回か左右に回して受信してみると、見事に感度が復活していました。本来は新品のスイッチに交換したいところですが、現在サブ機扱いなのでこのまま様子を見ることにします。
 TS-830Vもすでにかなり古い無線機の部類に入り、一カ所の接触不良を直しても連鎖して他の箇所でも接触不良を起こす可能性がある箇所があることがわかりました。今後の課題としては、送受話の際にちょっと粘る傾向のある送受話リレーを対策品に替えることでしょうかね。TS-830はリレー3個で済みますけど、最後の真空管機であるヤエスのFT-102はリレーの数から言っても接触不良のメンテナンスはTS-830の比じゃないでしょうね。合掌(-人-)

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