接触不良3たび
この間、感度不良に陥ってアンテナ切換リレーの接点を磨いたTS-830Vでしたが、2−3日経過して再び感度不良に陥りました。今度は机を叩こうが本体にショックを与えようが感度が戻ってきません。まるで20デシベルのアッテネーターでも入れたように、ローカルの強力な局しか受信しない様子です。送信をかけて出力を見てみるとパワーメーターがふらついたりいきなり落ちたりして、あきらかにどこかの接点が接触不良を起こしています。最初アンテナを疑いましたが、別なリグに切り替えるとアンテナは正常でした。ということは、TS-830V内部の接触不良の疑いが濃厚となり、再びケースを外し、こないだ処置したアンテナリレーの接点を疑い、再度分解して接点研磨しました。そうしてリレーを再度組み直してアンテナを接続、受信しましたが感度が戻ってきません。そうなるとこのアンテナ切換リレーはシロで、今度はバンドスイッチなんかの接点不良による接触不良が考えられ、それでもダメだったらRF段のTR不良なんかを疑ってみなければいけませんから、事は大事になります。とりあえずバンドスイッチを左右に何回も回して感度が復活しないかどうか試してみましたが、関係ありませんでした。バンドスイッチ不良だとすると、普段あまり使わない接点のところでも接触不良というケースはあまり考えられませんしね。けっこう手詰まり感がして、今度はモードスイッチを動かすと、モードの中間部分で一瞬感度が上がったようでした。それでどうもモードスイッチが怪しいと思い、モードスイッチを左右にカチャカチャ動かしますが、感度が戻ってはきません。そこで、このモードスイッチにねらいを定め、分解して接点復活材で洗浄を試みることにしますが、配線が込み入っていて半田付けを外したら元に戻せないような気がしたのと、モードスイッチを分解するのに表のパネルを外さないと、このスイッチまでたどり着けなくて、大工事になってしまうために、どうしたものかと思いました。とりあえずモードスイッチのつまみを外すとモードスイッチのシャフトが露出し、その隙間から接点復活材が流し込めそうなので、ノズルを装着し液体を軽く流し込みます。そうしてバンドスイッチを何回か左右に回して受信してみると、見事に感度が復活していました。本来は新品のスイッチに交換したいところですが、現在サブ機扱いなのでこのまま様子を見ることにします。
TS-830Vもすでにかなり古い無線機の部類に入り、一カ所の接触不良を直しても連鎖して他の箇所でも接触不良を起こす可能性がある箇所があることがわかりました。今後の課題としては、送受話の際にちょっと粘る傾向のある送受話リレーを対策品に替えることでしょうかね。TS-830はリレー3個で済みますけど、最後の真空管機であるヤエスのFT-102はリレーの数から言っても接触不良のメンテナンスはTS-830の比じゃないでしょうね。合掌(-人-)
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