Iも止められないヤツがリニアを使うと
週末からWORLD WIDEコンテスト(CW)が始まりましたが、さすがに世界の一流DX'erが鎬を削る戦いなので、電力が1.5KWがHighで100WがLowということで、ほとんど3アマ50Wなぞ眼中にないようなコンテストになってます。しかし、7メガのワッチを始めると、Phoneバンド帯にまでバリバリとノイズや抑圧が被ってきており、ほとんど使い物にならないような状態ですが、いったいどんな電力増幅器を使っているのでしょう?中には明らかに3.5メガの2倍高調波が7メガのPhoneバンドをバリバリ言わせている局もありましたけど、本来はこんなにスプリアスをまき散らすような電力増幅設備を備える無線局は落成検査が通るはずはないのです。それもうちの近所の局ではなくて3エリア1エリアの局だったりするんですから呆れたもので、それで送っているコールサインを検索すると、おやおや、みんな100Wや200W局、中には50Wの移動局免許しか持っていない局もバンド内をバリバリ言わせているんだから、これはどうしたものか?(^_^;)
ようするに、ここぞという時に「魔法の箱」、つまりリニアアンプと呼ばれる電力増幅器を使って高出力運用を始めてしまったわけで、そもそも無線設備がリニアアンプ運用してもスプリアスやインターフェレンスを出さないようにする処置もまた知識もないのに、ただ魔法の箱をつないで出力を上げているだけという「違法運用」を行っているということです。
けっこうこの「いざというときの魔法の箱」需要は昔から多いようです。4アマなのに無線設備は「いざというとき」の1kWっていう例も珍しくないようで、オークションでリニアを落とすのは4アマの人たちも多いです。こういう輩が近所中の電話やテレビに障害与えて、結果的にアマチュア無線の社会的な存在を脅かしているのですが、本人たちは「たまにしか使わない」「リニア使って人を殺したわけではない」と言いますし、なかには「たかが趣味の世界に資格で操作範囲を差別するのは憲法違反だ」なんてまじめに言うのもいる始末で(笑)
正規の200Wを超える局っていうのは、資格も1アマでそれなりに電波防護やインターフェレンス対策にも金と労力を掛け、結果として地方総通局の落成検査を通っているわけですから、やはり無許可高出力局と比べることも出来ません。いままで国内コンテストなどでも正規な高出力局はやはり電波の質はきれいでした。やはりWW DXコンテストという特殊性もあって、たまにしか使わない無許可高出力局があれだけ世界に向けて電波を一斉に出すことによってバンド内バリバリ状態が起こったとしか考えられないようです。しかも電波がA1ですから、SSBと違って最高電力のある、なしで符号を送出するということで、スプリアス、インターフェレンスの度合いが大きいということですね(^_^;)
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