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December 13, 2004

「難しくなった2アマ試験」という噂

12月期の2アマ試験が12日に実施されましたが、今回の試験を受験した人の感想をあれこれ聞いてみると、近年の2アマ試験に見られぬほど計算問題が多く出題されて、1アマ問題から下がってきた新問題などもあり、けっこう難しい試験だったようです。いままで2アマの最低合格率は、今年度の4月期試験で、合格率19.3%くらいだと思いましたが、このときばかりは1アマより合格率が10%近くも低い数字を付けていました。うちのエリアの試験会場で毎回20人くらい受けているんだから、その中で何人合格したのやら?平成14年度12月期試験も合格率20%そこそこでしたが、それ以後は30%を超える合格率になり、その後も28〜30%くらいの合格率で2アマ試験はずっと推移しています。今年の2アマ4月期試験は、問題を見たところはそれほど出題傾向も以前と変わらず、なぜ20%の合格率を切ったのかは理解できませんが、それがどうも今回の試験を境に出題傾向が変わってきたのか1アマの試験みたいに計算問題が多くなって応用力が問われる問題が多くなり、従前の「2アマは原理原則さえしっかり覚えれば計算問題は全部捨てても合格水準に達することが可能」という事実は当てはまらなくなってしまったようです。まして「2アマは過去問丸暗記で十分」ということももはや不可能になってしまったようで、穿って考えるとモールス通信術の3アマ並実施に伴なって、2アマにふさわしい最低限必要な知識の確認のため、学科試験だけ一足先に以前より難易度を上げて、モールス廃止で一気に学科試験が難しくなったと言わせないための伏線を張ったのでしょうか。そういえば法規でもRR条約絡みの問題が4問も出たっていう話だし、これまでの「広く、浅く」の出題が「広く、深く」ということになり、丸暗記ではなく、計算力と応用力、更にどれだけの知識があるかの理解度をかなり問われる試験に変化してきたような感じです。
 まあ特に1アマの試験は5年ほど前から「試験問題は過去問題が繰り返し出題されるので、過去問の丸暗記をすれば合格」なる主旨の受験本が発売され、未だに過去問丸暗記で上級試験はパスできると信じて過去問題集を付箋紙だらけにして答えの選択肢丸暗記で試験に臨む人間もいますし、未だに「過去問丸暗記で合格出来ますか?」と聞いてくる人も多いのですが、どうやら2年半前の1アマ試験あたりから過去問重視の傾向ががらりと変わり始め、答えの選択肢丸暗記の人間を排除するためか新問題を多く出す傾向に変わってきています。毎回、趣味で上級アマの試験に必ず目を通すわたしが言うのだから、間違いない(笑)その新問題の連発傾向は1アマ試験において特に顕著でしたが、ここに至って2アマ試験まで新問題が連発されるようになったのだから、2アマ試験もおちおち過去問題のみで合格するのが難しくなってきたようです。「1アマは2アマより過去問題の出題パターンが少なく、覚えることが少なくて済むのでいきなり1アマを受験することを勧める」ということを未だにいう人が居ますが、2年前の1アマ問題集と2アマ問題集を比べると確かに2アマの問題集の方が分厚かったのですが、最新の問題集はついに1アマと2アマの問題集の厚さが逆転し、1アマの問題集の方がページ数が多くなりました。ここ2年で新問題が多数出題されたために一気に厚さが逆転したようです。「1アマの方が概出問題が少なく勉強する量が少なくて済むから、いきなり1アマを受験する方が良い」などということは完全な過去帳入りした情報です。ここに来て2アマ試験さえも、原理原則を覚えるだけでは合格が難しくなった今、上級試験は過去問丸暗記で合格水準に十分到達できるという話は幻想になってしまいました。そのことによって、3アマと2級以上の上級アマの間により深くて広い溝が出来たような感じです。常に最新の情報と問題を調べずに、自分が受験した時の経験だけで物事を断定する輩が多い中、どの情報を信じるかは受験者の判断ですけどね。

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