ポルシェ944モービルシャック化への道2
8日にアンテナも到着しました。これで手元に道具は全部そろいましたから取り付け作業を開始しないわけにはいきません。でも連日真冬日続きでガレージでゴソゴソやるにも足下から冷えてきて寒い事寒い事。とりあえず、ルーフ用マウントが取り付けられなければマグネットマウントしか取り付けられないので、覚悟を決めて火の気のないガレージでルーフ用マウントを取り付ける手段を捜します。944の構造はボディサイドとルーフをスポット溶接してその段差をサッシで埋めてフラッシュサーフェーイスにしてある構造です。このルーフサッシは一見ルーフの雨樋のように見えるんですが、上をゴム状の詰め物でさらに表面をなめらかにして段差をなくし、風切り音が皆無になるようにしてあり、そのままだとルーフマウント固定の当て板の爪が入っていきません。基本的には雨樋の役目は果たしていなくドアを開けると雨がしたたり落ちますが、今の車のようにドアの上端がルーフ上まで来ている構造ではないので、このルーフサッシを利用して何とかマウントを装着する手段を模索します。
ところがこのルーフサッシの後端をよく観察すると、溝を埋めている黒いゴム状の詰め物が経年変化で縮んでルーフ後端にわずかに隙間が空いていることが見て取れました。もしかしてこの黒い詰め物をはぎ取ることが出来れば、マウント当て板の爪が入って行く可能性があります。そこでマイナスドライバーでこじり、ラジオペンチでつかんで慎重に起こすとルーフサッシから分離することが出来ました。ゴムではなくてプラスチックの引き抜き成形品のようです。これでなんとか当て板の爪の引っかかりが出来ましたが、爪の角度が鋭角すぎるので、家にとって返し、バイスに挟んで爪の角度と爪反対側のマウントに引っかかる部分の角度を修正します。
この作業によってマウントがルーフサッシに装着することがついに可能になりました。しかし、最初の位置決めでリアサイドウインドウの上部に仮留めしたのですが、この位置だとはめ込みのルーフサッシの後端がすぐに外れそうで、最悪ルーフサッシごと脱落する危険性が高かったため、どうした物かと思ったら、ちょうどセンターに近い場所で、位置的にはドアの鍵穴上部位の位置に装着してもドア上部のドアゴムに干渉せず、ドアの開閉に支障のないことがわかり、バランス的には後部オフセットのほうが格好が良いんですが、仕方がなくほぼセンターの部分にマウントを固定。マウント当て板の爪が入った部分のルーフサッシは詰め物のプラスチックが若干浮きますが詰め物も元に戻して一件落着。これでマグネットマウントしか装着不可能と思われていたポルシェ944にモービルアンテナのマウントが見事に着きました。でもまあ、はめ込みのルーフサッシには違いはないので、強度的には心配なところですが、今のところ町乗りには心配がないようです。あまり長いアンテナは立てず、高速に乗るときはアンテナを倒して走ることにします。アンテナ倒して走っているところを見ても「あいつVHFの見通し距離伝搬も偏波面の理論もわかってないんじゃないの?」って思わないでくださいネ(^_^;)
アンテナのマウントが一件落着したら、今度はリグの方の取付場所を確保します。944のコンソールには2DIN分のスペースが空いていて、現在上段にCDデッキが付いているだけなんですが、下段のスペースが1DIN分空いていると言っても、実は車高が低いために斜めにスペースが設けられていて、センターアーチが邪魔をして奥行きが殆どありません。実質1DINプラス物入れです。以前2DINのデッキを装着しようとしたんですが、激しく前に飛び出すのでCDとラジオチューナ機能のみの1DINデッキに泣く泣く妥協してしまいました。そんなわけで、モノバンドの高さの低いリグだったらなんとか収まりそうですが、古い高さのある2バンドのリグだと奥まで収まりきらないのは目に見えてます。押し込むと前に5センチほど飛び出しますが、パーキングに入れたセレクタレバーさえ当たらなければ良しとします。そして、同軸ケーブルを取り回すためにセンターコンソールのネジを外し、ケーブルをリグ取付部分まで取り回し、防振発泡ゴムシートを敷き詰めました。赤と白の2色の電線を+に、茶色の電線は接地側なのでマイナスに接続すると、キーに関係なく電源が取れるようになります。10W機なので、送信でも最大3アンペアまでは流れなく、バッテリーから別電源ケーブルを引っぱってこなくともいけるようです。アンテナコネクタを接続し、ケーブル類が干渉しないように慎重に押し込んでゆくと、リグの後部のヒートシンク部分で固定されて、これで何とか装着完了しました。左右に隙間が空くので余った防振発泡ゴムシートで隙間を埋めておきます。
受信してみると、意外にCDデッキから発生するノイズって大きいんですねぇ(^_^;) CDが回っているときは無変調でレベルメータがS6まで振っていて、抑圧で微弱な電波なんか取れないみたいですが、まあ無線をやるときにCDが回っていることはないでしょうけど。
又、パーキングにセレクタが入っているときは表示パネルを隠して周波数がわかりませんが、停車状態で運用するときはセレクタをNに入れて殆ど使わないパーキングプレーキを掛けておくことにしましょう。無線局免許証票が届かないんで、まだ電波を出せなくSWRの確認が出来てません。マイクも繋がっていない状態です。この状態で合法的に運用できるのは遭難通信だけか(笑)
しかしまあ、資格通りに移動局免許の上限の50W化にレベルアップする日は来るのでしょうか?今、4アマのVHF,UHFの出力の上限は20Wですけど、感覚的に10Wと20Wの差ってけっこうありますよね?
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