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March 22, 2005

H4Eブルーハロゲンバルブを製作

アマチュア無線と関係ない工作ネタを一つ。とは言っても真空管と同じバルブつながりということで(笑)
 今はどうかわかりませんが、昔の欧州車は国産車とことごとく部品の規格が異なって、ヒューズも違えばシガーライターのソケットも異なり、第一に一番困るのがヘッドライトのバルブの座金が異なる通称「H4E」というバルブを使用していて、町の部品屋では「電球の球一個すら買えない」のが困りものでした。これは欧州車のオーナーにとっては共通の悩みらしく、唯一オートバックス系の店でH4Eのイエローバルブを扱っていたことがありましたが、たかが自動車電球一個にしてはとてつもなく高価なものだったようです。また、昨今流行のHIDのバーナーは無理にしても白い光を放つハロゲンランプに交換したくとも、H4やH4U等の3本爪のある座金の国産ハロゲンランプは溢れかえっているのに、H4Eはハロゲンランプのチョイスさえ、ままならない状態です。
 944の純正バルブは何とタングステンバルブの40/45Wのものでした。このバルブの暗さには我慢できなく、いつぞやの車検の時に別なバルブに交換を頼んだら、会社関係の車の整備一式頼んでいた京王自動車が、オスラムのH4Eハロゲンバルブで60/55Wのものを探し出してくれて、それから10年経ちますが未だにそのバルブのままになっています(外してみたら、いつのまにか片方だけボッシュに変わってました)。しかし、さすがに最近は少々暗くなったことを実感し、交換バルブを捜しましたが近所では入手できません。いつぞやどこかのオーナーズクラブあたりが、国内メーカーに「いくつ発注をまとめたらH4Eの高性能バルブを特注で作ってくれるか」と問い合わせたら、全く相手にもしてもらえなかったとのこと。国内ではそもそもH4Eの丸い座金のプレス型さえ所有しているところがないのかもしれません。もしかしてプレスの型を起こして、座金さえ供給すれば、ある程度の発注に応じてくれるメーカーあるかな?
 そんなような現状で、国内ではH4Eの高性能バルブさえ手に入らない状態ですが、いつぞや「H4Eの座金からバルブを外して、その座金を利用してH4が収まるアダプタを作る」というHPを発見し、これを実行するべく、3個で1,100円くらいだった格安の(失敗しても惜しくない)ブルーバルブのハロゲンH4バルブをホームセンターで購入しました。H4Eの座金の入手がそもそも一番の問題ですが、切れたときのために、オリジナルのタングステン球がそのまま10年あまりも車に積みっぱなしでしたので、最悪失敗してしまったとしても今、車に付いているバルブは手つかずなので安心して作業に入れます。まずはオリジナルのH4E球から座金を外さなければなりません。純正のTRIFAと刻印が入ったH4Eタングステン球は、座金と電球基部がかしめられているわけではなくて半田付けで固定してるようでした。そのためにガストーチで炙ってやれば座金と電球が分離出来そうな感じです。そんなわけで昨年ロウ付けを1回行うだけで放り出してあったガストーチの出番が再びやってきました。ガストーチを点火し、座金の部分をペンチではさんで慎重に加熱してゆきます。このときバルブのガラス部分に炎が当たって溶けてしまわないように注意しましょう。バルブのお尻をドライバーでこつこつ叩くと座金からぐらぐら動くのがわかるので、炎の当たり所を変えて半田がまんべんなく溶けるようにします。さらにドライバーでバルブのお尻を押してやるとぬるりと座金とバルブが分離します。この際、乾いた木綿のタオルなんかで抜けたバルブを受け止めるようにしないとバルブも座金も熱くなっているので台を融かしたりしますよ(笑)
 これでアダプターとなるH4Eの座金が取り出せたわけですが、HPで紹介されていた方法は座金の真ん中の穴を25φに広げた後に、座金にH4の3つの爪が収まる溝をヤスリで削り、1.6φのIV線をガイドとして巻き付けたH4バルブをはめ込むというのが概要でしたが、座金を25φに広げるリーマが手に入らない、旋盤屋に頼むと言い値を取られそう、ということでどうしたかと思ったら、H4のブルーバルブのほうも座金が半田付けで、バルブの基部の直径もほぼ同じということで、H4バルブの方もガストーチで座金とバルブを分離し、H4Eの座金に固定すればブルーバルブのH4Eがそのまま完成というこちらの方を試してみることにしました。まあ、フィラメントが切れたときにはまた同じプロセスで座金を付け替えなければならないのがやっかいですが、今付いているH4Eハロゲンバルブを予備に積んでおけば何とかなります。ということで、慎重にH4バルブの座金をガストーチで炙って加熱し、今回は座金でなくてバルブの方が主役なので絶対にバルブのガラスを溶かさないように注意しました。あっさりと座金とバルブを分離させた後、バルブが冷えるのを待ってH4Eの座金に押し込み、位置をしっかり決めて光軸並びにフイラメントの位置をしっかり座金面から等距離にし、半田の切れ端を座金の裏に載せ、再度ガストーチで炙って半田を溶かし、冷やせば60/55WのH4Eハロゲンブルーバルブの完成です。この方法では光軸が大狂いすることはありません。又、たまたま今回は双方のサイズが適当なのでうまく組み合わせることが出来ましたが、試しに逆に元のH4EのタングステンバルブをH4の座金にはめてみようとしたら、H4Eバルブの基部のほうがサイズが若干太いようではまりませんでした。今回使用したのはTRIFAの座金にミラリードという所で発売しているH4球ですが、他の組合せでも座金部分を若干リーマで広げることによって可能となるでしょう。車に装着してみましたが、やっぱりニセモノブルーバルブの光はちっとも白くない(笑)

h4e1

使用したパーツ類、というか完成品と余ったパーツ。

h4e2

完成したH4E 60/55Wブルーハロゲンバルブ。トーチで炙った部分が虹色に変色してるのがご愛敬。この写真は座金とバルブの位置が180度逆でしたが、あとで修正しました。まあ、座金の位置がどこでもHELLAのランプケースに装着するのは問題がありませんでしたが。
こう見ると、H4Eは真空管に見えないこともありませんな(^_^;)

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