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April 03, 2005

6m用HB9CVアンテナの製作その2

 先週末に組み上げた50メガ用HB9CVアンテナですが、土曜午後に地上で物干しの柱にポールを延ばして本格的な調整に入りました。ところがどういう訳かエレメントの長さを調整しようがショートバーの位置を調整しようがSWRが5より下がるポイントがまったく見つかりません。試しにエレメントの調整範囲をもっと取れるものに取り替えてやってみましたが、設計値どおりに寸法だししようが、オーバーサイズにして試してみようが全くだめ。すべての接触不良個所を再チェックし、各部の寸法も計り直してみましたが、設計とかけ離れた部分はありません。ただ原設計と違うのはフェーズ・ラインを含む給電部分が設計では1.2φの銅針金を使用するところが、去年のダイポールアンテナのエレメントに使用した1.6φの銅針金が余っていたので迷わず最初からそれを使ったことぐらいでした。まあ、ダメで元々と思って、ホームセンターに1.2φの銅針金を買いに走り、フェーズ・ラインを作り直し、半田付けし直して再度調整してみると、あれだけ頑固に下がらなかったSWRがほぼ設計値どおりで簡単に下がるんです。まるでキツネに摘まれたような感じですが、どうもよく考えてみるとHB9CVアンテナのフェーズ・ラインは単なる導通の役目を果たしているのではなくてそれ自体が動作に係わっている重要なバーツらしく、商用電源程度の周波数ではまったく無視できる1.2φと1.6φ銅針金のリアクタンスの違いが、50メガほどの高周波になると表皮効果によってその差が無視できず、動作がまったく違ってくるということのようです。いや、高周波の設計は誠に恐ろしいというか奥が深いというか、このたった0.4ミリの太さの違いで動作が大違いなんですね(^_^;)
 まあ、こういう動作の違いの実験が出来ただけでも十分実験的なアマチュア無線の醍醐味が実感できたわけで、市販のアンテナしかつかったことがない、電波は出るのが当たり前という環境にしか自分をおかない人はまったくもって気の毒だというのは、貧乏電波研究所のひがみじゃなくて正直な実感です(笑)
 ということで、当電波研究所の初のビームアンテナとしてトマト支柱で出来たフルサイズのHB9CVアンテナが加わりました。まだ50メガが開き始めるのはちょっと先になりますけど、「去年までトマトの支柱だった自作アンテナ使ってます」という交信をするのが楽しみですね。このあと、エレメントにする材料には事欠かないので、動作の違いを比較してみるべく、50メガ用ヘンテナの自作に入ってみたいと思います。このアンテナは移動にも使えるように短時間で組み立てられる「ポータブルヘンテナ」にするつもりですが、マッチングを取るために50メガ程度でもいけるバランが必要です。#43材では30メガ程度しかマッチングが取れないとのことですが、#61材のトロイダルコアが1個余っていたんで、とりあえずは1:1の強制バランの自作をせにゃいけません。直径40ミリもあるトロイダルコアなので、10ワット程度の電波のマッチング用にはもったいないですけど。
 しかし、アマチュアのアンテナ作りっていうのは自作してそのアンテナで交信を重ねることよりも、原設計を自分なりに部品構成を考えてアレンジし、少ない工具で工夫しながら加工し、それを形にしていく「だんだんアンテナが形になっていく過程」のほうがぜんぜん楽しいような気がします(笑)

HB9CV

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