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April 21, 2005

1アマ法規の出題ミス

 4月期の上級アマの国家試験は、今回から1アマが4月9日土曜日、2アマが4月10日の日曜日に開催され、これからの上級アマはどうやら土曜に1アマ、日曜に2アマと2日続きで行われるのが続いていくようです。他の通信士試験や特殊無線技士試験に比べればマシですけど、それにしても受験人数が2アマより多い1アマを日曜に行うべきなんでしょうが、1アマを土曜にして2アマを日曜にする理由がわかりません。以前は1週間のインターバルがあって日曜に開催された1アマ試験の1週間後の日曜が2アマ試験って決まっていたのに、1アマ試験が土曜開催だとどうしても休めなくて以後受験できない人が出てきそうです。
 さて、4月9日に開催された1アマ試験の法規問題A-20とB-5の2問が正解の選択肢を選ぶことが不適当として、どのような解答の選択肢を選んでも双方5点ずつの合計10点を与えるということになったようで、試験後にこのような出題ミスによる全員正解とするというような処置は、無線技士国家試験においてはその前例を知りません。双方ともに国際条約に関する問題で、1月の条約の一部修正によって不適切な問題になってしまったことが原因のようで、条約改正前にすでに問題は作成されていたのでしょうから、一概に出題側を責めるわけにはいきません。
 A-20の問題はアマであれプロであれ必ず暗記していなければお話しにならない条文「1.国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約及び無線通信規則の一般規程は、アマチュア局に適用する。特に周波数の発射は、この種の局について技術開発の状況が許す限り安定でスプリアス発射のないものでなければならない」「2.アマチュア局は、その伝送中短い間隔で自局の呼出符号を伝送しなければいけない」の虫食いを穴埋めするごく簡単な問題でしたが、条約改正でどの部分が実状に合わなくなったのか、私もわかり
ません(^_^;)
 また、B-5の問題も誰でも知っている「1.異なる国のアマチュア局相互間の伝送が許される場合においても、その伝送は普通語で行わなければならず、かつ、試験のための技術的性質の通報及び軽易で公衆電気通信業務によることが適当でない私的事項に限らなければならない」「2.アマチュア局を金銭上の利益のために第三者の伝送に使用することは、絶対に禁止する」「3. 1及び2の規程は、関係国の主管庁相互間の特別取決めによって変更することができる」の虫食いに10個の選択肢から適当な単語を埋めていく問題ですが、これもどこがどう変わったというのか。
 ということで、答えの如何を問わず法規で10点の加算があったことで、無線工学ばかりに力を入れ法規をおろそかにし、解答速報で法規が合格点に達せず涙を飲んだ受験者には朗報でした。条約が一部変更になったとはいえ、こんなところで間違えるほうが問題ですけど(^_^;)
 実際に受験した人間の感想は「法規なんかどうでもいいから、無線工学で10点加点してくれ!」のほうが多かったようですけど、95/150で無線工学の合格なんかされてたまるかっていうの(笑)しかし、この出題ミスを指摘して配点を変えさせた人っていったいどんな人でしょうか?

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