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May 26, 2005

SWLカード

 4月末に行われたオールJAコンテストのQSLカードが一枚郵送されてきました。何でもコンテストアワードに使用したいための早期回収のようでしたので、こちらもVIA郵政公社で一枚送っておきました。こちらもまだJARLからの転送カードが半年経っても1枚も届かない頃、全市全郡コンテスト明けにSASEを入れて所在地が判明している大学と高校のクラブ局に6枚ほど送りつけて5枚を回収したのが思い出されました。折り返しすぐに立派なQSLカードを送ってくれたクラブ局にはやっぱりいい印象を持ちますから、当方が参加していないコンテストの周波数で声が聞こえてもすぐに一局サービスに回りますが、SASE入れてもなしのつぶての某関西系国立大学のクラブ局は声が出ていても二度と応答してやらんとか(笑)まあ、こういうクラブ局の日ごろの立ち振る舞いの違いがコンテストの成績にも現れてくるかもしれませんよ(^_^;)
 当方、それほどQSLカード回収とアワードに血道を上げているわけではないので「7メガ移動局呼び倒しでリニア一発スプラッタ撒きまくり」などということもなく、夏場メインの6mは未だにたったの10Wという状態ですが、それでも運用をしていればカードは発行しなければいけませんし、もらう方もだんだん増えて来ています。そろそろ初級のアワードなんかも申請してもよさそうなんですが、ローカルでカード所持の証明書いてくれる局を訪問するのも面倒で、その上のアワード取得条件達成まで様子見状態がズルズルと続いてきました。
 そんななかで、1年ほど前に唯一1枚SWLカードをもらいました。SWLというのは「ショートウエーブ・リスニング」の略で、カードという語が付いて短波受信証とでもいうべきものでしょうか。それもJARL経由で転送されてきた正式なJARLの准員の方からの受信証です。JARLの准員というのは無線局は開局していなくてコールサインを所持せずに、受信のみをおこなう会員で、JA1-XXXXXというようにエリアと数字の組合せの会員番号が発行され、その番号でJARL会員の権利を行使するものです。大昔、戦後まだアマチュア無線が再開される以前のJARL会員はすべてSWLでした。その後昭和27年に戦後第1号のアマチュア無線局免許が発給になってからしばらくは正員と准員の区別は開局しているか否かではしていなかったと思いますが、その辺の経緯はアマチュア無線の歴史に何度も書かれていますので、そちらをお調べ下さい。アマチュア無線が再開されて20年が経ち、電話級・電信級アマチュア無線技士免許が択一式試験に変わった頃には小中学生でも容易に免許を取得出来るようになりましたが、その頃でも試験を受けて実際に従免が発行されるまで3ヶ月以上、さらに局免が発行になるまで3ヶ月ほど掛かり、今のようなコンピュータ社会では考えられないお役所仕事のスピードですが、その間にじっと何もせずにいるわけにはいかず、JARLに入会して准員になり、実際の交信がどういうように交わされているかをワッチして勉強し、SWLカードを「今度局免が届いたらお相手下さい」とでも一言書き込んで発信元に送るということをせっせと行っていたようです。こうやって、1日のうちどの時間帯にどの周波数帯で電波が伝搬するかなどを体験して、局免が届いたらJARLの正員に書き換えるというのが普通でした。もっとも世界の短波局の受信を含んだBCLマニアがSWLを兼ねて准員になっている例も沢山あったようです。
 ところが現代では、4アマ免許さえ2日もあれば講習で取得出来るようになり、東京では当日受付の試験で結果が試験終了後1時間で判明するというものもあり、免許も申請から3週間以内、局免さえ技適機の申請だけなら2週間程で降りてしまう時代になりました。その間に准員になってSWLに明け暮れるというような期間の長さではありません。そのために正員に移行することを前提に、まず准員になってSWLを始める人などまったくいなくなってしまったのではないかと思っていました。前回全市全郡コンテストのときも准員ナンバーでSWL部門のログを提出している局はたったの6局だけですしね。その中のトップは終身会員から准員に切り下げられたおそらくコールサイン持ちの局でしょう。
 ということで、いきなりSWLカードをもらってしまい、何せどうやってカードを書いて送ってあげたらよいのか見当が付かず、ローカルの先輩局と2mで話したときに書き方を尋ねたら、SWLはもらった事がないからわからないとのこと。そりゃ2mのFMばかりやっていれば、SWLカードなんかもらう確率は限りなく無いに等しいでしょう。尋ねる相手を誤りました(^_^;)
 そしてネットで検索し「カードのTo RadioをTo SWLに書き直す」を基本にカードを発行し、VIA 郵政公社で送付しました。
 しかし、使用機材を見るとトランシーバじゃなくて「SR-7にロングワイヤー」となっていますからごく簡単な7メガ受信専用ラジオですが、設備に似合わずSWLカードはJARLマークも入った本格的な印刷のもの。今でも開局はせずにSWL専門なんでしょうか?JARLの会員検索をすると、この准員コールサインはどうやら無効になっているみたいなので、無事に開局に至ったんでしょうね。でも、残ってしまった未使用の印刷SWLカードって始末に困りませんか?などと他人事ながら心配したりして(笑)
JA4-39826


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