H氏の山岳運用スタイル
オールJAコンテストで力つきた局が多かったからか、もしくは普段から無線三昧でGWの連休中くらいは家族サービスに徹しなければ家から叩き出されるとおぼしき局が多いからか、GW連休中はいつもの休日よりCQを掛けている局が少ないような気がします。インターネットクラスタを見ると6mは相変わらず1エリアから南は移動局や記念局が入り乱れて盛況のようですが、こちら8エリアからは6mバンドは未だに沈黙していて、21メガあたりもどうもコンディションが良くないようです。
そんななかで当局が開局して1年半後に1アマを取得し、交信自粛を撤廃してから第2回目のQSOとなり、2m交信第1号になったHさんと久しぶりに交信できました。相変わらずまだ雪の残る山の山頂から2m用J型アンテナを釣り竿に吊してのQRVです。今シーズンの北海道はとりわけ雪が多くて、1100メートル級の山だというのにいまだ雪が多く、アイゼンとピッケル持参での登山で、今回取ったコースも雪が融け出す今時分にしか上れない難しいコースということで、いくつも雪崩のあとを越え、さらに真新しい熊の足跡を2つも見つけながらの登頂とのことでした。
しかし、根っから山登りの好きな人ですが、さらに到達した山頂から電波を出すことが趣味ということで、山登りを二重に楽しんでいるということは誠に趣味としてうらやましいことです。まあ、わたくしは山男ではないので、苦労して山頂に到達したあと、写真でも撮っておにぎりでも食べ、さっさと下山して近くの温泉にでも入って汗を流すというのが普通の登山でなはいかと思うんですが、Hさんのように山頂に到達したあと、持参のビールやワイン片手に電波を出し始め、天気が良ければ数時間居座って2mでありながらかなり離れた場所と交信し合うっていうのは、何ともうらやましい登山スタイルだと思います。もっとも数人も立てば立錐の余地もない込み合った山頂から移動運用は、迷惑このうえありませんが、良識ある登山者としてHさんも心得たもので、人のまだあまり入らない季節、場所を選んでのQRVですが、今回は登りで下山中の2人に出逢い、それから下山までは誰にも行き逢わないで、1人山頂で心おきなくアルコールと交信を楽しまれたようでした。
このHさん、自宅に固定設備はもたずハンディとモービル機のみの4アマさんで、ほぼ登山したときだけの運用なんですが、その運用スタイルは自然をうまく利用して、簡単でおそらく一番の軽量高利得安価なJ型アンテナを使用するというもので、モービル移動でオバケポールにスタックの大アンテナという移動局よりぜんぜん立派な移動運用スタイルだと思って、密かに尊敬する無線家の1人でした(笑)またJ型アンテナの製作を勧めてくださったのもこのHさんです。しかし我が自作J型アンテナは、ハンディ機のバッテリーが寿命で天井から吊した単なる受信用室内アンテナと化し、まだ一度も移動運用に使ったことはありません(^_^;)
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