3アマ通信術試験での事件
アマチュア無線技士の国家試験における通信術試験が、まもなく3アマからは廃止され、2アマ1アマの通信術試験は現行3アマと同じ25文字/分の速度での50文字2分間受信に改められようとしています。電波法ならびに省令の改正の歴史を見ると、試験制度に関しては10月11月に法律が施行されたとしても実際の実施は翌年4月からですから年度途中の12月期試験からいきなり上級試験の通信術が「現行3アマ同様で、3アマ所持者は科目免除」になることはないでしょう。電話級・電信級の新設、記述式試験から択一式試験への変更、和文モールスの廃止も年度始めの4月期からの変更でした。12月期の上級アマ国試から通信術が3アマで科目免除となることを期待している人、お気の毒様です(笑)
ところで、15日に3アマ試験を行った某所でちょっとした「事件」が起こったようです。これは実際に試験を受けた某氏からの報告でわかったことですが、現在地方では3アマ受験者の減少で3アマと4アマの試験を同時に行い、双方の筆記試験が終わってから改めて3アマの通信術試験を行うように変わったそうです。3年前に我々が3アマを受けたときには午前中が4アマ、午後から3アマで、3アマ試験は受験者がたったの4人でしたが独立して時間が設けられていました。3アマ試験はまず通信術試験を行ってから筆記試験を行い、30分経過したところで退出可で、そのままさっさと帰ってきたものですが、今は3アマ4アマの筆記試験を同時に同じ部屋で行い、全ての人間が解答用紙を提出するか、もしくは制限時間に達しないと3アマの通信術試験に入れないそうで。何か通信術が筆記試験の後に行われる特殊無線技士試験みたいです。しかし、4アマ3アマを同時に試験しなければ部屋が埋まらないというのは、アマチュア無線技士を目指す人たちの減少に歯止めが掛からないことを物語るような状況ですね。
それで15日の試験では3アマ受験者3人、4アマ受験者17人だったそうで、合計しても1アマ試験受験者の方が遙かに多いような
(^_^;) 3アマ受験者はその某氏の他に中学生と50絡みの年輩のおじさんだったそうで、筆記試験開始から約40分で全ての受験者が解答用紙を提出し終わり、3アマ受験の3人は通信術のために再び試験場に入れられたそうです。そして私も馴染み深いKENWOODのMDラジカセに試験官が通信術問題のMDをセットし、音量を確認していざ通信術試験がスタートしたそうで、よく緊張のあまりか通信術に無知なのかここでA〜Zまで受信用紙に書き込み「すいませ〜ん」の一言で通信術を中断させたオヤジの話は聞きますが、そういうトラブルもなく、順調に本文に入っていったそうです。そして3/5ほど書き取ったところで突然音が聞こえなくなり、一瞬自分の耳が突然聞こえなくなったのかと思って周りを見渡すと、他の人も鉛筆を動かしているそぶりもなく、何が起きたのか理解出来ないでいると、何とMDラジカセの故障で音が出なくなったんだそうな(^_^;) 試験官も狼狽し、結局半分以上送信できているので、ここまでの31文字受信で採点するということになり、試験官2人が平謝りしていたそうですが、こんなこともあるのですね(笑)他の3アマ受験者も苦笑いしながら帰途についたということで、この分じゃ今回は全員合格かな?
本人には「31文字受信で3アマを取って、今後上級受験の時に科目免除になったら一生言われるから12月に2アマを受験しろ」って発破をかけているんですけどねぇ(^_^;)
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Comments
私は生粋の「文系ハム」JA1C**(最近2エリアより移転させたので再コールです)です。DXが大好きで、何年か前に必死で丸暗記して1級をとりました。
3アマ試験事件、笑いました!いろんなことがあるもんですね。
過去の記事にもお書きのように、昔は記述式で難しかったですよね。当時は私も小学5年生でしたこともあるとは思いますが4アマが電話級だったときの記述問題のほうが、1アマのときのマーク式よりずっと難しかったと思います。
最近のアマチュア無線の停滞ぶりは悲しいものがありますね。私も家を新築してから、ろくなアンテナも設置できず、もう2年くらい波を出していません。がんばらなきゃ!
それでは、お邪魔しました。ブログ初心者なので、失礼がありましたらご容赦ください。
Posted by: さっぱりサラリーマン | May 17, 2005 03:23 PM