不法電波防止キャンペーンのポスター
6月1日から電波利用保護旬間としての不法電波防止キャンペーンの一環として、一斉に「不法電波は迷惑だ!」と「守って!電波のルール」の2種類のポスターが電車や公共機関に掲示されましたので、それを目にされた方も多いと思います。こちら電車に乗らない田舎暮らしなので、関東総合通信局のウエブで見ただけですが。
今回の不法電波防止キャンペーンのポスターは高島礼子と格闘家の桜庭和志だそうですが、こういう電波と縁もゆかりもないキャラクターを使って「不法電波は犯罪」なんて呼びかけてもまったくインパクトはありません。昨年の泉谷しげる然り、3年前の釈由美子にしても然りです。もうこういうキャンペーンキャラクターを使うのを止めて2年前のポスターになった大都会の上を黒い男の顔が不法電波を出しているイラストや、不法CBのトラックの前を手錠を掛けられた目に黒線を入れられた男が立っている写真のポスターなんかで、こういう不法電波が重い犯罪で、懲役1年もしくは100万円以下の罰金に値する罪に該当することをもっと啓発すべきです。
薬物犯罪防止キャンペーンのポスター同様に、タレントが「不法電波は犯罪です」といったところで、「飲酒運転は犯罪です」より半分の罪悪感も呼び起こさないでしょう。なにせ電波による目に見えない暴力っていうのは、飲酒運転と違って現実に人を何人もひき殺したりすることがありませんからね(笑)それで飲酒運転は誰でも犯罪という認識はあるでしょうが、アマチュアのハンディトランシーバと特定小電力機の区別も付かずに、局免と従免の2つ必要なアマ機を連絡用に使っている輩は、罪の意識なんてまったく持ってはいないでしょう。それもそういうのに限ってメインチャンネルで交信し合っていることが多いようで(^_^;)こういう人たちにこそ「懲役1年もしくは100万円以下の罰金」ということを周知させるべきでしょう。まあ、違法とわかっていてトラックにCB無線機とキロワット級のリニア積んでいるドライバーは、違法という認識がありながらの不法開局ですから、こっちのほうが罪が重いはずですが…。
昨年だったか関西の大学山岳部の学生が、不法に使用していたアマチュア無線機によって救助されたということがありましたが、彼らは「免許が必要だとは思っていたが、そんな厳密なものだとは思わなかった」と話していて、遭難前は何と呼出しと遭難・非常通信にしか使えない145.00MHzの2mメインチャンネルを使って、お互いに連絡し合っていたということです。自分たちの周囲にしか電波が飛ばないとでも思っていたのでしょう。高い3,000m級の山の上からハンディ機で電波を出せば、見通し距離からして恐ろしく遠くまで電波が飛び、混信妨害を起こしていることがまったくわからなかったようですが、このように犯罪意識のない多くの人たちに、いくらタレント達が「守って!電波のルール」なんて呼びかけるポスターを掲示したところで、どんな啓蒙効果があるというのでしょうか?そんなポスターよりもCBアンテナを林立させたトラックの前で手錠掛けられている男の姿の方が、遙かに犯罪防止効果があると思いますが?
ところで、この不法電波防止キャンペーンポスターのギャラは電波利用料から払われるんでしょ〜か?(^_^;)
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Comments
こんばんは。本日はわたしのブログ訪問頂きありがとうございました<(_ _)>
実は先日QSO頂く前にこちらのブログ訪問させていただいてました(^^;以後よろしくです。
6mへは近々QRV予定ですので、またそちらでもお相手くださいね。
Posted by: jl8lgw | June 02, 2005 11:10 PM