ゆきゆきて、奥崎謙三死す
奥崎謙三氏の訃報をネットで知りました。獄中で養子縁組した支援者男性とも養子縁組を解消し、服役中に奥さんも癌で亡くしたために出所後は1人で暮らしていたとのこと。服役中にニューギニアで自分たちを死に追いやった上官はことごとく他界し、出所後は戦争責任追及の矛先をどこに向けるか見失ってしまったようで、昨年倒れているところを発見されて病院に入ってからは常に「馬鹿野郎」と叫んでいたとのこと。たぶん戦争責任をやんわりと包み隠し、「過去のことにこだわっては未来に向かって進むことが出来ない」とか、戦争に送り出したほうも送られたほうも一緒に祭られる、言い替えれば「殺した人間も殺された人間も一緒になっている場所に不戦の誓いを立てるために詣でる」どこかの首相や政治家に対し、更に戦争の事実を隠し立てして太平洋戦争を「自尊自衛の戦い」などと美化するような風潮に対して最後まで「馬鹿野郎」と叫んでいたのかもしれません。
奥崎謙三氏の戦争責任追及は非常にアナーキーでエキセントリックに見えますが、「集団だったらどんな悪行でもみんなでかばい合って覆い隠してしまう」という「集団の利益が優先する江戸時代的な農民社会の掟」がまかり通る日本だからこそ、そういうように見えただけでしょう。ましてドイツなんかは国家的に戦争責任の追及を徹底的におこなったところです。それを「そろそろ水に流す時期」だなんて東南アジア諸国には日本の農村社会の掟は通用しませんし、そういうことを言い続けている限りは東南アジア諸国との関係は改善の方向には向かわないでしょうし、白黒をはっきり付けなければいけないことをグレーで済ませてしまうことは、世界の各国には通用しません。これから日本という国がいつまでも信頼されない原因になることを政治家は全くといっていいほど感じないようです。つまらない政治家同士の付き合いしかしないからそういうバランス感覚が崩れるのかも知れないですな(^_^;)
無線の世界にも「集団だったらどんな悪行でもみんなでかばい合って覆い隠してしまう」体質は昔から蔓延っているようです。その集団というのが、大体にして同じようなレベルの同好の志というような人たちばかりなのですから、こちらのほうもバランス感覚が怪しくなっても仕方がないかもしれません。7036各局さん達(笑)
さて、27日は北陸と東北が梅雨に入り、沖縄が梅雨明けしたらしいうということが報道されていました。Eスポ的には関東・東海を飛び越して北陸から東北近辺に梅雨前線が停滞しても、見るべき異常伝搬は観測されていないようで、夕方からのインターネットクラスタによる6m伝搬情報も寂しいものでした。どうも北陸から東北にかけて梅雨前線が停滞するというのは梅雨の末期の状況で例年なら7月中頃以降の天気図でしょうが、去年だとこのころは既に2日に一度しか開かず、梅雨前線が太平洋岸に停滞する時期に比べて開く時間も範囲もさらに寂しいものになっていたようです。このまま6mのEスポによる伝搬が低調なのは誠に残念ですけど、もしかしたら今年はこのままかな?なんて危惧していますけどね(^_^;)
月曜日というのは週明けで皆さん忙しいのか、夕方から出てくる局も少ないようでした。おかげで今日は珍しく交信数0局。まあ、昨日一気に80局くらい交信しましたから、しばらくさぼっても大丈夫でしょう。2年前の8月からそこそこ電波を出すことにして、1日1交信が目標でしたので、80局というと2か月半分以上ですからね(笑)
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