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June 04, 2005

1アマ受験者激減

 QCQ企画のウエブ上に4月期上級試験の結果が発表されていたのでよく見ると、いつの間にか1アマと2アマの受験者数が逆転していることに今さらながら気が付きました。この傾向は16年度の8月期から3期続いてます。16年4月期と16年8月期で1アマ実受験者数が100人も減り、ここから2アマ受験者の方が多い状態が始まっているようです。平成13年度の数値と比較すると1アマは4割も受験者が減少しているようですが、この数字の意味するところは何でしょうか?
 昨年8月期の試験というと試験申込がちょうど1年前の6月ですが、その時点ですでに国際通信連合条約会議でアマチュアの資格要件にモールス技能を必要とする条文を削除することが決まり、それを受けてJARLでは総務省にアマチュア試験からの通信術全廃の要望を出しておりましたので、その空気を読みとって8月期の試験を見送り、様子見をする受験者が出始めたのがそもそもの原因でしょうか?この期で1アマ志願者が150人減り、実受験者も前期比100人減です。その状態が12月期も続き、今回の4月期はさらに受験申請者ベースで12月期と比べ50人も減少しています。しかし、合格率に関しては以前より若干高い状態で推移し、平均26%というところです。
 2アマ受験者が増えたのかというと、そういうわけではなくて、1アマ受験者が減った結果、受験者数で逆転したということになるようです。まあ、どう考えても1アマ試験に関しては、モールスによる通信術試験が3アマ同様になって、通信術免除で試験が受けられるようになってから受験しようっていう人間が多くなったということに違いありません。「2アマを受験するより1アマをいきなり受験する方が過去問題のパターンが2アマより少ないので楽」とか「満点取ろうと思わなければ過去問丸暗記で楽に合格」さらには「1アマなんか小学生でも合格するクソ資格」なんて未だに言われているのにも係わらず情けないですね(大笑)
 また、2アマ受験者数は以前とさほど変わりません。2アマと1アマの統合の噂をまともに信じて、2アマを取得しておけばいつかは1アマ昇格などと考え、1アマ受験を止めて2アマに受験者が流れた結果、2アマ受験者の減少に歯止めが掛かり、その分1アマ受験者が減って2アマ受験者と1アマ受験者の実受験者数の逆転現象が続いているんでしょうか? 1アマ2アマ統合の噂をけっこう真に受けて2アマを実際に受験した人間が確かにいたようですね
(^_^;)
 それはともかくとして、前回4月期の2アマ実受験者295人のうち合格者が54人で合格率18.3%という数字は、ちょっと信じがたい数字です。今回の問題を見てもさほど難易度が急に上がったようには見えません。さらに科目合格者を含めて通信術の合格者が137人ですから通信術だけの合格率を見ても半分以上の人間がモールスの受信さえ通らなかった事になります。いままで2/3くらいは通信術試験を通過しているのに、急に通信術の合格率が下がったのも不思議な現象です。きっと今回落ちてもどうせ通信術は3アマ並に変わるのだから、「万が一科目合格でも取れたら今度は1アマで通信術免除」という感じで2アマ受験者が来るようになったのでしょうか?まあ、通信術が3アマ並に変更になったら旧3アマ免許所持だけで上級の通信術は免除なんですけどね。考えようによっては「通信術が旧3アマ並になると、無線工学が今より難しくなることが確実だから、今のうちに取っておくことが得策」と打算的に考えて受験にしやってきて、見事「3文字」もらって玉砕した人間もいたのかもしれませんが(笑)
 8月期の上級アマ国試の申込は1日から始まりました。8月期の1アマ実受験者はついに200人割れ確実です。その分、通信術が旧3アマ並になった第1回目の上級アマ試験、特に1アマ試験は受験申請者数で1,000人は越えるかもしれませんな(^_^;)
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