夏至の日、大サービス
本州方面の方と交信すると、口々に今年は空梅雨で、6月から暑さが厳しいと言われますので、こちらからは「朝、晴れていても昼前から海からの風が吹き込むとそれが霧を運んできて太陽を遮り、肌寒くなる」なんて答えるとうらやましがられます。北海道の太平洋岸の6月の気候といえば、苫小牧から襟裳岬、釧路根室に至るまで似たような「霧の季節」となりますが、本州の暑い地方の人からの羨望とは裏腹に、こちらでは洗濯をする日にも殆ど恵まれず、日照時間が少ないものですから農作物の生育にも適さない厳しい自然環境の土地です。それでも海岸線から10キロも入ると霧が晴れて、この季節であってもいつでも晴天が続いて気温が上がり、そこからは稲作などが可能になるのですから皮肉なものです。この季節に札幌などに出掛けると、太平洋岸よりも季節が半月も進行していて、こちらでは咲いていない夏の花が開いていたりするので驚かされます。気温的にも太平洋岸より10度も高いことは珍しくありません。
さて、夏至の日の感謝デーということではないのでしょうが、珍しく21日午後2時には国立観測所における臨界周波数が10メガを遙かに越え、そのために8エリアから各周波数をワッチすると、18メガから50メガまですべてバンド内が賑やかに聞こえるということに陥ったようです。こちら、午後は15時近くになってたまたまリグの前に座る機会があり、その時久しぶりに18メガでCQを出されていた津久井町の押し花QSLカードのOMさんにコールバックして聞いた話ですが、1エリアからは18メガだと隣接エリアを含めて全エリアとクリアに交信できる希な機会だったということでした。それにしても平日の午後だというのに、21メガを始めとして日ごろ静かな各バンドが、かくも賑やかに交信局で一杯になるとは、なにかもっとアマチュア無線が盛んだった時代にタイムスリップしたような感覚でしたね(笑)
そうも平日に無線にお付き合いするわけに行きませんのでこちらからCQを出すことはしませんが、21メガで徳島のS女史に2年半ぶりで繋がりました。無線界ではその活動歴にしても有名なSさんですが、ここ2年ほどアクティブにお声を出されているのに遭遇することがありませんでした。21メガで突然、交信地のご当地ソングを即興で一節、電波に載せて歌って下さるようなユニークで大変に楽しい上級ハムの名物おばさま(失礼!)でしたが、元気なお声を聞くことが出来て安心しました。
しかし、Sさんから「霧にむせぶ男」っていうキャッチフレーズいただきましたが、それって余りにも演歌調じゃありませんか?
(^_^;)相変わらず港の方では霧笛が鳴ってますけど、ロック野郎の三味線弾きのあたしには似合わないな(笑)霧にむせいだら、三味線の皮が剥がれそうだし…。
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