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August 03, 2005

28メガEスポによる迷惑電波

 3日午後、28メガでどこかが聴こえはしないかと思ってリグのスイッチを入れると、普段よくSSBで使う28.50から70辺りにかけてあちこちでモガモガという抑圧がかなり高いレベルで入感してきたので、違法CB機を改造してアマバンドに出始めた連中がEスポでうるさく聞こえているのかと思いました。AMボードのはまっているFT-101ZDに切り替えてAMで聴いてみると、このリグはAMフィルターをSSBフィルターの他に装着出来ないために、SSBフィルターの帯域幅でAMを聴くことになり、再現性としてはあまりよくないのですが、聴いてみると中国語なんですね。どうやらEスポで上海あたりや福建省あたりでアマチュア機を改造して業務用に使っている交信がここまで飛び込んできたようです(^_^;) 
 割と、秋から冬にかけて良く聞こえるはずなんですが、Eスポ伝搬なのでかなり強力に聞こえ、無変調で20デシベルを超えているような局もあります。そもそも28メガの中国違法局がいつ頃からうるさく出始めたのかは詳しく把握していませんが、昔、アマチュア機も作っていた無線機器の会社が中国に生産拠点を移し、従業員1万8千人という大工場に発展させ、そこから盛んに全世界に向けてコードレス電話からハンディトランシーバ、更にはCB無線機からプレジャーボート用船舶無線機に至るまで生産しているのですが、その中国の生産工場から日本の会社の承諾無しに自社ブランドで同じ製品が出ているらしく、その中のAM無線システムが市場に出回って違法にタクシーや漁業無線などとして大量に使用されているらしいとのこと。RR条約によって中国であっても業務のための無線機を使用する場合には一定の資格が必要とされ、開局には許可が必要とされるわけですが、どこの国でもそうですが、安易な手段に走ってしまうのは同じみたいで、28メガのAM機が違法業務用としてあっというまに広まり、なかなかその取り締まりが出来ていないようですね。日本でも30年くらい前にアメリカのFCCの規格が変わって23chのCB機が輸出できなくなり、これを違法に国内に流通させた(使用するのは違法だが販売するのは違法ではないという論理で)ため、今に至るまで違法CBという無線が撲滅できていませんが、中国でも28メガAM機というのが違法業務用に定着してしまうことは十分考えられます。特に国内のSSB帯と重なるので、QSOしていて突然抑圧食うのは気持ちのいい物じゃありませんし、アマチュアバンド防衛のためにも違法業務無線の撲滅を願いたいものです。ところで、昼間ラジオを聴いていると突然中波帯に「○○さん、どうぞー」の声が飛び込んできました。道路から相当離れているはずですがマッチングもクソも取れていない大電力のCBバカトラが通ったものと思われます。普段、ラジオからバカトラの声が飛び込むことはないんですけど、相当な強電界だったとみえて、ラジオの給電線から電波を拾ったんでしょうね。これがSSBとかFMじゃ中波ラジオで復調できませんから確かに違法CB27メガのAM電波です(笑)
 まさか、本州方面からEスポで飛んできた違法CBの電波が直接ここのラジオに飛び込んできたことはないでしょう(^_^;)

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