2m無変調局を探せ!
調整して周波数のアップダウンがスムースに行くようになったIC-290は、その後メインチャンネル付けっぱなしでも周波数がダウンする症状も現れずにまともに作動しているようです。望むべくは入手当初から感度が若干落ちているようなので、RF段の調整をしたいところですが、回路図的には調整ポイントがよくわかりません。何ともいい加減に省略したような回路図で、部品の交換もままならないような回路図ですけど、モービル機なんてみなこんなようなものだったでしょうか?適当に、とはいってもちゃんとねらいを定めたトリマーを回して元に戻したら、若干感度が鋭くなったような。こういう古い機械はトリマーコンデンサの接触不良ということがよくあるようです。ということで、久しぶりに毎晩2mのメインチャンネルを着けっぱなしにしてますが、相変わらず静かなもので、たまにアンカバのトラック同士がメインと気が付かずに(というか、メインの存在も知らないんでしょうか?)交信しあっているのが聞こえたりしますが、それに注意するアマチュア局もいません。
支部役員会討議事項に「2mの活性化」という提言を盛り込み、支部大会に提案しました。というのも、4アマ養成講習を受けて従免を取得したニューカマー局は殆ど2mと430の2波で開局しますが、2mにアマチュア局が殆ど出ていない状況なので、トラックの仲間同士でしか会話しない局を除いて交信する相手がまったくいないという現象がずっと続いており、局免取っても殆ど波を出さないうちにQRTしてしまうということで、ニューカマー局が入ってこられるようになるべく支部会員にあっては2mで積極的に波を出してもらいたいというそういう提言を行ったのでした。2mバンド内を多くのアマチュア局が使用することによって、強いては違法局を締め出すなどという理想論をぶち挙げたものの、相変わらずメインチャンネルが静かな夜が続いています。言い出しっぺが実行しないんですから仕方がない(^_^;)
ところで、その静かなメインチャンネルでどうしたことが28日の夜9時過ぎにかなり長い時間無変調が流れました。なんか最初はBGNを拾って明らかに部屋の中でごぞごぞする音が聞こえ、それからその無変調の主がシャックを離れたのか、まったく変調もなく静かになりましたので、イタズラではなく、PTTが押しっぱなしになっているのに気が付かない固定局のようでした。往年のヤエスの固定機なんかで使われたプリモのスタンドマイクは、底にPTTスイッチがあって、マイクを持ち上げるとPTTが掛かった状態になるので、間違って倒して無変調が出っぱなしになるということがよくあったそうですが、いまだにこんなマイクを、しかも2mの機械に使っている人間はいないでしょう。違法CBみたいにロックマイクを使っているわけでもなさそうです。よくこういう無変調が出ると怒鳴る人間がいますが、シンプレックスで相手が電波を出しているときに怒鳴っても相手が聞こえるわけがありません。それを知ってのことか、日曜の夜は誰もメインを聴いていないからか、無変調は出続けてます。30分以上もそのままだったので、煩わしくなってリグのスイッチを切ってしまいました。誰が無変調を出しっぱなしにしていたのか、なぜそうなってしまったのか訳が知りたいところですが、その術がありません(笑)
この話は今から35年ほど以前の我が町での2mにおける話ですから、当然わたくしは免許などもっておりませんが、1総通・一陸技まで取得した友人のNFKが小学5年で電話級を取得していて、当時まだ2m運用局がさほど多くなかったときの話としてしてくれた「無変調局ハンティング」事件についてです。当時の無線事情としては、2mのトランシーバーはすべて必要なチャンネルのクリスタルを購入しなければいけなかった時代で、無線機の価格に比べてクリスタルがけっこう高く、お小遣いが貯まるたびに無線機屋に自転車を飛ばしてクリスタルを購入し、チャンネルを増やしていったが、それでも4チャンネルくらいしか出られるチャンネルがなかったとのこと。高校時代にヤツの無線機を見せてもらったことがありましたが、確かトリオのTR-2200とかそういう型番だったような。まだメインチャンネルが145.00でなく、ナロー化もされていない時代のことでした。まあ、その時代から夜な夜な出てくる常連のようなものがあって、同じ市内の人間同士なんでコールサインの後に「何々町」と付けるのが一般的なんだけど、1人コールサインの後に「○○町はネオン街」と必ず名乗るのが1人いたそうな。そのネオン街か誰かはわからないんだけど、誰かがメインチャンネルで無変調出したまま寝てしまって、イビキが聞こえるという始末らしくて、当時のこととてみんなチャンネル数は少ないし、リグも連続送信にどれだけ耐えられるかわからんということで、やれどこが怪しいとか車出せとか固定局とモービル局が連携取り合って、臨時のフォックスハンティングが始まったそうな(^_^;) そんで20分くらい経ってから、そのイビキかいて寝てしまい、メインを塞いだ局から「どうもすまん」というわびの通報が入ったという、その顛末を楽しみにタヌキしていた小学5年がいたんですから我が町の無線事情も今よりぜんぜん潤いがあったような雰囲気ですね(笑)少なくともトラック運転手の手に無線機が渡るような時代じゃありませんでしたし。
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