3アマ養成講習各地で
3アマ養成講習というと、現行では通信術の選抜試験に合格した4アマ所持者が電気通信術2時間、法規2時間、工学2時間の講習時間を経て国家試験と同じ25文字/分の2分間モールス受信の通信術と、法規・工学の筆記試験を経て合格者に3アマ従免が与えられたシステムでしたので、事前に選抜試験を受けるという課程を経なければ養成講習に進めないという点がネックになり、さらに修了試験で国家試験と同じ通信術試験を課されることからモールス聞き取りの訓練無しに養成講習に進むことさえ難しく、それだったら直接国家試験を受けた方が手間が掛からないということで開催回数も少なく、地方で開催されることも殆どありませんでした。
ところが10月1日から無線従事者規則が改正になり、3アマ国家試験からも通信術が廃止されたことに伴って、3アマ養成講習からも事前の選抜試験が廃止され、4アマライセンス所持者なら誰でも受講できるようになりました。また、養成講習からも通信術の講義と修了試験が無くなり講習時間は法規が4時間、工学が2時間で、法規の中でモールスの基本的な知識を講義するという形に変更になりました。
そのために10月2日の日曜日からさっそく地方でも3アマ講習会が雨後の竹の子のように次々と開催される予定になり、大体定員60名で募集するようですので、今年度後半は3アマ免許所持者が大量に輩出されるようです。我が町でもさっそく11月に3アマ養成講習が開催される予定ですが、これはわたくしが起草した「会員ライセンスの底上げを計ってアマチュア無線の活性化に繋げたい」との支部大会提言に沿った形になったものです。これは他支部に比べて当支部の会員構成が4アマに偏っていることから、暗に「資格を実運用に近づけるようにしろ」ということを言いたかったんですが。
4アマを講習で取得し、10年以上運用していると、もう感覚が麻痺して実運用50Wであろうと100Wであろうと違法運用しているという感覚がなくなるようです。コンテストの時に平気で「M」の出力区分を送っている4アマ某氏がいるんですから困った物です。またクラブライセンスは50Wだから平気で50W運用して4アマなのに「M」を送っている某氏は「電波関連法規さえ殆どわかっていない」のではないかと思われるほどですが、こういうレベルの4アマ支部会員を3アマ養成講習で再教育するのはいいかもしれません。どうせ合法50Wが目的でCWなんぞ覚える気のない人が3アマ資格を買いにやってくるんでしょうから。でも実運用100Wに近づくには3アマ資格でもまだまだ遠いですねぇ(笑)
しかしまあ、我が8エリアでは3アマの受験者が毎回3人から4人で、年間でも60人くらいしか増えない3アマなのに、1回開催される講習会で60人も3アマが輩出されるというのも、なんか3アマインフレを起こしそうで妙な感じです。3年前にわたくしが3アマライセンスを取った9月試験のときでも従免番号は26番でしたが、これからは地方エリアでも3アマ免許は4アマ並の3桁の番号にまで達しそうですし、45年間で15万人しか出来なかった旧電信級と3アマが1年で1万人くらいいきなり増殖しそうです。でもまあ、やっぱり14メガの割当が無くとも10W局免と50W局免の違いは大きいですが。実運用は無制限ワット級でも(^_^;)
でも8エリアみたいに場所が広いところでは試験場の札幌まで出掛けるのに車で8時間などというところがありますから、地方で3アマ養成講習が行われるということは、交通費を考えても「お得」な感じがしますね。場合によっては一時的に4アマ講習と3アマ講習の開催回数が逆転するんじゃないすか?
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