4アマ講習を2度受講
実はわたくしは4アマ養成講習を2度受講しました。とはいっても99.9%不合格者のいない試験に落ちたわけでもなく、途中で受講するのがイヤになって棄権してしまい、次に再受講せざるを得なかったというわけではありません。先週金曜と土曜の夜に地元で開催された4アマ養成講習にオブザーバーとして特別に受講させてもらったのです。たった4年前に自分も同じ会場の席に座って受講していたものを、4年経ってまた同じ場所に戻ってくるのも不思議な感じですが、実は2人いる第1級アマチュア無線技士資格所持の講師のうち、無線工学に目覚めるきっかけを作ってくれた講師がもうお歳のために、そろそろ将来的な視野で講師の後釜としての勉強のため、もう一人の若い講師であるOMの講義ぶりを体験するための特別見学となったわけです。
当日4年前に配られた養成講習教科書と試験問題集を持参していきますが、前回32名だった受講者が今回の講習は50名の定員一杯でした。それも事前に宣伝するまえに早々に予約で定員一杯になったそうで、それも殆どトラックドライバーで占められ、夏休みの小中学生が締め出しを食らったような格好です。というのも、電波検問での摘発の噂が広がり、不法開局罰金100万円に恐れをなしたトラックドライバーが現在の不法開局状況を合法化するべく近所のHAMショップに押し寄せたのが原因とか。4アマの講習にやってくるのにアンテナ立てた自家用車で乗り入れてくるんですから、「自動車の免許を取りに試験場へ自家用車で乗り付ける」みたいなものでしょうか?(笑)
毎度の事ながら、書類関係の作成にまったく不慣れな人たちに免許申請書その他を作成させるのは時間が掛かり、20分遅れで法規の授業が始まりましたが、4年前の教科書や問題集と現在のものとは、電波形式の表記が国際標準に変わったことと、罰金が100万円と倍になっただけで、ページ数や順番もまったく変わっていません。頻繁に変わると受講する方は初めてだからわからないでしょうが、講義する方が混乱するからでしょうか?国際通信条約におけるアマチュア局の取扱も変化してきていて「他人の依頼の通信」の取扱や「10分に一度はコールサインを付して出所をはっきりする」などの表記も変わってくるはずですが、そうなると教科書も問題集も大幅改訂ですから「法規・無線工学それぞれ30問の出題パターンには関係ない」ということでしょうか?あと一つ、80条報告の取扱が教科書では「できる限り速やかに文書によって総合通信局長に報告しなければならない」と書かれています。これは修了試験には出ないので覚えなくてもいいという話でしたが、法律的には「総務省令で定める手続きにより総務大臣に報告する」であり、4アマ試験であろうと1アマ試験であろうと出題頻度ナンバーワンの問題で、4アマ完丸終了問題には「総務大臣が電波法に違反した無線局を確認したときにはどうするか」などという珍問題にまで発展してますから、この4アマ養成教科書の80条報告の取扱方法は実質はそうであっても「法規の問題」としては明らかな間違いです。こんな感じで重箱の隅をつつくような見方をすると、怪しい記述が何カ所かありました(^_^;)
会場は建てられたのが昭和43年でしたから、最初から冷房の設備がありません。普通はお盆過ぎれば秋の風が吹き始めるのに、今年は20日過ぎても蒸し暑く、窓を開けなくては耐えられないような陽気が続いてましたが、蟻の巣別れの季節と重なったからか、窓を開けっ放しにすると灯火に寄せられて羽蟻が大量に飛来しました。蟻を除けながらの4アマ法規受講になりました(笑)
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