RICOH 計算尺 No.116D
試験から開放され、晴れて心おきなくCQを出しても後ろめたくない身分となりましたが、暦の上では立秋を迎え、電波伝搬的にはそろそろハイバンドも国内がスキップしてDXがよく入感するシーズンをむかえます。でも、コンディションは昨年とくらべて良くないとは言え、まだまだHFハイバンド及び6mでがんばりますから声が聞こえていましたらコールバック宜しくお願いしますね(笑)
さて、そろそろ夏休みの長い会社では今週から休暇に入るところも出てくるでしょうが、休み明けの月曜日は朝から6mの宮崎ビーコンが珍しく559で入感です。これはかなりいけるかと思い、朝の出がけのCQを50.223で開始。程なく山陽小野田市のおなじみの局からコールバックがありました。8月に入ってからのEスポの開け方そのもので、まず九州の末端から山口・愛媛あたりにかけて開けてくるパターンで、その後福岡市博多区、長崎市、山門郡瀬高町と10分足らずの内に4局QSOしてシャックを離れてしまいましたが、おそらくこのオープンも長くは続かず、9時過ぎぐらいまでだったんでしょうか?山陽小野田市の局長さん情報によると、昨日も午前に8エリアが30分くらい開け、夜にも20分くらいQSOするのが聞こえたと言うことで、あまり開かないから今シーズンは6mを見限って、最近ずっとワッチを怠っていて、夜なんか6mリグに火も入らないこちらにしてみれば、根気強いというか感心させられましたが。お盆にかけて、もう少し頻繁に開けてくれると、6mも面白いんですけど。
写真は、JH1コールのOMさんから譲っていただいたリコーのNo.116Dという10インチ計算尺です。ヘンミのスタンダードであるNo.2664Sに比べて、なんか目盛が込み入っていて複雑な印象を受けるのは、表にL尺,DI尺があって尺数が2664Sより2本多いからなんですね。ヘンミの2664Sは長い間作られていたために非常に数が多いのですが、リコーのNo.116Dは三愛リレーNo.116の改良品であり、市場シェアも小さかったのであまり数は見かけないみたいです。よく調べるとヘンミのNo.2662というNo.2664Sと殆ど変わらない計算尺と目盛の配置がまったく同じなんですね。いわゆるコピーに近いような計算尺かもしれません。(後から調べたらヘンミのNo.2662のほうが後発でした)当時ヘンミを使わずわざわざリコーの計算尺を買うなんて、ちょっと変わり者ですよね(^_^;) 刻印はNS-2で昭和40年佐賀工場製と読みとれます。
このOMさんからおまけで中学生用計算尺ヘンミNO.45Kも頂きましたが、この計算尺も昭和38年の4月製。うちにはなぜか昭和38年製の計算尺が集まりますが、考えてみると団塊の世代が中学に進学し、計算尺の需要が飛躍的に増えたのがこのころだったのでしょうか?そのためにヘンミだけでなくリコーの中学生用計算尺あたりもヘンミだけではまかなえない需要の隙間産業的な生産だったのかもしれません。
このリコーNO.116Dは日常使用するなら10インチの計算尺ですから精度も小型尺とは比較になりませんし、近代的なルート3切断系の尺なので、目外れの値でもカーソルを移動させて再度計算する必要がありません。4日に受けた試験では、けっこうモル濃度が絡んだ中和のための異なる濃度の溶液をどれだけ使うかなどの問題があり、計算が面倒なので、試験勉強の最中は練習問題を計算尺を使ってぱっぱとかたづけていましたが、本番には計算機も計算尺も使用できないので、時間を取られました。もっとも足して100になる分子量の物質がからむ問題でしたが(笑)
世の中にはそういう化学の計算に特化したヘンミのNo.257Lという化学技術用計算尺があるそうで、数は少ないんですけど、化学系の資格を目指すわたくしとしては、一度使ってみたいような計算尺です。でもオークションで出てきても電子工学用のNo.266同様にべらぼうに高いんですよね(笑)専門用途の計算尺をコレクション目的で死蔵させるのはよくないぞ(^_^;)
RICOH No.116Dの表面拡大画像はこちら
RICOH No.116Dの裏面拡大画像はこちら
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