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September 19, 2005

消えた上級用モールス通信術用教材

 10月1日からアマチュア無線国家試験におけるモールス通信術が改訂になり、3アマからは廃止、1・2アマは旧3アマ同様25文字/分の速度で2分間の受信というように改訂になりますが、それに伴ってCQ出版が長年取り扱ってきたモールス受信用のCQモールスCD1級国試編および2級国試編が絶版にされ、店頭から姿を消すことになったようです。まあ、国家試験から60文字/分および45文字/分のモールスを受信する通信術がなくなったのですから殆どの人間はこんなもの見向きもしなくなるでしょうから、それをいつまでも絶えることなく店頭に欠品補充する義務を放棄して絶版にすることは出版社としては当然の態度だと思います。
 しかし、興味と自己訓練のためにモールスの通信速度を上げるトレーニングをしていきたいモールスビギナーにとってこれらの教材がなくなったことは多少なりとも痛手になったのではないでしょうか?以前JARL理事の態度が「モールス試験を廃止することで誰でもモールスで交信することが可能になり、CW交信活性化に繋がる」ということで、総務省に「アマチュアの国家試験から速やかにモールス通信術を廃止されたい」という申し入れを会員総意としてしたことに関して、以前わたくしは「受験に英語の科目がなくなったら、英語を勉強しようという人間なんぞほんの一握りになるのと同じように、試験のためでもなければモールスを覚えてついでにCWまで実際に運用する人間なんかいない」と書きました。上級試験の通信術試験が3アマ並に変わり、今現実に上級用モールスの教材が絶版になってしまったことで、25文字の通信術をクリアした人間は何の道しるべも海図もない大海に放り出されたような状況になるのです。25文字のモールス聞き取り能力で、CWでの交信に参加しろということが土台無理な話で、25文字クリアのビギナーに「実際の交信をワッチして自分の受信能力を高めろ」というのも無謀な話。自己受信能力を高めるためにはやはりそれなりのトレーニングが必要ですが、そのためにも必要な上級試験用通信術教材があっさり絶版になってしまうのも困った状況です。ローカルに試験で3アマを取得した男がおりましたが、最初のうちはCWをやりたいと思って次の段階のトレーニングに励んでおりました。ところが12月上級試験から3アマ所持者は通信術免除ということが発表された途端に受信の練習もストップしてしまい、上級試験のためのCW習得だったことがバレたような感じになり、電鍵も買わず仕舞となってしまいました。結局はこういうケースが多いのではないでしょうか?上級試験受験の目的が技術と知識の向上を目指すのではなくて「電力増大」のためだけになってしまう受験者が今後ますます増大しそうです。今後とも1アマ2アマで「CWやってないから出来ません」では恥ずかしいと思いますが、それを恥とも思わない、言葉は悪いけど「電話バカ」が増えるんでしょうか?(電話バカの解釈は、初級アマなのに平気で電力増大に走り、2キロワット3キロワットは当たり前で、いつの間にか電話のみでDXCCオーナーロールになっても免許状は未だに10Wというような人の事でしたが…)。 25文字ビギナーのための「受信能力向上用モールスCD」なんて作ったところで試験範囲以上のものが今までのように売れる訳がないのは目に見えてます。「受験科目から英語がなくなり、店頭から英語の参考書が姿を消した」と同じような状況が現実に起こってしまいました。

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