ダクトによる異常伝搬の季節
430メガUHF帯は個人的には固定でもモービルでもまったく使わない周波数帯で、普段は2mはメインチャンネルが入れっぱなしになっているのにも係わらず、430メガ帯のリグには電源も入りませんし、第一マイクさえ外されているような状態です。それというもの430メガ帯は2mに輪を掛けて交信相手が少ないことと、不法開局トラックのメイン周波数になっていることに嫌気が差しているからでしょうか。まあ、スタックアンテナでも建てて強力に電波を飛ばすのならまた別なんでしょうが、モービルホイップ並のGPアンテナから電波が届く範囲に交信相手がおりません(笑)
ところが、年に一度だけ。それも大体9月の10日から約1ヶ月くらい430メガのメインチャンネルが着きっぱなしになる時期があります。それというのも気象条件が夏型から秋型に変わる境目で、特にまだ暖かい海水面に対して冷たい空気が流れ込むと、大気の逆転層が生じやすく、430メガのUHFでもその逆転層を伝搬して見通し距離外まで減衰なく伝搬する、いわゆるダクトによる異常伝搬が起きやすい季節を迎えるからです。当方の短いGPアンテナでも7エリアの八戸・三沢周辺の局と容易に交信できることがありますが、この異常伝搬の発生は夜の9時前後に発生することが多いようです。まあ、スタックアンテナ建てて50Wかそれ以上で運用している局は他エリアと交信するチャンスは格段に多いとは思うのですが、当方みたいなGPアンテナで他のエリアと話の出来るのは9月の後半以外の季節にはありません。とは言っても今年は9月に入っても秋らしい涼しい気候とは無縁ですが、台風一過で少しは平年並みの気候に戻るでしょうか?
昨年は9月の16日に発生したダクトのコンディションが良くて、八戸の局と30分で2局交信が成立しました。八戸局の交信をワッチしていると、徐々に当方近辺の海岸線から内陸にダクトが延びていって、8エリアの空知のあたりまで交信距離が延びていったようです。これはモードがFMなので、SSBだともっと条件がよさそうですが、430でSSBまでQRVしている人ってスタックのアンテナを建てている人以外にはあまりいませんよね?(笑)
でもまあ、我が町にも普段でもコンテストでも430しかやらないと言うSさんという変わり者が約1名おりますが、個人的には全国と、強いては全世界とお話しする機会の少ないUHFだけに固執するのも何かアマチュア無線の本質から外れるような気がします(^_^;)
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