12月期上級アマ試験申込締切
初めて通信術試験が旧3アマ並になり、旧3アマ所持だと通信術も免除となる12月期上級アマチュア無線技士試験が20日で締め切られました。周りでも初めて上級試験に挑戦すると言う方がおりますが、ネットその他でも「通信術試験が3アマ並になったら飛躍的に合格率アップ」と煽られているのにも係わらず、例年に比べて受験申請者はそんなに増えたのでしょうか?まあ、確かに煽りに乗せられた人もいるでしょうが、実際には多くても3倍くらいかなあという感じがします。というのもたとえ通信術が無くなったとしても工学と法規の難易度はかわらないわけですし、3アマ程度の無線工学理解度で1アマ試験を突破するのは、よほど出題された問題との巡り合わせが良くなかったら難しいはずです。ともあれ、通信術のマスターに大幅な時間を消費することがないだけ、学科にその分の時間を割けるわけですから、今までの試験よりは圧倒的に有利なことにはかわりありません。通信術が無くなった分で、1アマ試験の垣根が1陸特試験同様になったような気もします。1陸特と2アマ所持なのに「1アマは自分には必要ない資格だから受験する気がない」といってたK岩さん、東京の1アマ試験場で見かけられたら笑われますよ(笑)
ところで、いくら通信術に費やす時間が無くなったとは言え、油断していたら受かるものも受かりません。受験申込をしたばかりだから、試験日までまだまだ日にちがあると油断していたら、あっという間に試験日が迫ってきます。計画的に勉強を進めなければいけないのですが、よく問題集を読んで1巡したとか2巡したとか言う人がいますが、はたして通勤電車の中で読むだけで頭の中に入るのでしょうか?まあ、目で見てそれを記憶の中に正確にとどめる事が出来る人は優秀な人なので、おそらく今まで試験というものに落ちた事もなく、自分のスタイルを貫いているのでしょうが、わたくしを始めとする世の中の凡人は、目で見た物をそのまま記憶にとどめるほど頭の構造が優秀ではありません。一昨日の夜に何を食べたかすぐに思い出すことが出来る人が何人いますか?(笑)そのために、見た事を記憶にとどめるためには何か連動させて記憶にとどめる事になりますが、そのためにはまず「見て、書く」事なのです。不思議に目で見たものはすぐに忘れてしまっても、見て書いて覚えたものの何割かは、書き付けを見なくとも覚えているものなのです。これは書くという行為によって記憶に焼き付ける手助けをしているとでもいうのでしょうか。これには個人差があって、書いて覚えたものの1割も記憶に留められない人もいれば6割くらい記憶に留められる人もいるはずです。1割しか記憶に留められない人でも反復訓練することによってそれが何倍にも能力が向上するはずです。そして、覚えきれなかった部分は、さらに反復することによって記憶に焼き付け、全体の8割に達した段階で「試験に合格するレベル」になった事になるのではないでしょうか。若い10代の人なら記憶の回路が異なりますからこれほど苦労することはないのでしょうが、学校を離れて○十年の我々にとっては8割を覚えきる事がいかに大変なことか(^_^;) まして定年過ぎての還暦受験の人たちの苦労はいかほどなものかと思います。他の国家試験のボーダーラインが6割というものが多いのに、アマチュア無線技士試験は7割ですからね。6割突破の勉強はさほど苦労しないのですが7割突破の勉強は、その1割のためにけっこう苦労するはずです。
さて、12月期上級アマチュア無線技士試験受験予定者は、試験が終わるまで思い切って無線機からマイクを外し、さらに電源プラグも外して完全に「電波が出せない・聞けない」状態にし、これからTVはニュース以外一切見ずに、参考書・問題集のほかは新聞以外の本、雑誌は一切読まない、試験が終わるまで休みの日も外出しない・酒を飲まないを守って試験勉強に取り組めば、何とか7割突破の光明は見えてくるかもしれませんぞ(^_^;)
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