熊の発振器に「待った!」
新聞によると広島の中国総合通信局が管内5県に「外国製発振器は電波法に適合しないので使用をただちに止めるように」との要請を出したそうです。というのも岡山や北陸総通局管内の富山などは昨年秋のツキノワグマの農作物被害や人里への徘徊などの熊の行動を把握し、未然に被害を防止する見地から熊に発振器を取り付けて熊の行動圏調査を行ってきたようですが、国産の発振器は電波が弱く500メートル内外しか個体を把握できないために30年も前から米国製の発振器を使用してきたそうな。富山では昨年からカナダ製の発振器を使用し始めたらしいですが、これだと2キロ内外の範囲で熊の個体が確認できるんだとか。ところがこれは県の担当者のまったくの認識不足ですが、もちろん国内では「免許のいらない微弱電波使用機器の電界強度は3メートル離れたところの電界強度が500マイクロボルト/m以下」で、これに適合した国産の発振器は電波が弱いから電波の強い外国製を使うとは「国産の特定小電力トランシーバじゃ電波が届かないからアメリカはモトローラの4キロは電波の飛ぶ500mWトランシーバに変えた」ようなもんですからね。県の担当者は「困惑している」とかいう話ですが、「公共性が高い、公共の利益の為」とかいう理由で役所が電波法を破って微弱電波使用機器の範囲を超える違法無線機を使用して良いわけがありません。早急に対策を願いたいと思いますが、8エリアに関してもクマ問題は深刻な問題ですからその行動を把握するためにGPSを使って位置を特定するシステムなど、総務省と環境省が共同で開発に入ってほしいものですが。
16日夜、普段は2mSSBにしか出てこないのにこの時期だけFMでCQを掛けるローカルの2m専門のOMがメインでCQを出し始めたのでタヌキしはじめると、さすが24メートル高の15エレ2段スタックだけあって、対岸の7エリア局とお互いに59で交信し始めるのですから流石です。もちろん相手の電波はこちらではまったく捉えられません(^_^;) このOMさん、開局25年で8エリアにおける2mSSBの重鎮で、WACAもWAGAも15年くらいで取ったらしいですが、4アマやり放題の為か、本人が変わり者の為かあまりローカルでは良いように言う人が少ないようです(本人が自分で言ってちゃ世話ないや)。こうはなりたくないですね(笑)でもまあ、コールバックしてきたローカルのJL8コールのビギナーさんがSSBを使ったことがないっていうので、親身にモードを切り替えてSSBの144.120付近で電波を出して相手になってあげていたようですが、なかなか親切じゃないですか(^_^;) それに2mの世界はあまり知らないので、タヌキしててもけっこう為になったし、話も常識的でポリシーが1つ通っていてけっこう面白かったし、やっていることはともあれ、なかなか親切なOMさんです。しかし、このJL8コール局、自分のリグにUSBとLSBのモードがあるけどSSBモードがないと言い始めたり、このアンテナでSSBの電波が出るのかなんて尋ねていましたが、講師のH先生がちゃんとFMとSSBの違いを養成講習で教えないから、こんなこと言い始める養成講習卒業者が出てくるんじゃん(笑)そういえばこのOMさんの作っているクラブが羆の会とかいうクラブで、奇しくも本日は熊つながりの2題ばなしになってしまいました。
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