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November 24, 2005

HEMMI No.2664SとNo.2634

 最近、いろいろと両面計算尺の安い物が集まりだし、総数ですでに15本くらいのものが集まり出しましたので、notコレクターの私としては必要のない物は手元に置かない主義だというのに困ったものです。ところが、そのなかに基本中の基本である計算尺のHEMMI No.2664Sが一本もなかったのですから不思議な物です。というのも、家にNo.2664SのサブセットであるNo.2634が父親の持ち物としてあったものですから、ほぼ同一尺の2664Sに魅力を感じなかったというか、特殊な計算尺とかあまり出回っていない計算尺とか変化球ばかり狙っていたような気がしますので縁がなかったと言いますか、2本目にリッツシステムのNo.64をもらった事がその後の方向性を示されてしまったような(笑)それにNo.2664Sは何の変哲もない片面計算尺なのに、中古でも落札相場が意外に高いし(^_^;) そんなわけで、なぜかベーシックなNo.2664Sがいままでなかったわが計算尺ラインナップですが、No.64のサブセットでNo.74が集まったところから、No.2634があるのにNo2664Sがないのも少し寂しいかと思って、昭和30年代の緑箱入りのNo.2664Sを捜しておりました。一頃No.2664Sがやたらと出まくっていた時期があったかと思うと、最近はとんとご無沙汰になっておりました。それにNo.2664Sあたりに何千円も出すのはいかにも惜しいと思っておりましたので、自ずと選択肢が限られるわけですが。
 実際に2664Sを使ってみると、CIF尺まで備わっていて、2634や厨房尺の45Kよりも更に連続計算には目外れが少なく便利なのですが、そこまでという感じがします。無線国家試験には厨房尺のNO.45Kで十分と主張している自分に取っては、45Kと比べてCIF尺が増えたくらいの2664Sを勧める理由がないんだよなぁ(^_^;) それにL尺が滑尺裏の配置なので、デシベルの計算が多い無線工学にはL尺が表に出ていたほうがいいです。となると、No.2662かRICOH No.116Dのほうがお薦めというわけですが。とはいえ、No.2664Sは永遠のスタンダードで、計算尺関係の書籍は2664Sを基本に解説している書籍も多いため、これから計算尺を学ぶ人が手に入れて計算尺の計算のイロハを学ぶには最適の計算尺なのでしょう。それに片面計算尺の方が両面計算尺の幅広のやつより精度が高いと思われますし、狭い表面に尺が込み入っている計算尺は、目盛をすばやく正確に読みとりにくい欠点があるように感じます。まあ慣れることによって克服は出来ますが、No.250とNo.259で同じ乗除の連続計算をこなす場合、目盛が込み入って見にくく、上下の尺の値を誤って見てしまいそうなNo.259より尺の種類が少なくて余計な物がないNo.250での計算の方が早くスムースに出来る感じがしました。それを考えてもNo.2664Sの表面の尺配置は理想的なものなんでしょう。これにDI尺やL尺まで表に加わっては読みとり速度が低下しそうです。
 計算尺検定ではNo.2664Sが使用できたのは3級までで、2級以上を取得するにはLL尺を装備した両面計算尺が必要でした。そのためNo.254WNなんかは工業高校のみの特納品として特別に昭和50年代半ばまで納められていたようで、市販はされていないという不思議な状態でした。でも自分が大学生のときにいた寮で、工学部系学生のためにドラフタを置いた製図室なんていう部屋が設けられていたのですが、みな関数電卓を使っていて、計算尺片手に図面引いている同級生は誰もいませんでしたけどねぇ(笑)みんな最新型のCASIO fxやSHARPのピタゴラスなんかには興味をすごく引かれても、わざわざ古くさい計算尺と対数表使って製図の課題なんかやっている学生はおらず、計算尺にこだわる工業高校の先生に遭遇しないと我々の世代は計算尺に触れるチャンスもなかったということでしょうか。そういや話題の千葉県内某1級建築士さんは年齢的に言っても工業高校建築科で計算尺をバリバリに使わされていた最後の世代に近いかもしれませんな(^_^;)
 今回入手したNo.2664Sは刻印がOJでしたから、昭和39年10月製でしょうか?新幹線が開業し、東京オリンピックが始まったちょうどその月ですね。いわゆる「オリンピックモデル」なんちゃって(笑)後年の2664Sを持っていないので年代別の相違点がよくわかりませんが、モデルネームが表ではなくて裏側にあるモデルです。バリエーションとして裏ネームのNo.2664Sの中にも真ん中にネームがあるものと右端にネームがあるものがあり、さらにアルミプレートの片側と換算表のネジ止めの有無などもあります。A尺側面に13-0-13の目盛を持ちますが、No.64はちゃんと側面用カーソルがあるのにNo.2664Sでは使いようがありません。一時期の部品共通化ゆえの現象なんでしょうか?ちなみに補助カーソル線付きのNo.64のカーソルがNo.2664Sにもしっかり着きますので、延長尺はないながらも側面の尺も使用することが可能になります。しかし、No.64のカーソルを捜すことのほうが大変ですし、√10を中心にして左右を13に分けた尺の使い方を未だにわかっておりません(^_^;) 説明書は失われておりましたが、内袋にちゃんと入っており、誰も使用した形跡のないデッドストック状態でした。
 日常使うために机の上に転がしておくのだったらまことに手頃な計算尺で、その地位をNo.64から奪い取りそうな感じです。これで何とかNo.2664SとNo.2634の兄弟が揃いました、ってコレクターみたいなことを言ってしまって、しょうがありませんな(笑)
NO
HEMMI No.2664Sの表面拡大画像はこちら
HEMMI No.2664Sの裏面拡大画像はこちら

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