« October 2005 | Main | December 2005 »

November 27, 2005

上級試験近づく…

 上級アマチュア無線技士試験2週間前にして、こちらのほうは別な試験を早々に札幌で終わらせました。まあ、あと2週間もありますから皆さん楽勝でしょう(笑)1アマは自分も最後の2週間で複素数のからむ計算とキルヒホッフの法則絡みの閉回路計算をマスターしたんだから最後まで捨てないで完全マスターしなくては。複素数絡みのインピーダンス計算やキルヒホッフの閉回路の計算は今後電気とつき合う限りは「避けて通れない」項目で、たとえ2種電工の筆記でさえもその試験範囲に入ってきますが、1度マスターしてしまえば、あとは電験3種だって恐くない。かもしれない(^_^;) あとデシベルの計算ですが、計算尺いじくり回していたらこんなもの簡単にわかりますよね?まさにデシベルの計算は「足し算」です(笑)論理回路とそれが複数組み合わされた出力を選ぶ問題も、それぞれ分岐点に現れる出力を入力と同じ真理値表にして解けば訳ありませんが、なかなかアマチュアレベルで論理回路の組合せがどうのこうのという知識を使う事自体が少ないと思いますので、デジタル回路設計にでも携わらない限りは無駄な知識の要求ではないかと…。
 ところが、一足先に自分が受けた試験というのが論理回路や論理式、ベン図なんかの問題がかなりのボリュームを占める試験でして、今の人なら高校の数学で一通りやって来たことなんでしょうが、デジタルという概念がまだ高校数学に取り入れられていなかった我々の世代はプール代数もベン図も取り扱ったことがなく、思考自体がアナログなもんで、ここいらの考え方がまことに不得意な分野で、論理和、論理積がなぜベン図にするとそういうようになるのかという事がなかなか理解できないでいましたし、今でもかなり怪しい状態です(^_^;) 論理回路の解説書でも購入して徹底的にマスターしなければいけませんな。
 そういえば一時期首都圏の本屋店頭から姿を消していた1アマ既出問題集が10月5日付で2版が出ていたようでした。それで何とか全1アマ受験者に行き渡るほどの数が店頭に並んだようですが、通常の3倍の数が必要だったわけですから足りないというのは正に異常事態だったのでしょう。1アマ既出問題集が平積みされていた隣に大学受験用物理参考書で通称「橋元の物理をはじめからていねいに…」とかいうものが並んでいて、本屋のコメントカードが付けられ、それによると「1アマ試験はかなり高度な電気物理的な計算能力が必要ですが、基本的には高校の物理をマスターすることで楽に解くことが出来ます。この参考書は1アマ試験の内容を理解したい人にお勧めです」ということで、なかなか的確なコメントであり、もしかして1アマ持ちの店員さんなのかしら? 大学受験用参考書として累計100万部近いベストセラーだっていうんですが。でも内容はなるほどと思わせる物があり、完全初心者向け電検三種の基礎解説書よりぜんぜんわかりやすそうなものでした。12月期試験で「失敗」したら、既出問題を眺めるだけではなくこんな参考書も使ってみた方がいいと思いますがね。

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 24, 2005

HEMMI No.2664SとNo.2634

 最近、いろいろと両面計算尺の安い物が集まりだし、総数ですでに15本くらいのものが集まり出しましたので、notコレクターの私としては必要のない物は手元に置かない主義だというのに困ったものです。ところが、そのなかに基本中の基本である計算尺のHEMMI No.2664Sが一本もなかったのですから不思議な物です。というのも、家にNo.2664SのサブセットであるNo.2634が父親の持ち物としてあったものですから、ほぼ同一尺の2664Sに魅力を感じなかったというか、特殊な計算尺とかあまり出回っていない計算尺とか変化球ばかり狙っていたような気がしますので縁がなかったと言いますか、2本目にリッツシステムのNo.64をもらった事がその後の方向性を示されてしまったような(笑)それにNo.2664Sは何の変哲もない片面計算尺なのに、中古でも落札相場が意外に高いし(^_^;) そんなわけで、なぜかベーシックなNo.2664Sがいままでなかったわが計算尺ラインナップですが、No.64のサブセットでNo.74が集まったところから、No.2634があるのにNo2664Sがないのも少し寂しいかと思って、昭和30年代の緑箱入りのNo.2664Sを捜しておりました。一頃No.2664Sがやたらと出まくっていた時期があったかと思うと、最近はとんとご無沙汰になっておりました。それにNo.2664Sあたりに何千円も出すのはいかにも惜しいと思っておりましたので、自ずと選択肢が限られるわけですが。
 実際に2664Sを使ってみると、CIF尺まで備わっていて、2634や厨房尺の45Kよりも更に連続計算には目外れが少なく便利なのですが、そこまでという感じがします。無線国家試験には厨房尺のNO.45Kで十分と主張している自分に取っては、45Kと比べてCIF尺が増えたくらいの2664Sを勧める理由がないんだよなぁ(^_^;) それにL尺が滑尺裏の配置なので、デシベルの計算が多い無線工学にはL尺が表に出ていたほうがいいです。となると、No.2662かRICOH No.116Dのほうがお薦めというわけですが。とはいえ、No.2664Sは永遠のスタンダードで、計算尺関係の書籍は2664Sを基本に解説している書籍も多いため、これから計算尺を学ぶ人が手に入れて計算尺の計算のイロハを学ぶには最適の計算尺なのでしょう。それに片面計算尺の方が両面計算尺の幅広のやつより精度が高いと思われますし、狭い表面に尺が込み入っている計算尺は、目盛をすばやく正確に読みとりにくい欠点があるように感じます。まあ慣れることによって克服は出来ますが、No.250とNo.259で同じ乗除の連続計算をこなす場合、目盛が込み入って見にくく、上下の尺の値を誤って見てしまいそうなNo.259より尺の種類が少なくて余計な物がないNo.250での計算の方が早くスムースに出来る感じがしました。それを考えてもNo.2664Sの表面の尺配置は理想的なものなんでしょう。これにDI尺やL尺まで表に加わっては読みとり速度が低下しそうです。
 計算尺検定ではNo.2664Sが使用できたのは3級までで、2級以上を取得するにはLL尺を装備した両面計算尺が必要でした。そのためNo.254WNなんかは工業高校のみの特納品として特別に昭和50年代半ばまで納められていたようで、市販はされていないという不思議な状態でした。でも自分が大学生のときにいた寮で、工学部系学生のためにドラフタを置いた製図室なんていう部屋が設けられていたのですが、みな関数電卓を使っていて、計算尺片手に図面引いている同級生は誰もいませんでしたけどねぇ(笑)みんな最新型のCASIO fxやSHARPのピタゴラスなんかには興味をすごく引かれても、わざわざ古くさい計算尺と対数表使って製図の課題なんかやっている学生はおらず、計算尺にこだわる工業高校の先生に遭遇しないと我々の世代は計算尺に触れるチャンスもなかったということでしょうか。そういや話題の千葉県内某1級建築士さんは年齢的に言っても工業高校建築科で計算尺をバリバリに使わされていた最後の世代に近いかもしれませんな(^_^;)
 今回入手したNo.2664Sは刻印がOJでしたから、昭和39年10月製でしょうか?新幹線が開業し、東京オリンピックが始まったちょうどその月ですね。いわゆる「オリンピックモデル」なんちゃって(笑)後年の2664Sを持っていないので年代別の相違点がよくわかりませんが、モデルネームが表ではなくて裏側にあるモデルです。バリエーションとして裏ネームのNo.2664Sの中にも真ん中にネームがあるものと右端にネームがあるものがあり、さらにアルミプレートの片側と換算表のネジ止めの有無などもあります。A尺側面に13-0-13の目盛を持ちますが、No.64はちゃんと側面用カーソルがあるのにNo.2664Sでは使いようがありません。一時期の部品共通化ゆえの現象なんでしょうか?ちなみに補助カーソル線付きのNo.64のカーソルがNo.2664Sにもしっかり着きますので、延長尺はないながらも側面の尺も使用することが可能になります。しかし、No.64のカーソルを捜すことのほうが大変ですし、√10を中心にして左右を13に分けた尺の使い方を未だにわかっておりません(^_^;) 説明書は失われておりましたが、内袋にちゃんと入っており、誰も使用した形跡のないデッドストック状態でした。
 日常使うために机の上に転がしておくのだったらまことに手頃な計算尺で、その地位をNo.64から奪い取りそうな感じです。これで何とかNo.2664SとNo.2634の兄弟が揃いました、ってコレクターみたいなことを言ってしまって、しょうがありませんな(笑)
NO
HEMMI No.2664Sの表面拡大画像はこちら
HEMMI No.2664Sの裏面拡大画像はこちら

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 21, 2005

地元3アマ養成講習開催

 20日、地元では初めてとなる3アマ短縮養成課程講習が実施され、会場の関係で当初60人予定の所、12歳から69歳まで58名の参加で1名の欠席もなく、午前9時30分から修了試験が終わる午後7時くらいにかけて1日がかりの講習会になったようです。普段の4アマ養成講習より人数が多いために別会場になり、会場設営や書類作成の面倒が大変で、そのために朝だけ少し手伝いに出向き、最初の法規の授業だけ1時間見学させてもらいました。8時半からはじまると思って、マイナスの気温の中で霧が立ちこめるツルツル路面にスリップしながら8時前に会場に到着したら誰もいません。しばらくして何台か車がやって来て、ローカル局の1人が降りてきたので、何時からかと聞いたら9時集合9時半開始とのこと。1時間早く来すぎました。そのローカルに「Jさんも3アマの講習受けるんだ。朝から気合い入っているねぇ」なんて言われましたので「俺は1アマじゃぁ!」と叫びたいところを「今日は単なる手伝い」と誤魔化しておきましたが、確かにどうもローカルの4アマには同類と思われている節があります。何せ現在進行中のJL8コールなもんで、よもや1アマ・航空通・4海通・1陸特・1海特持ちだなんて言っても信じてもらえんのだろうな(T_T)
 さてさて、今回の講習なんですが、ローカル局の資格底上げを目論んでいたのにも係わらず、知っているローカル局は58人中4人しかいませんでした。そのなかの1人にニューカマーK君がいたのですが、「JARLに入会しないでCQ出しちゃいかん」と説教たれたOMと一緒の席になってました。奇しくも最年少と最年長が一緒の机で(^_^;) まあこういうこともありますからあんまりイジメちゃいけません(笑)でもお互いにそのことを知っていたかどうかはわかりませんが、気付いていたのはちょうどその交信の時タヌキしていた自分だけか。しかし、4アマ免許もらって半年経たないうちにもう3アマ免許とはうらやましい。あたしゃ4アマを講習で取ってからモールス受信練習するきっかけを掴むのに無駄な時間を費やし、実際に4アマ講習受けてから3アマの勉強し始めるまで11ヶ月掛かり、3アマ試験を受けて免許を受け取ったのは13ヶ月後だったぞ(笑)
 ということで、ローカルで3アマ免許が必要そうな人間がおらず、ジャージ上下サンダル履きというスタイルの人がやたらと多かったんですが、みなトラック関係の人と言うことで、中には100キロを超える遠方の地方からやって来た人も多く見かけられました。今すぐ講習にでも参加しないと実運用に近づかない万年4アマローカル局がどこに行ったのかと思ったら、やれ仕事が忙しくて時間がとれないだの、社員旅行に行ってしまったなんていう理由をつけてぐずぐずしているうちにトラック関係者で予約が埋まり、キャンセル待ち10人以上というそのような状況になってしまったようです。そうなると当初の目論見とは外れてしまうので、年明けに4アマも3アマも再度講習会日程がすでに組まれているようですが、もう歳だから4アマのままでいいという3アマ講習にも来る気のない4アマ100W局は困りますねぇ(^_^;)
 3アマ講習の問題集は法規10問4枚、工学10問4枚のそれぞれ40問ずつの出題がありますが、その中の半分はダブっているので実際の問題の種類は20問ずつ。そのなかから修了試験では法規10問、工学10問がそのまま出てくるわけですから4アマの養成講習より楽かも知れません。さらにその10問のうち6問ずつの正解で合格なんですから落ちることのほうが難しいくらいです(笑)
 N講師が「モールスの符合を見て意味を問う問題または意味を示してそのモールス符合を選ぶ問題は2問ないし3問出ることもありそうなので、まったくモールス符号の問題を無視してしまうと合格基準点に達するか達しないかは苦しくなるかもしれない」などと言っておりましたが、事前にモールス符号でアルファベットを覚えてきたというのは、移動運用で初めて交信したローカル局トラックドライバー1人だけでしたが。でもおそらく実際に音を聞いて識別できる段階ではないようで(出来ていれば先に試験を受けに行ったでしょうから)25文字/分の速さでN講師が自分のコールサインを打った音がわかる人間は誰もいませんでしたが。しかし、その答えをあたしに振らないように(笑)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 19, 2005

12月期上級アマ受験者数は?

12月期上級アマチュア無線技士試験は、初めてモールス通信術試験が旧3アマ同様になり、上級アマチュア無線技士試験科目合格者はもちろんのこと、旧3アマ免許所持者も通信術が免除されるために、通信術という垣根がなくなって大幅に受験者が増えることが予想されましたが、知り合いが締切ギリギリに出した申請の受験票の受験番号からすると、8エリアに関しては2アマが30数人、1アマが70数人という申請状況になりそうです。2アマで普段は20人前後の受験者ですから1.5倍、1アマは25人前後の受験者ですから3倍でしょうか?それでもまだ1級陸上特殊無線技士や航空無線通信士試験よりはかなり少ない受験者数ですねぇ。通信術がまったく同じになってからは2アマを受けるよりも1アマを受けた方が得という感じで、ますます2アマの人気が低下しているようですが、「通信術に差がなくなったら1アマも2アマも試験の内容に殆ど差がない」という意見には賛成しかねます。こんなことを言っている人は本当に両方の試験を受験して内容を比べたことがあるのでしょうか?(笑)
 前から書き続けているように2アマは中学の数学、1アマは高校の数学基礎知識の素養が必要とされると思いますし、現に2アマの回路計算問題でもルートが絡む計算でも整数で割り切れたりする問題が多いのにも係わらず、1アマの計算は複素数からベクトル、三角関数もあり、計算尺を使った方が楽と思える物の方が多いですし。しかし、小学生に複素数とかベクトルなんかを仕込んだ親も世の中にはいるんですよねぇ(^_^;)
 それに3アマからステップアップするにあっても、わたくしみたいに最近までオームの法則も怪しかった人間に関しては2アマを取得してから1アマにステップアップしたほうが確実だと思うのですが。1アマに落ちて4ヶ月後のチャンスを狙うより、2アマを確実にものにすれば4ヶ月早く局免を上級免許にし、4ヶ月後には1アマ試験を受験することも出来ます。でも2アマに落ちた人には立場がないよな(笑)
 とはいえ、通信術の差がなくなってから今後ますます2アマは影が薄くなり、「2アマの養成講習を開けるように法律を改正しろ」っていう声が養成講習3アマ組から高まってくるのでしょうか?しかし、実際の国家試験を経験しないまま講習だけで上級になるっていうのもどんなもんでしょう?そうなったら3アマ5年以上の実務経験とかそういう条件が付きそうですね。しかし、電話級養成講習のように40時間前後で2アマが取れるようになるのだったら、養成講習組新2アマは旧電話級並?そうなったら旧2級を1級に統合しろっていう声がまたどこからともなく出てくるんでしょうか(^_^;)

| | | Comments (1) | TrackBack (0)

November 18, 2005

Relay No.252 両面計算尺

 この計算尺は大阪方面からやってきた計算尺ですが両面計算尺ながら上下の固定尺を止める金具の形状が普通と異なるために気になって入手した計算尺です。って、使わないジャンルの計算尺には手を出さない主義だったはずなのに、これじゃ計算尺ヲタ路線まっしぐらやんけ、という非難は甘んじて受けることとして、この形状の固定金具を使う計算尺はHEMMIでは工業高校生徒用のHEMMI NO.254系統のみNO.254Wまでの使用だと思うんですけど、いかがでしょう?NO.254WNになると普通の両面尺の固定金具となりますが、なぜこのような特殊な固定金具が一部の計算尺でのみ使われたのかがわかりません。外国製の両面計算尺は上下の固定尺が同寸のこのタイプの固定金具を使う計算尺が多いのですが、なぜ日本では敬遠されたのでしょう?HEMMI No.254WはLL尺まで備えていて、意欲のある工業高校生が計算尺検定の1級を取るためにも使用できる高級学生用計算尺なのに対して、このRelay No.252はLL尺をすっぱり省略していますから、さながらHEMMIのNo.250相当の計算尺なんですね。2つを良く比べてみると尺の配置も殆ど同じで、あえて相違点を捜すと滑尺裏面がNo.250のほうが「B,TI2,TI1,SI」の配置に対してNo.252のほうは「B,T1,T2,ST,S」で尺種類が1つ増えているだけの違いでしかありません。但し、HEMMI No.250がCF尺DF尺が√10切断ずらし系なのにRelay No.252はなぜかπ切断ずらし系で「技術用にも使用可」を強調しているという違いはありますが、始めにヘンミありきで、対抗してNo.252を作ったということがミエミエです。さら極めつけは本体幅が一緒なので、なんとヘンミの250用のカーソルがそのまま装着することが可能です(笑)もっとも250用のカーソルはオフサイズなので入手するのが大変でしょうが。まあこの頃の三愛計器はまだまだ「ヘンミの二番煎じ」的なことしか出来なかったということでしょう。さらにケースもいままで見たこともなかった緑色1色の皮もどきの貼り箱で、30年代のヘンミ計算尺の箱に殆どそっくり(^_^;) しかし、ヘンミは計算尺を中箱に入れるとカーソルがはみ出しますが、リレーの中箱はカーソル部分まで本体がすっぽり収まるのが違っています。
 例によって固定尺とカーソルのネジを外してバラバラにし、酸化珪素粒子入りのサビ取りペーストで磨くことにしますが、本体はきれいになってもリコー系両面計算尺の致命的欠点で、カーソルグラスがプラスチック板のために深い擦り傷は消すことが出来ません。今度ラッピングコンパウンドで気長に磨くことにしますがカーソルグラス自体が分厚い為に、机上に置いたままカーソルを左右に動かせる配慮から固定金具の突起も大きく、指で握った感触が悪すぎ。まるで仏像の螺髪を触っているような(笑)それにプラスチック故かカーソル線が太いのも気になります。まあ誉めるべき点はネジの加工精度が抜群で、このあたりはリコー三愛グループでカメラの生産をしていた為、大田区内の優秀な下請け工場から精度の高い品物が入っていたためでしょう。刻印はI.Sですから昭和35年佐賀工場製でしょうか?ちなみに昔14年ほど勤めていた会社の社長の実家が大田区内でダンボール工場を経営していて、20年代30年代にかけてリコー本社にもリコーにネジを収めている会社にもダンポールなどの梱包資材を納品していたそうです。ダンポールを納品しに行くとリコーの部長にリコーの時計を始めとするリコー製品を買わされて断るに断れなくて困ったとか(^_^;) 計算尺を買わされたという話は聞きませんでしたが。
 その後リコーに社名が変わるまでの三愛計器の計算尺はとかくヘンミの亜流でオリジナリティが感じられませんでしたが、リコーに変わってからの製品はヘンミに似ていながらも少しだけ進歩した味のある計算尺を生産していきます、惜しむべくは機械、電気、電子系計算尺を生産しながら、その他の専門職に特化した計算尺を生産しなかったことでしょうね。それだけ市場占有規模が小さかったということでしょうけど。
relay252
RELAY No.252の表面拡大画像はこちら
RELAY No.252の裏面拡大画像はこちら

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 17, 2005

HEMMI No.255電気用計算尺

 オーストラリア旅行から帰ってきた妹の一家がやってきて、お土産にTシャツを1枚もらいましたが、南半球ではこれからが夏本番になるんでしたな。ここ2日ばかり暖房が欠かせなくなり、周辺部ではもう20センチ以上も雪が積もったところも出始めているので、来年の夏までTシャツを着る機会などなさそうです(^_^;) その夕張出身で現役トヨタマンのダンナが転がしてあった計算尺を見つけて言うには中学でも使ったし、工業学校(トヨタ工業学園)でも散々使わされて何級かの計算尺検定まで取らされたとのこと。その妹のダンナは自分より1つ年上なだけなのにも係わらず、計算尺はばりばりに使っていて、片やこちらは中学校でも無視された科目だったので計算尺を触ったこともなかったというこの1年の差でこうも違うのはどういうことだったんでしょう。さすがは学習指導要領の端境期であり、一期校二期校最後の受験学年で、中型二輪免許の最初の洗礼を受けた我々の学年だけのことはあって、誠に真空管とトランジスタが混在するような「中途半端やなぁ」という時代に育ったのでした(笑)まあ、妹のダンナは使い方すらすっかり忘れたと言っておりましたので、適当なヤツを1本手に入れたら進呈すると言っておきましたが、工業学校でばりばりに使っていたとなると、両面計算尺じゃないといかんのかなぁ? 
 さて、今回京都からやって来ました計算尺は例の「島津製作所旧備品」とおぼしき薩摩島津家の家紋である丸十のついたHEMMI No.255電気用計算尺です。結局自分が落としてしまいました(笑)
島津製作所の創業者は薩摩島津家の系統ではないのですが、豊臣秀吉の時代に摂津の国で島津公に大変な恩義を与えて、そのために島津の姓と丸十の家紋を許されたと言うことで、400年の間綿々とそれが受け継がれてきたというわけです。この計算尺は刻印がGAですから昭和31年の1月の製品です。当方似非2種電気工事士(一応ライセンス持ち)ですが60Vを超える電圧の回路を扱ったのは、胆振日高支部長宅のハロゲンヒータが着かなくなったからと修理を依頼されて、切れた温度ヒューズ(中国製の不良部品)を圧着端子を使って交換しただけなので(家電修理には電気工事士免状は要りませんが)電気用計算尺などはあまり使いそうもありません。この計算尺は屋内配線を本業とする者にはあんまり関係なく電力供給や送電関係の電力マン必須の計算尺とでも言うべき計算尺です。電験三種の勉強を始めるのならともかく、2種電工で双曲線関数なんか使わないよなぁ(^_^;) まあ普段使うにしても十分な尺度を備えてますけど、持ち歩くのならNo.259系の計算尺の方でしょうか? この計算尺も40年代にはNo.255Dにモデルチェンジされまして、これもどうやら裏にDI尺が増えた変更のためのDの付番だったような感じです。見かけは255DになってLL尺が表に出ましたので、表を見る限りは特殊な計算尺には見えなくなりました。また滑尺裏の三角関数がラジアンの角度表示なんですが、No.255Dになって度数表示に変わったようですね。交流の位相が絡む計算にはラジアン(θ)を使う計算式が多いのですが、普通の三角関数計算ではラジアンと普通の角度を換算しなくてはいけないので面倒くさいです。そういえば、いつのまにやら電験三種の試験は計算機もしくは計算尺が使用可だったものが、計算尺持ち込み不可に変わって、指定の計算機のみ(関数のないもの)だけが使用できるように変わったようです。無線従事者試験にあっても計算尺が締め出されるタイムリミットが近づいているのでしょうか?それだったら使えなくならないうちに2陸技くらい取って置いた方がいいかなぁ?(笑)
 学校で使われただけでそのまま放置されていた計算尺と違って、会社の備品ということで、見かけはかなり使い尽くされた小汚い計算尺でした。ところが、じつに丁寧に長い期間に渡って使い込まれたことがよく判る計算尺で、カーソルは新しい40年代のものにまで交換されて使われ続けたようですし、固定尺を繋ぐ金具なんか、長年の使用で親指があたるところがツルツルになっているくらいです。それなのにも反りもまったく見受けられず、上下の尺の狂いもカーソル線の傾き、裏表のずれもなく、見事に「仕事の道具」として大事にされていたことがわかる尺です。学校で使ったきり押入にしまい込まれた計算尺や、文具店のデッドストックなんかの計算尺に比べればちゃんと仕事で実績をのこした計算尺はすがすがしさを感じます。
 一度分解して磨くために例によってカーソルと固定尺のネジを外してバラバラにし、カーソルガラスはレンズクリーナ液で磨かれ、分解された尺は酸化珪素粒子の入ったサビ取りペーストで一皮剥くと黄ばみも黒ずみも気にならなくなる程度に回復しました。しかし、刻印Gの尺はNo.257もそうでしたが1年新しいH刻印の尺に比べてセルロイドそのものが黄色っぽい感じがします。H刻印の尺からは40年代の尺同様に白っぽい感じを受けますが、片面、両面でも微妙にセルロイドの違いがあるみたいで、一概には断定できませんが。組み立てて上下の固定尺を調整し、カーソル線の傾きと裏表をきちんと調整したNo.255は滑尺に蝋引きすることも必要ではなく実にスムースに動くようになりました。この計算尺でどんな測定器の設計をしていたのかはわかりません。計算尺に問いかけても答えが返ってくるわけではありませんが、確かに何かの仕事を成し遂げてきた計算尺でした。
hemmi2551
HEMMI No.255(前期型)の表面拡大画像はこちら
HEMMI No.255(前期型)の裏面拡大画像はこちら

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 13, 2005

6m & Downコンテスト結果発表

JARLのWEB上で7月に開催された「6m & Downコンテスト」の結果が発表されたようです。今年のこのコンテストは、なんかコンディションの具合がまったく記憶に残っていないんですが、記憶に残っていないだけにコンディションしょぼしょぼで、開けなかったんでしょう。昨年のこのコンテストでは8エリアでEスポ大オープンにぶつかって、けっこう局数が稼げたんですが、今年は去年のGP系から自作2エレHB9CVに変わったのにも係わらず、強力なビームで電波を飛ばし、弱い電波も確実にキャッチできる多エレアンテナ使用局にはまったく歯が立ちませんでした…と言い訳だけはしておきましょう(^_^;) 6mモノバンド電信電話で北海道15位だったかな?
 こういうサイクルの谷間に向かっているコンディションの時期にあっては、貧弱なアンテナでまっとうな10W局をして多エレアンテナで高出力の局に太刀打ちするのは難しく、設備の良否が成績に係わってくる要因が大きくなっていると思われます。
 さて、そろそろ胆振日高コンテストの結果が発表されると思いますが、各周波数で常連の1人しか参加者がいなくて単独1位が毎年確定してしまうこのコンテストにおいて、やはり8/21日の地震による突発Eスポに気が付いたのは当方だけじゃなかったらしく、6mでそこそこのスコアを出したのにも係わらず虎杖浜の例のGTE局にトリプルスコアの差をつけられて2名参加で最下位(2人だったら当たり前)になってしまったような未確定情報を聞きました。野球だったらコールドゲーム。半日やってたった3局しか取れなかった14メガでモノバンドのスコア出せば単独1位だったのになどとも言われましたけど、3局じゃコンテストが成立しませんものねぇ(^_^;)
 相手の局は当方よりコールサインが1年半新しいのにも係わらず、FT-1000MK-Vの50W 改造機とトランスバータで6エレアンテナの6mは50W(3アマ)、当局IC-551の10W機にトマトの支柱で作った2エレHB9CVアンテナの南向き固定となれば、トリプルスコアを付けられてもしかたがありませんが、こちら14メガに固執してCQを出し続けていたのか祟って、50メガへのQSYが1時間半遅れたことが主な原因でした。でも記録を見ると臨界周波数が10メガオーバーになって6mのワッチをしていたのに、全然聞こえ始めなくて晩飯の素材の買い出しに出掛けてしまったようです。トマトの支柱アンテナでこれだけ出来るのはそれだけでもすごいって慰められましたけどね(T_T) よーし、来年はトマトの支柱のディレクタを1本足して3エレのビームアンテナに作り替えるぞ!
さあ、ガンガレ!貧乏電波研究所(笑)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

November 11, 2005

π切断系CF尺の意義

 京都から出た某計算尺でしたが、金具のところに薩摩島津家の家紋が入っているのに気が付いたのはわたくしだけかと思ったら、目敏く計算尺キング滋賀の公務員氏に発見されて捕獲モードのロックオンに入られてしまいました。さすがにお目が高いというか、島津マークの計算尺といっても別に上野の彰義隊を狙った鍋島のアームストロング砲の弾道計算に薩摩の砲兵が使ったわけではありませんが(^_^;) 京都と島津の輪十マークの関連性といえば、あのノーベル賞の田中さんも輩出した老舗の計測器、精密医療機器メーカーの「島津製作所」で使用されていた計算尺なんですね。おそらく部門に配置されたときに会社から支給されたものなんでしょう。刻印がGBですから昭和31年の2月生まれでうちのNo.257とは2ヶ月違いの同い年の尺です。企業で支給された計算尺でマークの入った物がたまに出てくるようですが、未開封のものばかり高額で手に入れるだけでなく、日本が工業立国になる課程で使用されたリリックを「きたない計算尺」と思わないでもっと注目しましょう。なんて書いたらきたない計算尺の相場が上がって自分の首を絞めるんだな(^_^;) ちなみに島津製作所の田中さんは当方と同い年です。学校では計算尺を使った世代ではありませんし、おそらく大学を卒業して島津製作所に就職したときも、関数電卓は使っていたでしょうが、計算尺は触ったこともないままに過ごしてきたのではないでしょうか?
 さて徒然なるがままに、日暮らし計算尺に向かいてでは仕事になりませんが、いろいろ弄くり回して気が付いたことは、円の面積を求めるのにもゲージマークcを直径の数値に合わせてC尺の1にカーソルを合わせ、そのカーソルと合致するA尺に面積を求めるよりもまともに半径×半径×πとしたほうが読みとりの精度が高いということでした。まあA尺とD尺の間隔を見てみれば判ることですが。実際に内径3cmの水道管の断面積を求めるとしますと、先のやり方ではcマークをD尺の3に合わせC尺の1に対応するA尺の目盛を見ると7.1にわずかに欠ける程度の数値が読みとれると思います。後の方法を取るとD尺1.5にCI尺で1.5を取りC尺3.14に対応するところを見ようとしても目外れになります。それでCF尺で3.14に対応するDF尺の数値を読みとろうとするとあら不思議(笑)CF尺の末端がわざわざπで切断されていてそれに対応するDF尺の数値が直読出来るということで7.06くらいの数値が読みとれるわけですね。これで機械技術系計算尺にCF尺のπ切断ずらしが多い利便性が何となくわかるというもの。そういえばπ切断ずらし系の計算尺にはC尺D尺にπマークが目盛っていないようですが、πは最初に置数せずに最後にπを使うことが原則なんでしょうか?そうすればCF尺DF尺のπ切断も意味があるという物。逆に√10切断ずらし系の尺はC尺D尺にπマークがある物が殆どだと思いますので、πを含む計算はまずπを置数するのが原則なのかもしれませんね(^_^;)
 さて、πは3.1416ですが√10は四捨五入で3.1623くらいですよね。計算尺世代ではない我々はだいたい√15位までは暗記してましたから√10というと3.1622776ですな。ほんのわずかな違いですが確かに数値には違いがある。円周率を3と教えるような教育には関係ないでしょうけど、世の中には√10切断系ずらし尺度でもCF尺DF尺のオーバーレンジを左は3.0まで、右は3.3(10/3)まで持っているようなへそ曲がりというか、ここまでしてくれなくともいいのにという計算尺まで存在するようです。No.2664SはDF尺のみのオーバーレンジでCF尺は√10切断系ですが、リコーNo.116系統はCF尺も左は3.0右は3.3までのオーバーレンジを備えており、√10オーバーのレンジは赤く目盛られてます。HEMMIにはこういう計算尺は見あたらないようですね。まあ、ここまでの利便性は要求されるかどうかは別として、No.2664Sがつまらなく見えたらリコーのNo.116系統を入手しましょう。まだまだ遊んで楽しい計算尺ですよ(笑)但しNo.2664S系統の尺に比べると、リコーNo.116系統は本当に見かけませんね(^_^;)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 09, 2005

HEMMI No.259 機械技術用計算尺

 最近は自分がリグの前に座る時間にはハイバンドがまったく開けていないことが多く、ログブックを開いても前回の交信さえ10/17日の8J8K(新釧路市誕生特別記念局:JARL釧路根室支部)と7メガで交信したのが最後ですから、最近は無線交信ネタが全くなく、何か「計算尺ブログ」に変わってしまったようですね(^_^;) 
 いちおう試験を抱えているために交信自粛中というわけで、最近はデスクの前に座っていても2mのメインさえスイッチが入りません。交信は自粛してもブログの更新は続けているんですから何というべきか(笑)こちらは一足先に11月末に試験日を迎えますが、12月期の上級試験受験者の方々もそろそろ追い込みの時期でしょう。モールスの受信練習をする必要がないだけ、いかに時間に恵まれていると言うべきか。まあ、3アマ所持で通信術が免除になった分だけ12月期試験は大量の人が押し寄せるようですが、通信術がなくなっても無線工学と法規の垣根が低くなるわけではありません。油断しないで最後の追い込みに励んでください。
 さて、アマチュア無線日記にならなくてすっかり計算尺日記になってしまった当ブログですけど、今回入手したのは同じ8エリアは函館から入手したHEMMIのNo.259という両面計算尺です。こないだ1アマを受験する函館のFさんにNo.45Kを送ってあげたばかりなのに、同じ函館から両面計算尺のしかも複雑な機械技術用計算尺に変わって帰ってきてしまったよ(^_^;) まあ、40年代のDが付くNo.259Dとは「DI尺があるかないかの違い」ですけども、D尺の逆目盛のDI尺をどういう場面に使うのかよくわからないんですが、No.250を見る限りは三角関数系の逆目盛を直読するための尺度なんでしょう。ところがNo.259DはDI尺が増えただけではなく、裏面にあったLL尺が表に出てNo.259とは激しく尺配置が異なっているので見かけはまるっきり別物に見えます。どっちみち当方が今使っている計算用途(一番使うのは画像の拡大・縮小率計算)ではNo.259は「大根を切るために使うライトセーバー」状態ですから、こんな尺があろうがなかろうが関係ありません。見やすさ、使いやすさは別として厨房尺のNo.45系統が1本あれば事足ります(笑)
この計算尺、届いてみると滑尺と固定尺の境目の目盛が断続的に黄色いシミになっています。時代からすると滑りやすくするために手っ取り早くポマードでも塗っていたのでしょうか。さらに上の固定尺目盛がかなりずれていました。まさかこのまま使っていたのではないのでしょうが、カーソルも尺もバラバラにしてカーソルガラスは裏も表もレンズクリーニング液で洗浄。尺はミゾの部分を歯ブラシでこすってゴミを落とし、尺のセルロイド部分は粒子の大きめ酸化珪素系研磨剤入りの錆取りペーストで磨いてやると、あっという間に染みも黄ばみも全く取れて新品同様になりました。ウレタンフォームでこするよりも安全だと思います。そして再度歯ブラシで溝に入り込んで酸化珪素粒子を落として組立て、ネジで仮留めしたのちガラスのきれいになったカーソルを取り付け、上下の固定尺と滑尺の目盛がきちんと一致したところでネジも固定し、滑尺を再度外して軽く蝋引きして調整終了しました。見かけも動きも見違えるようになりました。けっこう小汚い計算尺が新品同様になるのは感動モノです(^_^;)
 ところでこのNo.259は製造刻印が HC でした。函館から来たから「函館クラブ」の略ではなくて昭和32年の3月製ということになりますね。またわたくしの生まれる前の計算尺が1本増えました。259Dは尺数が24種類なのに259はDI尺足らずの23種類です。番町皿屋敷ではありませんから別に「1尺足りない恨めしや〜」とはいいませんが、最近No.266とかNo.257とかそんな計算尺ばっかり見てきた目には、No.259であっても「何かつまらないな」なんて感じるんですから贅沢な物です(笑)まあ、「NO.250にLL尺をフルセットで備えた」っていうようなシロモノといえばわかりやすいでしょうか。No.250の表面にLL尺を全部配置するとNo.259Dの方に近くなりますが。NO.259は本来は機械技術用の高級な部類の計算尺なんでしょうが、当方「高周波」と「化学」の2枚看板なんで過分な計算尺だったかな(^_^;) そういえば3枚目の看板の「電気工事」屋でもあるので、No.255だけは一個手元にあってもいいかも。ところで、No.255D、No.259Dはすべて「DI尺が付いてDの文字が付いた」という意味なんでしょうね。他に旧品番にDが付いて新しくなった尺ってあったかな?No.257はLm尺が増えてNo.257Lになったんでした。そうするとNo.64TのTは何だったかしら?そういえばよく確かめていませんが、リコーの計算尺もNo.116がNo.116Dに変わってDI尺が加わったというような同じ品番変更のルールなのかと思ったら、両方とも最初からDI尺がありますね(^_^;) リコーの場合は単にDELUXEくらいの意味づけでしょうか。もっと穿って考えるとNo.116Dになって滑尺裏がB尺C尺まで備え、SI、TIがS、Tの順目盛に変わりましたので、いかにも裏返して使ってくれと言うばかりで、もしかしたらDuplex尺もどきのDの付番だったかもしれません(笑)
hemmi259
HEMMI No.259機械技術用(前期型)の表面拡大画像はこちら
HEMMI No.259機械技術用(前期型)の裏面拡大画像はこちら

| | | Comments (1) | TrackBack (0)

November 06, 2005

リッツ計算尺補助カーソル線の使用法

 説明書のないリッツシステム計算尺のうち、No.64とNo.74の2本が手元にありますが、計算尺書籍でも解説がみつからなかった補助カーソル線の使い方がずっとわかりませんでした。半年くらい悩んでましたが、見つけてしまえば何のことはなく、左のカーソル線と右のカーソル線を使用して出力kWとhpの換算、一番右のカーソル線をD尺で円の直径(半径でないところがミソ)に合わせると、真ん中のカーソル線でA尺に円の面積が出てくるという単にそのためだけの補助カーソルでした
(^_^;) 真ん中のカーソルと右のカーソルが1 :1.1284の関係であることに気が付いていながら、そこまでの答えが出せませんでした(T_T)
 円の面積はそれを使って円柱や円錐、球の体積なんかも計算できますからけっこう使いようもありますが、何でもかんでも国際単位でJ(ジュール)の時代になってはkWとhpの換算なんか殆ど必要とする場面はないでしょう。最近の欧州車の出力表示のカタログデータを馬力に換算して頭の中で国産車と比較するくらいの用途しか無く、今となっては圧力をパスカルに換算する補助カーソルとかそういうsi単位換算カーソルの方が必要ですね。個人的にアクリル板切って作ってやろうかしら、なんて考えたらメガパスカルとKgf/平方cmの換算はカーソル線が接近しすぎるし、熱量カロリーと熱量ジュールの換算はカーソル線が離れすぎていて左右に長大な延長目盛を作らないと実用になりません(笑)円形計算尺で熱量カロリーと熱量ジュールの値の窓でも作ればうまく行くかもしれませんが
(^_^;) と書いたらcyno_yさんからさっそくコメントが付いて、「64と74の補助カーソル線はkWとhpの変換はなくて両方とも円の面積関係のカーソル線」との指摘をいただきましたが、右の補助カーソル線の使い方は判れども左のカーソル線の使い方がまた判らなくなりました。まあ説明書も何にもない古い計算尺で、手探りで使用法を推理してゆくのも楽しいかもしれません。というのはデッドストックで説明書もなにもかも完備したプレミアム価格の計算尺に縁がない者のひがみですけど(笑)といいつつ、よくよく見て考えてみても左補助カーソル線と右補助カーソル線は1 : 1.36の関係だから、やっぱりkWとhpの換算なんじゃないの?(^_^;) さらに判らなくなってしまいました。
 ところで、うちのNo.64が以前PCコンクリートの鋼線屋さんの研究室で使われていた理由というのは、常に鋼線の直径から断面積を出して強度や張力などの強度計算をするのにリッツの補助カーソル付きの計算尺が都合が良かったからなんでしょう。適材適所といいますか、当然の事ながら計算尺は仕事の内容によって選ばれたものだったようです。

| | | Comments (1) | TrackBack (0)

November 05, 2005

HEMMI No.257 化学工業用計算尺

 急に朝晩はマイナス近くにも気温が低下するようになったからか、どこからとも無くネズミが天井裏に入り込んでうるさいためにネズミの駆除剤を使うことにしました。伊豆の高校生じゃありませんが、硫酸・硝酸・酢酸タリウムは当然の事ながら人間用ではなく主にネズミの駆除に使用されますが、通常の0.3%黒色着色トウガラシ着味の含有製剤は主に野ネズミに使用される「劇物除外薬物」で、この程度の製剤だと一口食われただけだと駆除しそこなう率が高いので(それでも生殖能力を破壊するといわれていますが)家庭用の殺鼠剤はいまでは「ワルファリン製剤」といわれるものを使用します。これ、毒物にも劇物にも出てこなかったので、なにかと思ったら本来は血栓を防ぐために使用するれっきとした医薬品で、1回食ったらたちどころにコロリという即効性はありませんが、ネズミが数日食べるうちに体内に蓄積し、まず視床下部や網膜に内出血を起こさせるためにネズミの視界が急にブラックアウトし、本能的にネズミが天井裏から明るいところに逃げ出し、更には腹腔内に内出血をおこして出血多量で死に至るというまことに「医薬品は諸刃の剣」の典型のような薬剤のようです。これ、4日間食わせ続けてもまだ食べていたので、もう一箱買って5日目まで食わせたら6日目にとたんに静かになりました(^_^;)
 しかし、伊豆の高校生も成績優秀な進学校に通っていたくらいですから、化学と薬物に興味があるのだったらネガティブな毒物愛好家にならないで、薬剤師への道もしくは誰でも試験が受けられる一般毒物劇物取扱者くらいになるつもりな「ボジティブな毒屋」の道を歩めばよかったのですが。ちなみに薬剤師は「医薬用毒劇物」も「医薬用外毒劇物」も両方扱えますが、一般毒物劇物取扱者が扱えるのは「医薬用外毒劇物」に限ります。さらに農薬等の分野に限定される農業用品目毒劇物取扱者とごく限定された工業用分野の特定品目毒劇物取扱者の資格の3つに別れています。
 閑話休題、さて、化学屋としての一番下の試験資格持ち(一般毒物劇物取扱者:工業高校工業化学科程度)のわたくしとしましては、計算尺でどうしても No.257系化学工業用計算尺というものがコレクションとしてではなく実用品として欲しかったのですが、無線工学屋としての No.266同様にこういう一般的ではない計算尺はなかなか手にする機会はありませんでした。ところが、Lが付かない古い No.257 ですが、説明書付きで No.266 を入手したときと大体同じ金額で入手できました。化学屋の端くれとしてたいへんに喜んでおります(笑)
 このNo.257 化学用計算尺はかなり煤けていまして、バラバラにして酸化珪素系研磨剤でも粒の割と大きめのものが入った研磨剤で磨くと見違えるようにきれいになりました。刻印が下方の固定尺の底面にうっすらと打たれているもんだと思って捜しましたが見あたりませんでしたが、灯台もと暗しで翌日に見ると表面のSUN HEMMI JAPANの隣にはっきりとGDの刻印がありました。GDというと昭和31年4月ですか? 当方が生まれる以前の計算尺で当年とって49歳、来年でちょうど50歳になるようです。このNo.257は40年代の No.257Lに比べるとK尺が表に有るか無いかが見かけ上の違いです。キュービックはあってもなくてもあんまりこだわりませんが、あったほうが普段使いとしては便利なことは確かなんですけどね。表面の尺配置はDF尺CF尺CIF尺を備えた近代的なπ切断系尺で、L尺も表面にありますから普段使うのにも十分使えますし、はったりが効くと思われます。A尺B尺の No.266 よりは普段使いには便利なのですが、ただし化学の計算には使用しない三角関数系がばっさり省略されてますから、その点が一般技術系計算尺と一線を画してます。40年代初期のNo.257と比べてみても単位の刻印の書体なんかが違っていました。まあこういうバリエーションを全て集めたいのが計算尺ヲタなんでしょうが、わたくしはコレクターじゃないので257系はこれでお終いにしますが(笑)
 裏面の最大の特徴である原子量、分子量の換算尺Ch尺ですが、任意の元素記号、化学式にカーソルを合わせて表のD尺でその値を見るというもの。しかし、卑しくも化学屋だったら主要物質の分子量なんかデフォルトで頭の中に入ってますよね?特に有機化学屋さんはベンゼン環の分子量がいくつで、それに分子量いくつの「何とか基」がくっついたらトータルで分子量がいくつになるかなんて(笑)温度換算もいまではあまりやりませんが、特に圧力換算は国際単位化してどこでもパスカルを使いますから今ではムダな尺配置かな。モル濃度と重量濃度換算なんかにはまだつかっていませんが、とりあえず実用に使えるのはこれだけでしょうか?無線工学用計算尺 NO.266 に比べると「今でもあったほうがかなり便利」というまではいきませんでした。 
 ところでこの計算尺のカーソルは古いタイプな為か、カーソルバネが後のタイプのように山の頂点一点で尺と接するのではなくて山の頂点がカーソルにリベット止めされ、山すその2点で尺に接するようになっています。そのために長い間使うと尺との接点に溝が掘れそうなのと、尺とのセンターを出す調整がなかなか困難でした。手にはいるのだったら後の世代のカーソルに変えた方がいいかもしれませんね。
 hemmi257
HEMMMI No.257化学用の表面拡大画像はこちら
HEMMMI No.257化学用の裏面拡大画像はこちら

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 03, 2005

アピアランス変更

 プログのアピアランスを変えてみました。以前のグリーンディスプレーに表示された文字風というのは、カラーディスレーが買えなくて、仕方が無くグリーンディスプレーで文字を打っていた8ピットと16ビットの初期を懐かしむ趣味のものでしたが、長野のさる御大が「目がちかちかして、見にくい」なんて書いているものですから、懐古趣味を捨てて一般的なアピアランスに変更です。さらに本文の横桁が30文字というのもいかにも狭いので40文字幅を取れるように改変しました。昔のパソコン通信時代はDOSの表示横桁が35文字でマックとは改行コードが違い、マックではわざわざ35文字で改行してさらにCR+LFのコードを入れるようにうるさく言われましたし、さらに機種依存文字に関しても、どの文字はどういうように代替して打つなんていう「ネットの不文律」は歴然としていましたが、今のインターネット社会になり「機種依存文字」という言葉さえ知らないウエブデザイナーが企業のオフィシャルなホームページで括弧付きの数字なんかの修飾数字やギリシャ数字なんかを平気で使うんですから時代は変わりました(^_^;)
 支部の連絡用ブログが夕陽の浜辺のイメージになったために、ここはごく浅い場所にしか日が射し込まない海中のアピアランス、そこには得体の知れない深海魚たちがうようよしているというくらいのイメージでしょうか。その得体の知れない深海魚こそは我々を始めとする「怪しいアマチュア無線家達」のことでしょう(笑)ブログペットのダイオウイカとかリュウグウノツカイ、チョウチンアンコウなんかが画面を泳ぎ回れば楽しいんですが(^_^;)
 推薦図書を載せました。この中で「インピーダンスの話」という本がありますが、上級アマ試験を受験するのであれば、ただ単に解法と答えを覚えるのではなくて、基本的なインピーダンスの概念とスミスチャートの見方くらい覚えておきたいものです。LRC回路と複素数との絡みに息詰まった人は、読んでみると目から鱗が落ちるかもしれません(保証の限りではありません)。あと、1アマ以上の計算問題に手間取っている人は、手っ取り早く電気数学系の基本が書かれた本を読むことをお薦めします。どの本も中学の数式計算あたりから初めて高校3年の数学程度までの計算の基本のうち、特に電気関係の試験に必須な分野を扱ったものです。これを全部マスターしたら電験3種も最短距離で取得できるかもしれませんねぇ。わたくしにはそんな気力がありませんけどね。オーム社の「アンテナがわかる本」はアンテナの基本原理から実際のプロ用アンテナに至るまで、詳しく書かれている本ですが、陸技受験の人は手元に置いておいたほうがいい本です。アマチュアの人には馴染みのないアンテナが多いですが。これ、図書館にあったので、それで済ませてしまいました。「にっぽん無線通信史」はこれも図書館で借りて読んだ本でしたが、B電波を使うコヒーラ検波の無線機の改良と日本海海戦から衛星通信にいたるまで、日本の電波利用の変遷が興味深くわかる話で、個人的には大変面白い本でした。

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 01, 2005

更に3アマ養成講習各地で続々と…

 8エリアでは10月30日までに終了した講習を含めて、現在発表されている3アマ短縮養成講習が12箇所もあります。さらに旭川と天塩は1ヶ月内外のうちに60人定員の講習の「裏が返される」(って言葉は落語の郭話に精通していないとわかんないかな?)っていうんですから、旭川はいいとして天塩で2回目っていうのはおったまげました(@_@) N講師が一度天塩に4アマ講習で出張したとき「電気のでの字もわからない漁師さんばかりで、やっている最中も不合格者を何人出すか、そのことばかりで気が気ではなかった」なんて言ってましたけどね(^_^;)
 当然、まだ発表されていない3アマ講習があるのでしょうからこれだけで済むとは思いませんが、他のエリアでは講習予定がそれほど組まれていないのに、なぜ8エリアだけこれほどまで3アマ短縮講習に人が群がるのか、どうも理解に苦しみます。8エリアのアマチュア局免発給枚数が現在約4万8千枚ですが、移動する局と移動しない局の2枚以上局免をうけている局も多いわけで、約4万局くらいが4アマ局と仮定しても3ヶ月で1000人に迫ろうという人数が3アマ講習に参加しようと言うのですから、その過熱ぶりたるや「1アマ試験から和文が無くなった」どころの騒ぎではありません。それもやってくる4アマ局の殆どが 2m/430にしか出ていない局だっていうのですから、電信を始めるとか18メガに出るというようなメリットは全くなく、単に移動局の上限の「50W許可」が欲しいための講習参加という話です。
 よく無線機屋に「出力が倍になったら電波の届く距離も倍になる」と思って無線機を買いにやってくる4アマ講習修了者がいますけど、その乗りで3アマ講習を受けてモービル50Wになり、「全然飛ばない」なんてクレームがこないか心配ですけど(笑)
 おそらく昔の電信級の操作範囲のように、3アマの出力が4アマと同じで単に電信に出られるか出られないかの違いであれば、どこの講習でも口コミで一度に定員が埋まるようなことはなかったんでしょうし、果たして短縮講習自体が8エリアで成立したかどうかも怪しいです。まあ、3アマモールス試験撤廃に政治的な匂いを感じてしまうのは私だけではないでしょう。8エリアに限っては明らかに3アマ講習は4アマ講習より需要があるのですから…。その短縮講習で大量に輩出される新3アマ諸氏をJARLに入会させて、アクテイブにさせて行き、強いてはJARL活性化につなげていく事なんか出来るんでしょうか? 本来だったら続々と輩出される新3アマを教導するためのガイドラインをJARL自身が示さないといけないんですよ(^_^;)
 まあ、無線機業界を始めとして、この3アマ講習によって数千の新3アマ合格者が増えると言うことはビジネスチャンスと捉えているところも多いのでしょうが、夢よもう一度で無線機特需に拍車が掛かるかどうかは疑問です。対象は4アマ所持の開局者が多いのでしょうから、その何割が50W化での買い換え対象になるでしょうか?HFをやっている人に関してはすでに公称10W実質100W化が完了している局も多いと思われますし(^_^;)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2005 | Main | December 2005 »