14メガでまったりQSO
23日は祝日でしたが、12月の忙しいときに3連休でもなかろうと休日返上で仕事に出た局が多かったからか、空の上では相変わらずの7メガを除いてさほどCQを出している局も多くはなかったようでした。18メガと21メガをワッチしても国内で聞こえている局がありません。込んでいる7メガの隙間に入り込んでCQを出す気にもなれないために、14メガをワッチすると、そこそこ4,5,6エリアの局が聞こえるようなので、FT-101ZDに火を入れてチューニングを取ります。今の機械に比べるとアナログVFOのドリフトがあるために交信中も周波数がずれて来ますので、そのつど微妙に戻しながらの交信ですが、アナログVFO機の使ったことのない人から見たら、「なんでこの局は喋りながらどんどん周波数がずれてゆくのか」と不思議に思うでしょうか?(笑)さすがにVFOの周波数安定度はFT-101ZDよりも後発のアナログ機最末期のTS-830のほうが優秀ですけど、当局の周波数がだんだんずれてくるのは故障じゃなくてアナログVFOのせいですから、だんだん聞きにくくなったらクラリファイアもしくはRITで追いかけてくださいね(^_^;) いちおう気を付けてドリフトに合わせてVFOを微調整してますが。同級生世代はTS-520あたりからHFの世界に入っていった人間が多かったんですが、こちらのほうが周波数ドリフトはまだ大きかったみたいです。デジタルカウンターで周波数を直読出来なかったために、自分も相手もRITで周波数を追いかけ合うのは当たり前だったようですが、最近はSSBのセンターに正確にゼロイン出来ない人の声を追いかける以外には本当に使わない回路になりました。
ということで、14.133にて9:30くらいからCQを出し始めると3回目くらいのコールで四国は新居浜のJA5コールのOMさんと繋がりました。新居浜は別子銅山を背後に抱える住友財閥の企業城下町であり、別子銅山から新居浜に掛けて鉱石を輸送するための軽便鉄道が国鉄の予讃線が開通する以前にすでに開通していた場所でもあって、産業考古学上大変に興味のある町でした。実際に現地はいったことがないのですが、なぜか神田の古書店で購入した予讃線開通以前の明治時代の古地図「1/50,000 新居浜」が家に転がっていますので、その別子鉄道の端出場とか惣開などの地名の事や、ニュースで見た神輿をぶつけ合う太鼓祭りのことを話しましたら、新居浜生まれの新居浜育ちで自分も住友系企業に勤められていたそのOMさんのほうが驚いてしまったようです。そのOMさんの話だと子供の時はその別子鉄道のすぐ線路脇で育ち、人口がとても多かった別子銅山のほうに何度も蒸気機関車に牽かれた客車に乗って出掛けたことがあるそうですが、とても急な坂を上るために途中で機関車が動かなくなって乗客がみな降りて後ろから客車を押したなんてことも何度もあったようです。こういう生の体験談を思いがけなく聞くことが出来るのも無線のいいところですね。「レポート59,カードビューロー」だけの交信じゃなかなかこういう事を知ることも出来ませんし、昼間の14メガは比較的に安定してますから局数はともかくロングでいろいろな話を聞くにはいいバンドです。あと太鼓祭りは「四国三大祭り」に徳島の阿波踊りと高知のよさこいと共に数えられるようですが、その二つと比べると北海道ではほとんど知る人もいませんが、その勇壮さにかけては岸和田の「だんじり」よりもすごいものがあるかもしれません。最後の太鼓台同士がぶつかり合う迫力はまさに迫真の物があり、OMさんの話だと韓日共催サッカーワールドカップでわざわざ韓国まで遠征して日本の祭りとして披露したようです。企業城下町新居浜の歴史と伝統で15分以上も長話してしまいました。30分くらい間を空けて、14.128でCQ出し始めるとコールバックしてきたのは前回まではお互いに偶然に繋がることが「盲亀の浮木」状態だった八代のK氏でした。一度繋がると間をおかずに二度三度と繋がることになるのは「マーフィーの法則」みたいなものでしょうか?(笑)九州も予想通りに北から南までまんべんなく雪が降ったようで、殆ど夏タイヤしかなくチェーンさえ持っていない南九州の交通はかなり一時的に麻痺状態になったようで。しかし暖房がエアコンだけっていうのもうらやましい。いちおう当方三種冷凍機持ちですが、北海道のエアコンはヒートポンプは役に立たず冬場はガスとか石油燃焼による暖房が備わったエアコンじゃないとダメなんですよ(^_^;) 15分くらい交信して次回3.5メガででも繋がったらと言われましたが3.5メガはどうなんでしょ?伝搬データまったく取っていない(ワッチも続けたことがない)ために、今の時期九州が何時台で繋がりやすいかもよくわかっていません。23時台っていわれたのかな?その時間は石油がもったいないから既に寝てますね(笑) K氏との交信の後、さらにCQを出しますが食い付きが無いためにQRTしようとしましたら八女市の局からコールバックがありました。ログの検索を掛けたらちょうど1年半ほど前に交信してます。名前を見て以前どんなお話しをしたのかおぼろげながらしか覚えていませんでしたが、相手の方は20も年輩なのに以前の交信の内容を詳細に覚えておられて恐れ入谷の鬼子母神です。当方が通信士免許を含めていろいろな免許を取りつつあるころの交信だったために、そのことなどもしっかり覚えておいででした。強電関係の技術者で60過ぎての1アマ取得で通信術で苦労したというお話しを聞いて14メガキュービカルクワッドのOMさんだったことを思い出しました。確かノイズを拾わずに静かなアンテナを突き詰めていったところ、結局はキュービカルクワッドに落ち着いたという話と、台風の時はやはり壊れそうなのでロープでがんじがらめに固定するなどというCQアンテナなりの苦労話などお聞きしたような気がします。今回は試験制度が変わって上級アマが12月期試験で大量に生まれそうなので、14メガあたりも少しは賑やかになるのではないかというお話しや、3アマが講習会によって数千人規模で生まれそうな話などをしましたが、このOMさんの意見でも14メガあたりがどんどん活性化し、さらにCWに出てくる3アマが増えるのも大歓迎とのことです。最近はDX交信のために駅前留学しているそうな。頭が下がりますね。そんなこんなのお話しで30分も交信してしまいました。14メガで一旦話し始めると長くなってCQ掛けても局数は稼げないんですが、こういうQSOなら自分的には大歓迎です。
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