盲亀の浮木・優曇華の花
10月の全市全郡コンテストの後は新釧路市誕生特別記念局の8J8Kに一度応答しただけで、何とまるまる2ヶ月間運用していませんでしたし、ハイバンド伝搬の季節でもないために、ローバンド系アンテナのPOORな当局は最近はワッチもせずにリグの電源さえ入りませんでした。これだけ間が抜けてしまったのは1アマを取得して運用を解禁してから初めての事でした。このままではローカルのOM諸氏のように実質的QRTの道へ真っしぐらということを危ぶんで、土日に何とか電波を出そうとするも、17日土曜日は吹雪の悪天候で更に大カミナリ大会でしたからノイズと空電が我慢できなく、誘導雷食ってリグがパーになるのもつまらないので同軸も外してしまいました。18日は嵐も去り、好天にも恵まれたので、FT-101ZDに久しぶりに火を入れて十分ウオームアップし、チューニング取ってダミーロードに向かって声を出したらマイクから埃が盛大に飛び立ちました(^_^;) リグの中にも蜘蛛の巣が張っていたのじゃないでしょうねぇ?(笑)
十分にリグのウオームアップが終わったところで14.129付近でCQを開始しました。14メガでCQは殆ど出したことはありませんし、14メガの運用も最近はコンテスト以外まったく出ておりませんでした。コンディションはそこそこという感じで、ちょうど6エリアがだんだんスキップして4エリア3エリアが聞こえ出す時間帯に入っています。先週Sさんが日中7メガ以外全然ダメって言っておりましたが、どうして日曜ともなるとけっこう聞こえる局が多いじゃないですか。
CQを開始してすぐに神戸のFさんから応答をいただきました。殆ど1年ぶり3回目の交信で、話題といえば今回の寒波到来による雪の話とかもっぱら天候関係の話題ですが、神戸は氷点下に近いながらも雪がまったく無いとのことで、高い山が背後に控えていると我が町同様に西からの季節風を遮って雪は殆ど降らないようです。10分ほどお話しをして、次に応答いただいたのは京都は宇治市のTさん。宇治は珍しく積雪があったようで、朝方動けなくなった車が何台も出たようです。15分ほど雪の話題をして次に声を掛けていただいたのは愛知県は豊田市のKさん。愛知県は珍しく大雪でそのときも現在進行形で雪が降り続いていたようですが、椅子に座りながらにして東海から近畿・中国地方の雪の情報がリアルタイムで取れるっていうのも面白いですね(笑)
一旦、下に客が来たために5分中座し、少し上の14.300でCQが掛かっていたので応答すると岡山のAさんでした。岡山は雪がまったく無く、気温だけが今年1番ともいえるくらい低いだけという話でした。年末に雪のない岡山から旭川に飛んで2泊3日でレンタカーを組み入れたパック旅行で道内を回るそうなんですが、道産子の我々でさえ冬の道内長距離移動は遠慮したいくらいですから、1日300キロの移動は十分お気をつけ下さいと雪道運転の注意情報をお話しして20分くらい交信しました。
14メガの食い付きも悪くなってきたので、18メガの様子をワッチすると先週まであれだけ強力に入っていた中国のラジオ放送の混信がウソのように無くなってます。そのためだけではないでしょうけど18メガ帯にも国内の局が何局か聞こえておりますので、リグのチューニングを取り直し、18.147でCQを出しますと東広島市のHさんから応答をもらいました。神戸から岡山までは雪がないのに広島近辺は大雪だそうで、20センチも積もったと言うことでした。どうやら広島のあたりは季節風を遮る中国山地の標高が低すぎて、まともに雪をもらったようです。さらにCQを続けると熊本は八代市のKさんから応答をいただきました。コールサインに聞き覚えはないのに、当方を知っているようなことを言われて、やっと八代とK氏の名前ですぐに思い出しました。ブログ見てコメントいただき、何度かメールのやり取りをしたK氏だったのですね。交信したあとでブログを見ていただき、再度交信したときにその話題に触れる方はいらっしゃるのですが、ブログにいただいたコメントで知り合いになって、偶然に空の上で遭遇するなんていうのは前代未聞で、まさに、あな珍しや「盲亀の浮木・優曇華の花(もうきのふぼく・うどんげのはな)」状態です。盲亀の浮木は「目の見えない亀が、大海を漂う木材の穴を通ることの出来る確率」、優曇華の花は「3千年に一度しか花が咲かない優曇華の花が咲く確率」ほど「希な事」を表す意味で使われますが、落語では「花見の仇討ち」なんかに出てくる親の敵に出逢ったときの決まり文句ですね(笑)別に空の上で親の敵に遭遇したわけではありませんが、こちらも2ヶ月ぶりで電波を出すくらいの低アクティビティー状態ですし、相手のKさんも仕事が忙しくて同じような状態ですし、そんな二人がしかも18メガで遭遇するとは、まさに「盲木の浮木・優曇華の花」状態です(笑)九州も山の方は相当な雪になったようでした。Kさん、また他のバンドでもゆっくりお話ししましょう。
昼を過ぎて14メガに戻りましたが、午前中よりも出ている局が少なくなりましたが、局地的に非常によく聞こえる局が何局かあります。まだ大丈夫だと思ってCQ掛けると富士宮のMさんからお声を掛けていただきました。他は2エリアの局はまったく聞こえなくなったのですが、Mさんのヘンリーの古いリニアに助けられ10分ほどお話ししました。その後、CQの声に応答してくれた局は松任市から白山市に変わった9エリアのSさんでした。Sさんは2年前のオールJA9コンテストの時にコンテストサービスして以来、2度目の交信で、長々と20分ほどお話しさせていただきましたが、やはり例年になくすごい雪ということで、それでも白山市のほうは能登半島で雪をもらってしまう為か、富山や福井あたりよりも雪はまだマシとのことでした。それでも町のあちこちで雪に突っ込んで動けなくなったFR車が続出しているとのお話し。月曜には富山まで車で走らなければいけないということですが、当方も自分の車は積雪15センチでエンジンやシャシー下が雪で持ち上げられて走行不能になり、冬場は恐ろしくて雪の少ない我が町の近辺から外には走り出せません。もっぱら冬場は親父のフルタイム4駆のカローラじゃないとつるつるの交差点ではスタートもままならないんで、「北海道の車は乗用車でもフルタイム四駆が多い」なんて話をしましたが。なにせ我が愛車、札幌のディーラーにエアコン修理に出したときに受付の女の子から「冬でも走るんですか?」って驚かれましたが、確かに札幌あたりじゃ1歩裏道に入ったら走行は無理ですな(^_^;)
局数は8局と少ないながらも平均で10分以上も長話が出来ましたので、久しぶりに十分アマチュア無線のいいところを堪能したような充実感を味わいました。
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