« RICOH No.1051S-1 | Main | 最後のSL旅客列車から30年 »

December 12, 2005

規制緩和か?新上級アマ試験終了

 先週の土日に行われたアマチュア無線史上初めての旧3アマ並通信術上級試験は、各地で1アマでここ毎回の平均受験者数の約3倍強、2アマで2倍ほどの受験者が集まって行われました。なにせ3アマ以上所持で通信術が免除になったために、実際に通信術を受けた人間は1割ほどしかいなかったようです。東京では通信術ありの受験者が晴海、通信術免除の受験者が澁谷に分けられたほど人間が集中したようで、東京に限っては1アマ受験者は5倍ほども集まったような。それも受験年齢層が以外に高く、40代より上の世代がかなりたくさん集まったというお話し。この年齢層の人たちが通信術免除で1アマ試験に押し寄せる理由が今ひとつわかりません。若い人ならいざ知らず、無線界ではかなり有名人なOM氏なのに、「通信術免除で取得した白免」だと格好つかないでしょう(^_^;)
 それにしても今年度のBDHコードの1アマ免許所持者は気の毒です(笑)通信術あり、実質なしの免許とも同じ免許コードで発給されるんですから(^_^;)
 ところで、今回の上級試験は大方の予想を裏切って1アマ2アマ共に殆ど過去問題から出題され、難しい計算問題が殆ど出題されずに、過去にこんなに点数の取りやすい問題は出題されたことがなかったというくらいの大サービス問題だったらしいです。そのため、1アマでも2アマでも無線工学は殆ど満点に近かったという受験者の声が続出しております。割と制度が変わった第一回目の試験問題は難易度が低くなる傾向があるという噂はありますが、無線工学で合格点に達しなかったという話が殆ど聞こえてこない(落ちたら言わないだけ?)ために、この噂というのも信憑性がありそうです。また、1アマ2アマの双方を受験した人の話を総合すると、今回の無線工学に関しては殆ど難易度に差を感じられず、過去問を一通りやっただけで楽に合格点に達することが出来たと言うことでした。
 今回の上級試験から実質的に通信術がなくなったも同じになり、通信術に明確な差が存在しなくなった以上、1アマと2アマのボーダーさえ怪しくなってきました。以前は1アマと2アマには通信術で明確な差があり、無線工学でもデシベル等の対数計算、ベクトル、複素数によるインピーダンス計算、磁界強度電界強度の計算、キルヒホッフによる閉回路の計算等で中学の数学レベルと高校の数学レベルとの違いがあったのですが、これらの計算問題を極力廃して「基本原理原則の理解度を問う」試験に変化したら、もはや2アマの存在意義なんてまったくないでしょう。当方、いままで上級試験は2アマを取得してから1アマを取得するべしと訴えてきましたが、今後こういう状況が続く限りは「2アマの試験なんか時間のムダだから、迷わず1アマを最初から目指すべし」にポリシーを変更しなければいけませんな(^_^;) どうやらこんなアマチュア上級試験には計算尺も必要ないようです(笑)でも情報によると、ヘンミの計算尺が入手できないからコンサイスの円形計算尺をネットで入手して持ち込んだとか、検算用にヘンミのポケット尺を持ち込んだなんていう人もいたそうで、試験官もかなり熱心に計算尺のチェックを行っていたような試験地もあったようです。もし自分が上級試験を受けるとしたら「無線試験計算尺で突破同盟」の主宰として各種計算尺を20本くらい持ち込んで、それ全部に「使える・使えない」のお墨付きをもらって来たいのですが(笑)「夕陽のガンマン」というマカロニウエスタンで、黒ずくめのリー・バンクリーフ演じる賞金稼ぎが馬の鞍から丸めた毛布のロールみたいのをほどくと、各種ライフルがずらりと格納されており、その中からバントラインスペシャルみたいな長銃身のシングルアクションアーミーにストックを装着してお尋ね者を狙撃するというシーンがありましたが、無線従事者試験で、ケースをほどくと各種計算尺がずらりと出てきて、唖然とする試験官に「早いところ使っていいものと悪いものを選り分けろ」なんて言ってみたい(^_^;) ただ、そのためだけにもう一度上級試験を受験する気はさらさらありませんが、自分はあの試験という殺伐とした雰囲気に慣れてしまって、一種の中毒症状を来すくらい好きなんだなぁ。
 8エリアでは当初のほぼ予想通り1アマ受験者が79名、2アマ受験者が34名、そのうち1アマの通信術受験者が約10名、2アマの通信術受験者はたったの3人だったようです。これを見てもほぼ「ノーコード試験」と化した上級試験でしたが、通信術免除になってのこのこ上級試験に出てきた40代より上のベテランと思われる人たちが札幌会場でも多かったようです。知り合いに首尾を尋ねても「ほぼ楽勝」という声しか聞こえてきません。今回の上級試験は1アマも2アマもことによると通信術のあった3アマ試験並の合格率になるかもしれませんし、事によると約65%の合格率の4アマ試験より高い合格率をはじき出す事だって考えられます。そうなったら「4アマ試験より1アマ試験のほうが出題範囲が限られるので簡単」なんて言い出すヤシが出やしないか?(^_^;)
 ともあれ、1アマの免許をもらったのだったら「CWやる気がないからモールス覚える気もない」電話バカじゃしょうがありませんし、落成検査自己点検資料の数値の計算さえ出来ないのも困りものですが、それを恥と思わない自己訓練意識のない人にはつける薬がありませぬ…orz
 又、今回1アマを受験した人の中からも「何のために公式を覚えたのかわからんから、1アマ試験はもっと計算問題を重視するべきだ」なんていう声も上がっているんですね(^_^;) よっぽど拍子抜けして、今までの努力をどうしてくれるのかとでも言いたいのでしょうか?そりゃあ受験者の中にはいくら実質ノーコード上級アマでも、誰でも合格してしまうような出題に反発して、あまり努力しなかったヤシと結果が一緒なのは納得できないという人も中にはいるようです(笑)さて、今回試験の結果では4月期に3アマ2アマさえスキップして4アマ所持からいきなり1アマ試験にやってくる人間が大量発生する予感。それでもいいんです。大学入試と違って定員があるわけじゃないし、3アマだって各地でだいたい60人単位で大量に生まれているんですから。そうなると、一旦引っ込んだ資格統合の噂が、そして上級アマ養成講習講座の話なんかが浮上してくるのかな?しかし、1アマの養成講習なんか始まったら誰が講師やるの?そうなったら単に1アマ所持ではダメで無線工学は1陸技、法規は1総通の資格の枠がはめられ、1アマ2アマ資格だけの養成講師は用済みです(笑)でも、うちのローカルにはそんなやつ居らへんやろ〜ということで、JA8コールのブラスバンドの同期が文部科学省技官退官してつくば市から帰ってこないと1アマ養成講習講師のなり手がない。こいつだったら1総通1陸技でおまけに1アマ持ちの教職持ちだから講師には申し分ないでしょう(^_^;)

| |

« RICOH No.1051S-1 | Main | 最後のSL旅客列車から30年 »

Comments

こう言っちゃあお終いよ、というのは分かるのですが、1級と言おうが、2級と言おうが、上級と言おうが、アマチュアはアマチュア、何だか半人前と言われているような気になります。

Posted by: JJ0KTX | February 20, 2006 02:02 AM

 通信術が簡単になって2アマの合格率は47%にまで上がりましたから、
もはや旧3アマの試験合格率に迫ってきました。
すでに危険物試験や2種電工試験の方が合格率低いです(笑)

 当方も3アマから2アマにステップアップするときが一番苦しくて
もちろん通信術のせいもありましたが、最初はやぱり教本に書かれている
意味すらさっぱりわかりませんでしたが、反復して書いて覚えることをやった
ために頭に無理矢理すり込まれたようです。

 個人差はありますが、ただ教本を目で追うのではなく、書いて覚えることで
記憶の引き出しに入って行くものだと思いますよ。

 がんばってください。

Posted by: じぇいかん | February 04, 2006 06:58 PM

こんばんは。
じぇいかんさんの言葉に誘惑?され、アマチュア無線2級の本を買っていたのですが、1級も買っちゃいました。
買ったところで勉強ができるわけではないのですが、テキストと問題集2冊で約8千円。
最初の章ですでにチンプンカンプンです。

3級の講習会があるのなら2級・1級の講習会ってないんでしょうかね?
素人社会人が勉強できるような夜間学校でもあれば助かるのに・・・。
地道にがんばってみます。いつまで続くかわかりませんが!

明日は無線クラブの先生に誘われ宇宙に放つ宇宙服(発信機付き)の受信にチャレンジしてきます。

Posted by: カスタードpurinn | February 03, 2006 11:51 PM

このページに触発されてコンサイスの300番を買い込んだものです.でも使ったのといえばFOTを求めるのに0.85をかけるのに無理やり使っただけでしたが(笑).一説によると両面計算尺ははねる試験官がいるそうですが,そうでなくてよかった.
やさしいやさしいと評判の今回の試験ですが,日本無線協会から問題が公開されたら,ぜひチャレンジしてみてください.ここ数年の問題の中で,それほど極端にやさしい,ということでもないと思います.無線工学の問題の易化は今後も続くと思われます.(その分いろいろひねくって基礎体力を問うようになるでしょう.)一方で,法規は難化が進行しているように思います.とくに今回の2アマは少々難しめだったかと思います.ある意味では簡単で,出題される条文はかなり固定されているので,それをしっかり丸暗記して,どこが箱抜きされても答えられるようにしておけばいい,ということではあるのですが,これまで省略されていた,アマチュア局に直接関係しない部分の条文について,より条文の原文に近い形で,出題された問題がありましたので,これからの受験者は,工学より法規の勉強に力をいれたほうがよいかと思います.その意味においてガルスカ本は有効です(笑).バージョンは上げないと(最新の法規に対応させないと)いけませんが.そうそう,CQ誌で野口先生が予想した「改正された国際法規のアマチュア業務の条文は,今回は出ないでしょう」は,1アマ2アマともみごとにはずれました.17年4月期の事件?までは,必ず出題されていたところでしたからね...

Posted by: 1アマ受けたぜ | December 13, 2005 11:08 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 規制緩和か?新上級アマ試験終了:

« RICOH No.1051S-1 | Main | 最後のSL旅客列車から30年 »