4月期上級アマ試験申込始まる
12月期上級アマチュア無線技士国家試験が終了して合格者に従事者免許が交付になったと思ったら、もう4月期の受験申請受付が2月の1日から始まりました。今回は旧3アマ並通信術試験の25字/分の速度で50文字受信となった2回目の試験となります。試験制度改正直後の筆記試験は難易度が下がる傾向にあると言われますが、12月期の1アマ試験申請者は8月期申請者に比べて驚いた事に6倍に達し、合格者551名は8月期の14.5倍。2アマ試験申請者は8月期比で3倍の893名に達し、合格者316名は8月期の4.5倍の人数だったそうです。制度が変わることがわかっていた8月期は受験を見送ってしまった人が多かったようですが、1アマの合格者数551人は通常期の試験だと約3年分の合格者数になる計算です。合格率も実受験者に対して1アマは39.1%、2アマは47%だったそうで、この数字はもはや危険物乙4類や2級ボイラー技士、第2種電気工事士なみの合格率になりました。ということは、通信術の出来不出来で受験者が否応なく選別されていた時代は5人に1人、もしくは4人に1人くらいしか合格出来なかったものが、モールス受信の事実上の撤廃で誰でも勉強さえすれば合格が可能な、2人に1人は合格出来る試験に変わったのです。専門分野の資格試験はさすがにどんな試験でもまったくテキストや問題集にも目を通さずに合格出来るものはありませんが、3日くらいの勉強で十分なものは沢山あります。上級アマ試験は通信術がネックで、まったく白紙の状態から1週間で合格することはムリでしたが、今となっては3日間の要点整理で、もしかしたら合格が可能かもしれません。
以前、当ブログでは2アマからのステップアップで1アマ受験を奨めていましたが、通信術が旧3アマ所持で免除になった今は、もはや2アマから取得する意味がありませんので最初から1アマ受験にしましょう。12月期の1アマの出題傾向が続くとすると、過去問と原理原則さえしっかり把握すれば合格点を取ることはたやすいと思います。以前は「1アマを取ったところでkWを申請するわけではなし、結局2アマの運用範囲で十分なんだから1アマを受験するのは時間のムダ」なんて事を申す人が必ずいたものですが、今となっては2アマだけ選んで受験する意味を見いだせません。1アマ試験で万が一、失敗したときの保険の意味で、滑り止め2アマ受験なら大いに推奨します。1アマに失敗しても2アマに合格していれば、とりあえず200W超の出力以外は1アマと同じですからね。(厳密に言えばアマチュア局の第二種認定点検業を申請出来るのはアマチュア資格では1アマだけです。ここだけは金銭の絡むプロ資格です)
また、1アマには高校程度の数学知識が必要だということで、電気数学の基礎程度は勉強しておいたほうがいいとも書きましたし、試験でせっかく使用可能なのだから、学生用の計算尺で構わないから1本あれば便利だとも過去に書きました。どうやらそれも今後は必要なさそうです。過去に通信術試験と無線工学に苦労しながら受験した時代に比べると隔世の感がありますが、せっかく旧3アマ持ちであれば通信術免除で受験できるのですからチャンスを不意にせずに4月期に向かって1発合格を目指しましょう。そのためには忘れずに2月20日までに受験申請しなければいけません。
ただ、4月期も12月期同様な割と答えを導き出すのが容易な過去問ばかりの問題構成だったらよいのですが、通常期とあまりにもかけ離れた合格率を叩き出した事で、少しだけ難易度が上げられることは十分考えられます。4月期も12月期程度の問題しか出ないという保証はどこにもありませんぞ(笑)確かな自信を付けるためには、やはり人以上に時間を掛けて自分で納得するまで勉強するしかないようです。
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Comments
計算尺をお守りに、次回はあまり欲を出さずに試験を楽しんで来てくださいって、荒川さんじゃないんだから我々は試験を楽しむ事なんかなかなか出来ませんけどね。
Posted by: じぇいかん | February 24, 2006 10:09 AM
業務多忙の為4月の1アマは見送りました。
準備を整え8月にリベンジします!
Posted by: 12月の敗者 | February 22, 2006 09:29 AM