70代で1アマ一発合格
6エリアのOMさんから聞いた話です。今から20年近く前の、まだ和文受信も送信もある1アマ試験に仙台の70代のご婦人が受験して1発合格を果たし、地元の新聞記事にも掲載されたのだそうな。この方、長年無線をやっていて電話級取得から段階を経て第1級アマチュア無線技士の資格を取得したわけではなく、何とアマチュア無線の資格はまったく無くて、初めての資格取得が1アマであり、それも通信術・工学・法規の習得もすべて独学での1発合格だというのですから恐ろしい。
当時は和文モールスの習得がネックで2アマに甘んじていた人が多かったなかで、最難関の資格にふさわしかった1アマを独学で、しかも70代という普通の人なら新しい人の顔も名前もすぐに覚えられない人が多い中での努力の積み重ねを結果にしたのは、もう脱帽するしかありません。息子さんはアマチュア無線をされていたようですが、このご婦人、アマチュア無線をすることが目的ではなく、最難関の資格取得が目的で、自分からは開局しないで終わってしまったのではないかと想像しましたが、その後どうなったかの話は聞き漏らしました(^_^;)
自分も「人の名前が覚えられない」老化現象はすでに30代前半に来していたような気がしますが、それにしても「唯一1アマのみの取得」などという格好の良いことは、並以下の頭脳の自分には出来ません(^_^;) 運用よりも資格が欲しかった自分は「1アマ取得するまで一切電波は出さねぇ」と突っ張ることくらいでしたが、運良く2アマを取得した4ヶ月後の1アマ試験に受かっていなければ「1アマも2アマも出力以外の操作範囲は同じだからkW運用でもやらない限りは1アマ試験なんて時間のムダ」という1アマ不要論者に変貌し、一転前回の12月期試験で改めて1アマ試験に駈け込むような事をしていたかもしれません。たまたま15年4月期の1アマ試験にマグレで1発合格したために、その後アマチュアの資格関係には時間を割くことなく運用の方だけに専念することが出来るようになったわけですが、それにしても専門教育も受けず、予備知識もなくて和文モールス実施時代の1アマ試験に70代の女性が1発合格するというその努力を、コールサイン取得後はその資格の操作範囲に関係なくやりたい放題の人、ならびに「1アマ取るなんて時間のムダ」と言う人に見習ってほしいような感じさえします。自己努力はいつか結果を出すことが出来るという事は真実でしょう。結果が出せなかったということは、努力が足りなかったということを反省しなければ。4月期上級アマ試験受験の人、がんばれ!
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