電線着雪注意報
4月だというのに昨夜は季節外れの大雪大風でした。春の雪だとたかを括っていと、水分を含んだ重い雪が朝には5センチ以上も積もって一面の雪景色。それも風が強かったもので電線に着雪し、雪の量がもう少しすごければ各地で送電線の切断なんかが起きて、停電という事態に陥ることもあるのですが、今日の雪はそこまではいかないで済んだようです。
ところが、地元のUHFのTV中継設備に障害が発生しました。中継アンテナに着雪してしまったためにTVの画面がまるで新宿副都心の真ん中でアンテナの代わりに針金延ばしてTVを見ているような有様。それでも下の方のチャンネルから徐々に通常状態に戻っていき、昼前までには全チャンネル通常に戻ったようです。
我が貧乏電波研究所のアンテナの着雪状況も気になったので、雪掻きついでに見に行くと、ダイポールアンテナのエレメントは着雪でまるでキリタンポ状態(^_^;) 重い雪でいつもよりしなっているようです。また延びてしまったら調整するのが面倒です。垂直系のアンテナもエレメントやラジアルに着雪し、蔵王の樹氷のよう。平日ですから電波を出すことはないのですから雪が融けるまで放っておくつもりでしたが、気になってSWRを計ってみると、どの周波数でも1.5以下になるように調整しているのにも係わらず、全周波数で3.0前後を示しています。まあ、着雪しているのですから仕方がありませんが、トランジスタファイナルではプロテクションが掛かってしまうくらいの値です。うちは真空管ファイナルなので、そのくらいの離調はまだ大丈夫です。
ところで、この春先の湿った雪と大風というのが電力マンにとってはやっかいで、送電線に着雪して風に煽られると雪の重みで太い送電線が切断するという事故が発生しやすくなります。また、一カ所電線が切れると重みが一気に鉄塔の反対側に掛かって連鎖的に送電用鉄塔が何基も倒壊するような事故も過去に何件か起きていて、雪と大風の日は電力マンが一瞬たりとも気の抜けない日になります。幸いにも夕べの風雪は電線着雪によって切断を起こすというほどの物ではなく、停電などもなかったようですが、午前中に町の中では電気工事屋の高所作業車が何カ所かで電線着雪の点検を行っていたようでした。
| Permalink | 0
The comments to this entry are closed.
Comments