タワー基礎のための穴掘り作業
タワーをせっかく貰ったのだから、とりあえず建てる方向で段取りをつけなくてはいけません。まず第一に建てる場所を決めて、庭のどこかに穴を掘らなくてはいけないのですが、暑くなったら穴掘り作業も大変だろうと、まだ近くの山には雪の残る連休中に穴掘り作業だけは行ってしまうことにしました。
我が家の建っている場所の地質としては表土の下が樽前山や支笏火山の噴出物で厚く覆われており、地表数十センチのところからこの火山灰層に行き当たります。層によってはこぶし大の火山礫の混じる地層などもあり、そこはスコップでつついてもなかなか掘り進めないような地層で、火山礫帯の突破は困難が予想されました。
実は子供の時代に町内では盛んに下水道管が埋設される工事が行われており、その時に道路の真ん中を掘削するとどういう地層が現れるかを飽きずに観察したものですが、もともと地下水位が高かった所なので、下水道の埋設は地下水の出水との戦いで、石油発動機で絶えずポンプを動かして排水するという繰り返しでした。これがとてもきれいで冷たい水だったのですが、町内に網の目のように下水道網が設置されたことによって、一気に地下水位が下がり、至る所にあった谷地(湿地帯)が乾燥化して植生がすっかり変わってしまったということがありました。また、近くにあった沼を埋め立て、水害対策として川の流れを変え、新しい川のルートを人工的に掘削したことにより、さらに地下水位が下がっていたはずだったのですが…。
とりあえず打ち込みのコンクリートを節約するために地上高で13メートルくらいになるNタイプだったら一辺が80センチの穴でもいけると思い、80センチ四方の角穴を庭の片隅に掘ってゆきます、最初は剣先スコップ1本で済むんですが、掘り進んでゆくと土をかき出す作業には角スコップが必要。剣先でつついて角でかき出す作業を繰り返すうちに70センチのところで火山礫帯に到達。ここはなかなか剣先も入らないところですが、意外に長靴の底でほじくり出すような感じであとは角スコでかき出すやり方のほうが、むやみに剣先を立てようとするよりも楽でした。なんか潮干狩りのようですが(笑)こぶし大の火山礫も混じってます。いまこんなのが突然降ってきたら大変ですけど、火山ガラスの黒い粒の混じっている軽石なので、マグマからの噴出物に間違いありません。その下は細かい火山灰の層になり、更に赤茶けた細かい火山礫の層の下は黒い海砂のような粒の混じった火山灰層、その下は親指大ほどの火山礫層でした。狭い穴ですので70センチくらい掘ったところからスコップの柄がだんだん邪魔になってきました。さらに1.2メートルくらいから完全にスコップで排土が困難になり、底の土を移植ベラでバケツにかき寄せ、それを穴の底に出す作業を繰り返すと、1.3メートル付近で水がしみ出してきたために、結局1.4メートル掘った所で穴掘り作業を一時中止してしまいました。
ここまで地下水位が高いはずがないのですが、考えるに今年は雪が多くて雪解けも遅く、更にまだ草も生えず木の芽も出ていない5月なので、これだけ地下水位が高かったのかなぁと。もっとも地質屋ではないので、年間の地下水位がどれくらい変動するのかわかりませんが、とりあえず青葉茂れる季節まで作業は中止しました。
何かタワーの基礎を掘るつもりで井戸を掘り当ててしまったような。おかげで今日になって腰は痛いわ、肩がこるわ……やっぱり基本的に土木作業向きの体ではないようです(^_^;)
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Comments
穴堀り ご苦労様でした。まさか、連休中に行動されているとは・・・
では、しばらく おあずけ なんですね?
再開の時は声をかけてください。お手伝いしますから。樽前のお手伝いを、していただかなくてはなりませんので・・・(笑)
Posted by: xwy | May 05, 2006 10:43 AM
アンテナの基礎工事、大変です。パンザマスト設置のため「穴掘り」しました。畳1畳分の広さに深さ2.5m掘りました。深くなるにつれて土の処理が困難になりバケツに土を入れてはロープで持ち上げの繰り返しでした。掘り出した「土」は予想を超える量でした。ローカルが助けに来てくれた日は作業性は2倍以上になりました。
その後近くに転宅しました。電柱設置用作業車に応援依頼しました。あっという間に建柱出来ました。残土も庭にまき散らして「終了」です。
Posted by: バンさんです | May 05, 2006 05:02 AM