February 28, 2007
うちのHF用無線機は2台とも古い真空管機で、CWのキー回路に電話線並の50V以上の電圧が来ているため、外付けのエレキー回路にしてもリレーを介して無線機にいく回路とエレキー回路を分断しないと安心できません。ましてパソコンキーイングするためにパソコン側に50Vが来たのなら洒落になりませんから安心のためメカ式リレー必須です。そのため、外付けのカツミエレキー EK-150などという古いエレキーを用意してあったのですが、何せ筐体がでかいために机の上で邪魔になること甚だしく、結局はこれを使わずにHK-808やBK-100 なんかの使用頻度のほうが遙かに多い状態でした。またEK-150は内蔵パドルのみの操作に特化していて外部からキーを繋ぐことが出来ません。そのためにバイプロやベンチャーなんかのパドルを使うわけにもいかないのですが、この内蔵パドルがまた安っぽくて好みに調整するのが難しく、それが原因で出番が少ないと言うことも多分にありました。自分で外部キーを使えるように回路を改造するアイデアは昔からあったのですが、何せ横振り電鍵がバグキー以外に持ちあわせがなかったため、結局やろうという意志はありながらも3年くらい放っておいた感じです(^_^;)
ところが2/18日の支部行事でMK-702を入手したこともあり、複式としても練習しながらもシングルレバーのマニピュレとして使うなら使用頻度も上がると思い、EK-150にステレオジャックを追加して外部キーを使えるように改造に着手しました。EK-150は背部に標準プラグのジャックが二つ並んでおり片方は外部スピーカ接続ジャック、片方は外部電源をとるためのジャックです。スペース的には標準ステレオジャックをもう一個追加できないので、このうち使用することが考えにくい外部スピーカ接続ジャックを外部キー接続ジャックにリプレースすることにしました。外部スピーカ接続ジャックは、将来的にミニプラグを接続出来るようにするつもりで内部にテープで絶縁し、そのまま残してあります。
回路的には内蔵キーの両レバーがアースになっていて、レバーを操作することで内側の端子に接触し、電流が流れるという仕組みになっており、内側端子の回路の途中にステレオジャックを持ってきて外部キーのプラグが挿入されることで内蔵キーの回路が切れるという「外部キー・内蔵キー完全切換式」を試みようとしました。近所の無線屋に1個だけ残っていた標準ステレオジャックは端子が8本も飛び出しています。テスターで開放状態ではつながりプラグを差し込んだときに切れる端子を捜してリード線に半田付けし、プラグを入れたときに内蔵キーの回路が切れることを確認して、これで終わったと思ったのが似非1アマの浅はかさ。いざ外付けのキーを装着してもキーの動きにエレキーが反応しないじゃないすか(汗)ステレオジャックの8本もある端子をよく見ながら落ち着いてよく考えたら、現状ではプラグを差し込んで「内蔵キー側が切れる」動作しかしていなく、元の回路から外付けキー側に電流を流すため、ジャンパー線をプラグ側に追加しなければいけないということに気が付き(プラグの方は抜けば回路が切れるので、わざわざスイッチの動作をする必要がない)、リード線を半田付けしてやっと外付けキーが使用可能になりました(^_^;)
なにせ内蔵エレキーの無線機がないのでパソコンキーイングのために将来的にはこのエレキーにパソコン接続用のインターフェースを追加して作らなければいけませんな(笑)
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February 19, 2007
日曜に地元のJARL支部が交流会という名の技術講習会を開催するので、駆り出されて出掛けてきました。今回は特にPSK31の入門講座があり、デモなども行われたのですが、WindowsユーザーならともかくMacintosh一筋16年の当方にとってはSSTVにしてもPSK31にしてもアメリカのシェアウエアがあっても日本語を扱えるMac用ソフトがなかったりしてこの手の画像通信や文字通信のために窓機を導入するのも潔しとしません。もうそうなったら無線だけのために型落ちの窓機を買うか、それともSSTVもPSK31もやらないと宣言するかは「自由だ〜」なわけなんですが、PSK31を始めたら今の停滞ぶりを打破できるかと考えたらちょっと「揺れるでぇ〜」(^_^;)
それはさておき、交流会ではジャンク市が併設されまして、パソコン関係のものが多いのは相変わらずですが、当然無線関係のジャンクもリグから同軸ケーブルまで各種、中には本当にゴミに近いものまであり、最後は「欲しかったらタダで持っていっていい」なんていうものまでありました(笑)その玉石混淆のなかでも光を放っていた(と、感じたのはあたしだけ?)のがこのハイモンドの高級マニピュレータのMK-702でした。HK-808と同じ大型の大理石台にバグキーのBK-100と同一のシングルレバーが装着された横振り電鍵で、実にまったく使用した気配が感じられない大理石も無傷のピカピカです。オクに出品されたら10K円を下ることはないでしょう。恐ろしいことに値札が付いていませんでした。エレキーのマニピュレータとしてはあまり興味はないのですが、MK-702といえば外側の端子同士を短絡させると複式電鍵として使えるのです。純粋な複式電鍵である往年のFKシリーズと比べると左右の打鍵感覚が均等でなく、やはり複式電鍵というよりはエレキーのスイッチ役としての意味合いが強い電鍵だとは思うのですが、FK-3あたりを入手するのは極めて困難ですから今、複式電鍵の打鍵をマスターしようとするとMK-702を使用するしかありません。一時MK-702が製造終了になったとき「しまった」と思ったのですが、半年くらいして再生産されたときは阿藤快じゃありませんが「なんだかなぁ〜」と思わず呟きましたが(^_^;) ということで、MK-702は現行商品なのですが、定価は税込みで25K円以上もします。エレキーのマニピュレとして使うんだったらベンチャーを買ってしまう人が多いでしょう。そのためかオクに出てくる数はほぼ同じ金額のHK-808より圧倒的に少ない感じで、HK-808ならば3K円で落としたりして部品取りも含めて3台所有しておりますが、MK-702の入手チャンスはまったくありませんでした。そんなMK-702がジャンク市の机の上に並んでいるのですが、何せ使った形跡のない超美品でしたし、先週約5年ぶりにやっとケータイをN503iSからFOMAのSH903iに機種変更したため、サイフの中身は千円札が2枚しか入っていません。本来だったら逆立ちしても2K円で入手できるような電鍵ではないのですが、正直に2千円しか持ってないけど欲しいなぁと厚かましくも売り主に申し上げたらそのJH8コールのOMさんが快く2K円で譲ってくださいました。
さっそく家に帰り、DOTとDASHの端子をリード線で短絡し、モールス練習用のオシレーターを繋いで複式電鍵のキーイング練習です。レバーの感触的にはBK-100とほぼ同じで、慣れたものなのですが、複式電鍵として使用する場合のレバーの動きをどういうように調整していいのか試行錯誤を繰り返しています。あんまり接点をタイトにしても打ちにくいようだし、さりとてレバーの左右のトラベルを多く取りすぎると符合の歯切れが悪くなるような感じもしますし。どちらにしても符合を引きずらない歯切れのいい符合を打つには練習が必要です。また符合によって親指から打つのか人差し指から打つのか一瞬迷うこともあり、さらにバグキーとの切換が頭の中で出来ていなくて、短点の連続を親指一動作で送ろうとしたりして、「複式」を意識しなくても体が自動的に反応するまでまだまだ時間が掛かりそうな…。

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February 05, 2007
昨年8月のお盆シーズンの確か15日は8月に入ってからの低調な伝搬ぶりを払拭するくらい素晴らしく6mがオープンしたと思いましたが、その時に交信した少年ハムと思われる局から小学生らしい手書きの文字で書かれたQSLカードが届きました。3エリアから0エリアは長野に旅行に来ているような移動局でしたが、受信電界強度が上がったり下がったりしていて、モービルで移動中にお父さん所有のモービル機からコールバックをくれたのかと思ったら、何と往年の6mハンディというかポータブル機のヤエスFT-690の内蔵ホイップアンテナ2.5Wからの交信だったとのこと。小学生の少年ハムというのもレッドデーターブック入りの希少な存在ですが、その小学生少年ハムがmkIIの付かない自分の年より倍以上も古いハンディ機FT-690の内蔵アンテナで長野と北海道の交信を達成したというのですから、本人にとっても貴重な体験になった事だと思います。本人にとってどれくらいのサプライズだったかは伺い知れませんが、この体験がすごいと感じてくれたらずっと無線をし続けてくれるのではないでしょうか。しかし、今回届いたQSLカードの中でFT-690を使っている人が意外に多くて驚かされました。それもノーマルのQRPで使っている人もいれば、固定運用で使用するための純正10Wリニアを使っている人も意外に多く、FT-690の生存率・現役率は意外に高そうな感じです。やっぱりAMモードのある無しでmkIIの付かないただのFT-690のほうが好かれるのでしょうか? CWを運用するにはセミブレークインが効かないというような事をどこかで見たような気がしますが、それを言ったら固定機のIC-551だってオプションのVOXユニットを入れないとCWのセミブレークインが効きませんもんね(^_^;)
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February 04, 2007
2月になりましたが未だサイクルの谷間のどん底にあたる冬場のためか、21メガ辺りの伝搬もなかなか国内が聞こえるチャンスに巡り会いません。そうなるとますます無線のアクティビティも下がり、ハイバンド専門の当局はずっとオフシーズンが続いているわけですが、それを考えたら当局がアクティブに無線活動をしているのは1年の間で5月末から8月初旬までのほんの3ヶ月という事になります(^_^;) ということで、アクティブに無線活動していたころに交信していたQSLカードが2月の1日になって届きました。11月のカードが300枚くらいだったので、次回はJAIAのボーナス局交信分も含めて山のように届くだろう事を予想していましたが、予想通りに佐川のパック便に詰め込めるだけ詰められたQSLカードの枚数が562枚でした。何せ3年半で3600交信くらいしかしていない訳ですから一度に550枚以上カードが届くなんて今まで経験がありません。パソコン上でカード未着のチェックを全部入力し終わるのにたっぷり5時間くらい掛かった計算になります。なぜそんなに一気に整理を始めたかというと、やはり50メガでのJCC/JCGがどれだけ増えたかという確認をいち早くしたかったからなんですが(笑)
11月末の到着分で確か50メガはやっとJCCで300を超えたくらいのところで、そこから足踏みしているのを嘆いていたと思いましたが、今回のQSLカードは意外に50メガのカードの割合が多くて今回の到着分を加えるとJCCのコンファームが一気に増えてSSBで370、CWのみでSSBと重複無しコンファームが2で合計JCCで372市になりました。合併で激減したJCGも156が170に増えてます。アンチ紙切れ至上主義派の当局でも50メガJCC-400、JCG-200のコンファームが出来たら記念にアワードでも申請しましょうか?(笑)しかし、1シーズンと2週間はGPのみでの運用。2シーズンはトマトの支柱で作った南向き固定・自作の2エレHB9CVアンテナのみの10W運用でここまで交信地点を増やせたのですから、今後も意地でもトマトアンテナを使い続けてみようかな。でもまあ、近所の18メートルタワー上の6エレ八木に59で入る信号が、屋根よりちょっと高いだけの自作2エレアンテナではまったく聞こえない事には愕然とさせられることがありますけどね(^_^;)
JAIAアワードボーナス局の運用では50メガが開いていないときには21メガでの運用がメインでした。21メガが開いている時には24メガが開いていないか気になる方なんですが、無線人口を考えたら21メガの運用が順当で、必然的に21メガでのJCCも飛躍的に伸びJCCが93だった物が倍の183に、JCGも35が52に増えています。唯一21メガにおける貴重な青森の局とのQSLカードは到着しましたが、秋田と山形との交信分のQSLカードが未着のため21メガのWAJAがまだ完成していません。次回分で達成でしょうか。昨シーズンは24メガのコンディションがあまり良くなかったので、交信数がさっぱり伸びなかったのが残念でしたが、コンファームでJCCが101と、やっと100を正式に超えてくれました。18メガは免許人口が増えた割にはあまり交信しておらず、それでもJCCで76、JCGで18ですから微増。14メガはボーナス局運用でCQを掛けても殆ど食い付きがなく、1度やっただけで止めてしまいましたし、コンテストでは毎回ごと同じメンバーで交信している感があるためにJCCで1市増えただけ。それでもJCCで140近く、JCGでも50以上あります。そういえばCQ誌を見て知りましたが、昨年12月16日の土曜日に6mがEスポで大オープンしたそうでサイクルの谷底でしかも冬場では地震Eスポでも発生しない限りはダメかと思っていたので裏を欠かれた感じです。たぶんその日はハイバンドのワッチもせずに近所の無線機屋に屯って無駄話していたのではないかと思いますが、今日その話をしたらそういえばその日は珍しくも九州のFM局がはっきり聞こえていたので驚いたという人がおりました。冬場だからいってトマトアンテナでは6mは聞こえないものだという先入観はいけませんな(^_^;)
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February 03, 2007
新年のQSOパーティ参加証明として今年はイノシシの干支の図柄が描かれたシールが発送されてきました。開局から5年を過ぎましたが1アマ取得まで電波を1度も出していないために実質3年半の運用でまだ4枚目のシールとなります。この3倍の12枚のシールを連続して集めなくてはならないのですからあと8回のお正月はQSOパーティに拘束されることになります(^_^;) まあ、お正月といってもどこか旅行に出掛けるわけではありませんし、酒も呑まないですし、今年は正月の5日まで現金は1銭も使わずに過ごしたほどの消費とはおおよそ縁遠い人間なので、あと8回の拘束はさほど苦痛なわけではありませんが(笑)しかし、浮き世のしがらみで正月の2日3日が自由にならずに忸怩たる思いで連続参加を途切れさせる人も多いのでしょうが、12年連続とは言わずに何か救済処置がないのでしょうか?テレコムQSOパーティのシール連続年度4枚で欠年シール1枚と交換できるとか(^_^;) 無線人口が減り続けて地方では2mでの20局達成もままならない現在では12年連続というハードルの高さに新規参入局が殆どと言っていいほど増えず、12回達成したらもう翌年からは出てこない局が多いような気がしています。「20局達成しましたからもう引っ込みます」と、開始30分も経たないうちに閉局宣言しているような局がいましたけど、「自分だけ…」っていうのはこの世界ではいかがなもんでしょうかね?
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