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September 29, 2007

HEMMI No.2664S 初年度製造品

 このNo.2664SはカーソルのないNo.80/1と共に大阪から入手した計算尺で、当初はカーソル取りにでもなれば良いとしか思っていなかったものです。ところが届いてみて驚いたことに、なんとNo.2664S発売当初の昭和32年7月製造を表す「HG」刻印付きで、刻印の打ち方も他の戦後発売の10インチ片面計算尺同様に型式名が独立して裏の固定尺右に入れられているというNo.2664と同じものでした。ついこないだ「II」刻印の翌年生産の最初期型を入手して喜んでいたばかりなのに、それよりも1年以上前の生産のNo.2664Sが迷い込んでくるのですから世の中というものはわからない(^_^;) オクに出ていた「HF」刻印のカーソルも箱もないNo.2664Sに手を出そうと思いましたが、その必要もなくなりました(笑)カーソル取りなどとはとんでもないことで、ありがたくコレクション入りとなりました。50年も経過しているNo.2664Sの割には、使い込まれた計算尺に良くある換算表の文字かすれなども全くない殆ど活用されていない部類の計算尺でしたが、ただ、C尺CI尺に「÷×」の記号が彫り込まれて色まで入れられてました。コレクション的にはこれだけでもマイナスですけど、まあ汚くて狂いの出ている計算尺よりはマシという物でしょうか。最初期型の特徴としてπマークの足が旧タイプの釣り針型で、ラジアン換算用のρマークの足も右側に巻いている古いタイプでした。さらに下側面のゲージは後のNo.2664Sが13-0-13のメトリックゲージであるのに対して最初期型の下側面はインチで10インチのゲージが刻まれています。又、刻まれている数字の書体も異なり、2の末端が跳ねていたり、4の足に横棒があったりします。また最初期型は上下のK尺A尺と中程のCIF尺CI尺の書体とDF尺CF尺C尺D尺と書体が異なっていますが、後のNo.2664Sはすべて同じ書体の数字が使われています。構造的には最初期型のNo.2664Sは当時の他の片面尺同様にアルミバックプレートの両端2箇所が固定尺とのネジ止めですが、後代のNo.2664Sは換算表ネジ止め以外はピン接合になりました。基本的に尺の目盛の刻み方にはまったく差異は認められません。昭和33年9月生産ものと今回昭和32年7月生産ものに関しては裏の刻印配置以外には差が認められませんが、何故か緑の貼箱に貼られている型式名を表すシールが昭和32年もの「HG」が「SUN MADE IN JAPAN NO.2664S」で葡萄色なのに対して昭和33年もの「II」は「SUN HEMMI JAPAN NO.2664S」で赤色となってます。以後はこの赤色シールが継承されますが、なぜこんな物まで変更する必要があったのかあたしゃ理由がわからん(@_@;)
Hemmi_no2664s

 HEMMI No.2664S初年度製造品表面拡大画像はこちら
 HEMMI No.2664S初年度製造品裏面拡大画像はこちら


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Comments

takeshiさん

 今度2664は戦時尺から最末期のものまでまとめてみるつもりですが、年代特定の指標は表面にL尺があって2分割になっており、さらに滑尺裏にTI2とSI2の微小角計算の可能なものが昭和18から昭和22年、L尺が滑尺裏に移動してTI2,SI2のなくなったもので、MADE IN OCCUPIED JAPAN刻印が入っているものが昭和22年から昭和26年、MADE IN JAPAN刻印に戻ったのが昭和26年末で、形式名が裏側センターに入り、デートコードが黒で入っています。その後の末期型は形式名が右にオフセットされました。見本刻印の計算尺は物品税非課税で無償で販売店にくばられたものなので、本来売ってはいけない計算尺です。

Posted by: じぇいかん | April 11, 2014 08:38 PM

じえいかん さん初めまして
たのしく計算尺の記事を拝見しております(^o^)

No.2664を父よりゆずりうけたんですが、
製造起動がなく固定尺右上に楕円の中に見本の
赤の刻印がある計算尺を所持しているんですが、
記事の初年度製造品と同等の古さと思われるんですが、おおよその製造年度お分かりでしたら、お教えください。

Posted by: takeshi | April 04, 2014 10:20 PM

 あらまあ、本当だ(^_^;)
√10に相当するDF尺の部分の目盛が長くなっているんですな?
これはまるっきりNo.2664からの踏襲のようですが、他に何か
違いはありました?

Posted by: じぇいかん | September 29, 2007 11:08 AM

じぇいかんさん、こんにちは。

昭和33年9月生産ものと今回昭和32年7月生産ものに関しては違いはないと書かれていますが、DF尺にちょっとした違いがありますね。

この点は、昭和33年9月生産の物が掲載された時に、自分の昭和32年10月製の物と見比べて、気になっていました。

Posted by: cyno_y | September 29, 2007 10:58 AM

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