« ☆Relay☆R-801とRelay No.80学生用計算尺 | Main | Relay No.83 8" 学生用計算尺 »

May 10, 2008

☆Relay☆No.114 10"一般・技術用計算尺

 ダブルスター時代のRELAY No.115が昭和30年代のものとは見かけがまったく異なるのと比べ、同じくダブルスター時代のNo.114のほうは30年代発売のものと基本的には同じものです。輸出仕様の型番は「☆Relay☆ B-1006」で、基本的にはHEMMIのNo.2664後期タイプのデッドコピーです。No.2664のほうはDF尺に延長部分があるのに比べてNo.114はDF,CF尺ともに√10ですっぱりと切断されているというのが見かけ上の違いで、この違いがなければ双方の見分けがつかないかもしれません。また昭和33年以降のNo.114は逆尺CIの目盛りは赤で刻まれますが、それまでのNo.114は本家HEMMIのNo.2664同様にCI尺の数字だけが赤で入れられているというシンプルな色使いのものです。尺配置は表面がK,DF,[CF,CI,C,]D,Aの7尺、滑尺裏がT2,T1,L,S1で、6度以下、84度以上の三角関数はC尺上の三種類のゲージマークでラジアンに換算して求めるタイプです。No.2664のほうはT尺S尺が逆尺になっていますので、ここがまず異なり、さらにL尺目盛りがNo.2664のほうが細かく刻まれています。上固定尺に25cmのメトリックスケール、下固定尺側面に10インチのスケールが刻まれてますが、下のインチ目盛りが同じくダブルスター時代のRelay No.115と比べるとやたらに長く刻まれており、まるでゲジゲジみたいで1/2インチの位置が判然とせず何か違和感があります。
この時代のバックプレートはまるで缶詰の内側みたいな金色のアルマイトを被せられたアルミ板で、以前のものよりは少々腐食に強くなったのかもしれませんが、50年を経過して腐食したものを多く見かけます。今回初めて気が付きましたが、RELAY/RICOHの片面計算尺はHEMMIの片面尺のようにプラ板とアルミ板の2層によって上下の固定尺がつながっている訳ではなく、アルミの板に単なる白い樹脂のシートを重ねて上下固定尺をつなげています。この白い樹脂シートは滑尺を抜いたときのアルミ板に対する単なる目隠しの役目しか果たしておらず、この構造は昭和49年製造のNo.116まで基本的には変わりません。竹に複雑な加工を施して成型品のプラ板を挟み込んであるHEMMIの片面尺と比べるとなるほど加工コストが抑えられているわけです。 
 入手先は長崎県からで、本体刻印は「BS-2」ですから昭和28年2月の製造となります。奇しくも以前北見から入手した同じくダブルスターのNo.115と同年同月同工場の製造となります。,計算尺本体に某国立大林学科三年と個人名および1954年5月購入した旨が刻まれていました。最初の持ち主は計算尺製造から1年あまり経過してからの購入したことになります。ダブルスター時代のRELAY計算尺のケースの例の通り上蓋と底が抜けていましたが、本体は短い期間しか使われなかったようで、裏板の腐食もまったくなく、表面の艶も失われておりませんでした。それにしてもNo.2664と2本並べてみると、やはり計算尺としての完成度はNo.2664のほうが上を行っていたようで(^_^;)Relay_no114_2

 ☆Relay☆No.114 一般・技術用計算尺表面拡大画像はこちら
 ☆Relay☆No.114 一般・技術用計算尺裏面拡大画像はこちら


| |

« ☆Relay☆R-801とRelay No.80学生用計算尺 | Main | Relay No.83 8" 学生用計算尺 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ☆Relay☆No.114 10"一般・技術用計算尺:

« ☆Relay☆R-801とRelay No.80学生用計算尺 | Main | Relay No.83 8" 学生用計算尺 »