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May 09, 2008

☆Relay☆R-801とRelay No.80学生用計算尺

 確か昭和26年の学習指導要領改訂で新制中学の数学における計算尺の学習が必須になり、中学用8インチ計算尺の特需を迎えますが、そのときに各社で用意された計算尺というのがマンハイム型に逆尺が付いたA,B,CI,C,D,配置の片面8インチ計算尺で、中学で扱うことのない三角関数をすっぱり切り捨てて滑尺の裏側は何も刻まれていないのっぺらぼうの物が多く出現したようです。一度に大量の需要が生じたためかHEMMI一社だけでは到底需要に応じきれず、複数の会社で似たような仕様の計算尺が製造されたようです。値段的にはおおよそ150円から200円あたりの価格帯だったようですが、各社コスト面では苦労したようで、早くもプラスチック素材の計算尺で竹の加工コストを抑えようとするものが出てきているようです。以前、FUJIのNo.86という滑尺裏が白い竹製の8インチ尺を入手しましたが、FUJIは技研が名前を変えた会社ではなく、どうやら昭和20年代当時から富士計器としてFUJIブランドの計算尺を国内向けにも発売しており、このNo.86は昭和30年代まで製造時期が遡りそうです。
 そのような中学生用の計算尺として「ダブルスターRelay」時代に発売されたのがRelay R-801で、その形式変更版がRelay No.80となるようです。尺配置は表面がA,[B,CI,C,]Dというマンハイム型に逆C尺を追加した内容で、滑尺裏はブランクです。HEMMIのNo.2641やFUJIのNo.86のように滑尺裏はセルを張られたり白塗りされているわけではなく、双方ともに単なる竹のむき出しになっており、ここのあたりはコストダウンが徹底されています。また滑尺の組み合わせも反りを考慮した竹の皮目を正反対にして2枚接合している構造ではありません。またセルロイドが片方しか張られていないこともあり、殆どの滑尺がセルロイドの経年変化による収縮でセルロイドの張られている方を内側に緩やかに反りが来ていて、入手したものも例外ではありませんでした。まあ、他の高価な両面計算尺と異なり、中学生のある一時期にだけ使用に耐えれば構わないというコンセプトでコストダウンを優先していたのでしょうから、50年後の現在に反っているの目盛りが狂っているのなど言っても「そんなこと知っちゃいねぇ」と怒られそうですが(笑)R-801のほうは製造刻印が無く、裏側の換算表も省略されているのに対し、No.80のほうは表面に「I.S-4」刻印がありますので、昭和35年4月の佐賀製ということになり、しっかり換算表も貼られてました。R-801はCI尺の数字のみ赤色で刻まれていますが、No.80のほうがCI尺の目盛りも数字も赤で刻まれています。しかしNo.80も前期型はCI尺の目盛りは黒で刻まれていました。R-801は他のダブルスター時代の計算尺同様に裏板が金色のアルマイト加工が施されたアルミ板ですが、No.80のほうは白のアルマイト加工されたアルミ板で上下の固定尺がつなげられています。しかしこの手の計算尺も団塊世代の中学進学が一段落した昭和30年代半ば過ぎには需要が落ち着き、中学では扱わない三角関数や対数などを含んだNo.82やNo.84に淘汰されてしまったのか、それ以降は国内では見かけないようです。
Relay805
 上から☆Relay☆R-801,Relay No.80,No.82,No.83,No.84 です No.81のみ未入手
 ☆Relay☆R-801学生用表面拡大画像はこちら
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