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June 28, 2008

オペレーターの技量に非ず

 このあいだの某記念局運用に関しまして「オペレーターが下手糞すぎてあまりにも酷いので呼ぶのを止めた」なんていう言い方をしている人がいるようですが、さすがに8から21メガが7エリアの南端から6エリアまで広範囲に開いて、蜂の巣をつついたようなパイルアップになっているときに、コールサインの断片さえも取れなくて、何回も呼ばせた挙げ句にめちゃくちゃ強く呼んできた局を取るというオペレートにおかんむりだった人がいたことは確かでしょう。時間を計ったら1局を取って交信を終了するまで2分半から3分掛かっていました。呼んでいる局全部がいらいらしているときにいちいちワッチしていればわかるはずの記念局の名称や自分の名前を毎回ごと繰り返してやたらと一回の交信を長引かせる必要はありませんし、エリア指定したほうがいいという声を無視してひたすら強く聞こえる局をピックアップし続けるオペレートにこちらのほうも「なんだかなぁ」と思ったのは確かです。しかし、アマチュア無線の世界にはいろいろなハンデキャップを抱えて空の上に出ている人がたくさんいることを忘れてはいけません。目が見えず体の自由が利かないため、人の介助なしにアマチュア無線に出ることが出来ず、普段はV/UのFMにしか出ていなかった人がいきなりHFのパイルアップに遭遇し、20局から同時に呼ばれたらどうなるか、考えて見てください。目が見えず、体の自由も利かないBPのオペレーターがログを記録する介助者といっしょに運用しているため、一局一局の交信時間が長くなり、一時間に20局を裁くことが出来なかったとしても、誰がそのオペレーターの運用を非難することが出来ましょうか。ましてJARLの特別記念局ですから「オペレーターが必ずしも健常者とは限らない」ということを忘れないでほしいと思います。

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