トマト支柱アンテナの3エレ化
夏至を過ぎること、はや二週間を数えましたが、6mの伝搬状況は例年と比べると低調で、特に7月に入ってからの3日間くらいは朝も夕方も聞こえないという状況でした。この低調ぶりを打破するためというわけではありませんが、2年前に製作しておきながら重量過多でお蔵入りしてしまった自作の3エレトマト支柱アンテナを組み立て直してとりあえず揚げてみることにしました。というのも台風と冬場の爆弾低気圧シーズンを避けて夏場のEスポシーズンだけ3エレにグレードアップし、それが過ぎたら元の2エレに戻せば、とりあえず大風のダメージを食うことはないだろうという打算からです。また、土曜の夜からJARLの6m and downコンテストもあるので、2エレから3エレにした効果も確認できると思い、土曜の朝にさっそく屋根に上って30分くらいで2エレアンテナをディレクター1本追加したブームに組み替え、3エレ化してしまいました。一つ問題が予想されたのはブームが延びたことにより、給電部が2階の屋根に掛かってしまったことで、給電部と屋根との距離が1m位しかなく、打ち上げ角はおろか、VSWRにも影響するのではないかということでした。案の定、実験してみるといままで50.200近辺で1.5を保っていたVSWRが2.0近い数字を示しています。もう少し屋根から遠ざけるか高さを高くすることによってVSWRの数値が改善するのでしょうが物理的に無理なのでとりあえずこのまま使ってみることにします。
土曜午前中、局部的に6エリアが開いていたようですが2エレではQSBの谷間に入り込んだ信号は殆ど聞き取れなかったのに、3エレだとそれがちゃんと理解できるくらいに復調できる感じです。また2エレよりさらにサイドの影響が無くなって静かになった印象でした。ところがバックへの放射が2エレより小さくなったのか、2エレの時はそこそこ聞こえたバックからの信号がさらに弱まった感じでした。実際にバックから入感してくる局にそのまま応答してみましたが、2エレの時は問題なく交信できたのに3エレでは取ってもらえなかったことから、3エレあたりになるともはやビームを振らないといけないのかもしれません。
6m and downコンテスト開始時の21時頃には珍しく6エリア4エリア5エリアあたりまで開いてまして、アンテナの実験もかねて短時間に8局ほどに応答してコンテストナンバーを交換しましたが、アンテナは当然の事ながらちゃんと問題なく作動していました。しばらくはこのまま使ってみましょう。
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