移動局がいなくなった?
先週土曜から日曜にかけて行われたJARL国内4大コンテストの一つである6m and Downコンテストは夏場のEスポシーズンに併せて50MHzから上のVHF,UHFを主に使用して行うコンテストです。昨年の6m and Downコンテストのコンディションがまったく記憶にないのは、コンテスト開催当日にかち合ってしまった支部大会に拉致され、大勢の前で苦言苦情の砲火にさらされてしまったためで、なんかこのあたりからコンテスト参加の意欲が薄れて「参加証を貰うためだけのスコア送付」まで怠るようになりました。それでも昨年の6m and downコンテストは出かけるまでのわずかな時間に6mで交信した3局3マルチだけでスコアを送ったらしく、QSLカードと一緒に参加証が届いてましたが。
しかし、今年も本来だったらコンテストが支部大会とかち合ってしまうため、コンテストの方には参加出来ないはずが、何と北海道洞爺湖サミット開催で、サミット警備上の都合から支部大会のほうが一週間延びてしまったため、コンテスト参加のほうには問題がなくなりました。アンテナも3エレ化してみましたので、伝搬コンディションさえ良ければ2エレと3エレの差も実験的に検証できるという興味もあります。土曜21時からスタートしたコンテストでしたが、夜間にも係わらず4,5,6エリアが局地的に開いてまして応答だけで8局7マルチと交信しましたが、40分ほどでフェードアウトしました。8エリアの局がGWをとばしてくるのですが、2エレだったらバックもさほど問題なく交信できたものの3エレ化のせいかバックで呼んでもちっとも反応がありませんでした。
試しに144MHzをワッチしてみますと、例年のコンテストであれば同じ8エリアの移動局が盛んにCQを出しているはずなのですが、今回のコンテストに限ってはまったくCQの声が聞こえませんでした。何とサミットの警備で札幌圏から胆振日高、渡島檜山のサミット開催隣接地の見晴らしの良い場所でアンテナでも立てようものならすぐさま全国からかき集められた警備の警察官が飛んでくるという状況が予想されたため、無用のトラブルを避けるために「移動を自粛した」事が原因のようです。例年なら夕張の丁未風致公園からハード運用する札幌のクラブ局の運用もなかったようですね。
翌日の6mの伝搬状況は朝の6時台には宮崎ビーコンさえ聞こえませんでしたが8時台からコンディションが急上昇し、10時台後半まで4,5,6エリアを中心に50.250から50.500あたりまで周波数が埋まってしまう時間帯がありました。おそらく8エリアよりは1エリアの大票田とつながった6エリアが一番条件が良かったのではないでしょうか。10時台後半にフェードアウトしてしまうと夕方まで伝搬が戻らない事が多いながら、今回は2時台後半に鹿児島,宮崎,高知あたりの伝搬が戻り、数局と交信してます。今回は応答しかしませんでしたが、参加証をもらうには十分な局数を獲得したでしょうか。
ところで3エレの威力ですが、2エレに比べるとさらにQSBで落ち込んだボトムでもそこそこ復調出来るようになり、2エレでは近所のOMが59を送っている相手の局の信号がまったく聞こえなかった事が多かったのにも係わらず、3エレになるとさすがに59というわけには行きませんが「聞こえない」ということはなくなりました。さらに2エレのときにはあまりにも聞こえなくて応答をためらったCQに対しても応答することが出来るようになった感じです。ディレクター1本追加でこれくらいの違いがあるとは正直いって想像していませんでした。これが4エレ5エレになり、さらにタワーの上に乗っかるとどうなるかなどと妄想は広がりますが、とりあえずこれは後の楽しみとして取っておきましょう。いっぺんに高性能化すると飽きるのも早いですし感動も薄れますから(^_^;)
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Comments
こんばんは。
やはりサミットの影響は大きかったですね。 8の移動局がほとんどいませんでした。 マルチが伸びないのはサミットのせいだと思っています。
Posted by: JP1LRT | July 09, 2008 10:16 PM