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November 12, 2008

東芝照明用計算尺(円形)

Photo  東芝の照明用計算尺は照明設備の設計において、ある一定の照度を得るためにはどのような光度の照明器具がいったいどれくらい必要かを大まかに計算するための計算尺で、大正末期のまだ白熱灯しかない時代に最初のものが作られたようです。照明器具が発達して蛍光灯などが普及するに従い、何度も改訂版がリリースされましたが、昭和30年代までは棒状の計算尺、昭和40年代からは円盤状の計算尺に変化していったようです。どっちにしても文房具店の店頭で市販されていたものではなく、東芝の照明器具を使用していた電気工事店などにサービスとして配られた程度のものであったためか、数十年に渡って存在していた割には計算尺コレクターの世界でもあまり見かけない特殊な計算尺の一つです。まあ、こういう特殊な計算尺は関係者以外には使いようのないシロモノなのですが、当方電気工事士の資格持ちですから、一応は守備範囲内の計算尺ということになります(笑)サイドが切り取られて形状は完全な円形ではありませんが、直径10cmの円形計算尺で、「照度を知るためには・灯数を知るためには」の2つの計算法が裏側に印刷されていますが、実際には部屋の広さや照明の種類ならびに直接・間接照明の差による照明率などの補正値の目盛などがあって、けっこう複雑に感じます。また照明種類の違いによって照度の大小を算出するために透明なカーソルが付いています。古い東芝のロゴが入ったブルーグレーのビニールケースに入っていました。
 この照明用計算尺は熊本からの入手でしたが、廃業した東芝家電販売店からの品物らしく、東芝の名前の入った店頭用のディスプレーやMT管のピン直しなんかと一緒に出てきたものです。メール便で送ってもらったのですが、売り主のミスでまったく別人の元に発送され、そのため返送から再発送を経て送金から手元に届くまで12日も経ってしまいました。でもまあ無事に届いたのですから良しとしましょう。しかし、この手の一般には使いようのない計算尺というものはさすがにあまり欲しがる人もいないでしょうし、竹製ならまだしもビニールの円盤に過ぎませんから残しておこうという気も起こらず、おそらく現場で用済みになればゴミとして捨てられてしまう存在であることは確かで、そのため、計算尺マニアの手に渡る機会は殆ど無いといって構わないかもしれません。この手のものは、取りあえず使用するあてはなくとも見かけたら捕獲しておいたほうがいいかもしれません(笑)

 東芝照明計算尺(円形)表面拡大画像はこちら
 東芝照明計算尺(円形)裏面拡大画像はこちら

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