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May 23, 2009

JARL釧路総会をパスして…

 JARLの総会として久々に8エリアは釧路根室支部管内で開催される第51回通常総会(たんちょう総会)ですが、我が町からも少なからず何人か乗用車の乗り合いで前夜祭から出席する人間がたくさんいるようです。また他エリアからも飛行機やフェリーで続々と北海道入りするJARL会員も多いようです。当方も夜中出発翌日帰りの片道7時間の長距離爆撃を企てたこともありましたが、関西方面からの人もたくさんいることですし、紛糾が目に見えている総会にわざわざ疲れにいくのもどうかと考えていたところ、なんと千葉の従兄弟訃報が入り、これから漁船じゃなくてフェリーで本州に発つことになり、奇しくも「どっちみち総会には行くことが出来なかった」という言い訳が出来てしまったわけです。
 使い捨てマスク、このマスク品切れ騒動になる前に大箱60枚をストックしてあったので、そのなかから10枚しっかり持参して行きますが、運悪く罹るときには罹ってしまうものなんでしょうね。

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May 12, 2009

ミックラー加算機

090512_134522 昭和40年前後、主に対米輸出を目的にスタイラス式加算機が各種作られたことは以前にMBCのポケットカリキュレーターを入手したときに詳しく書きましたが、同時期に輸出用に作られ、東京都の優良輸出品に認定されていた手動加算機がこのミクラ精機で作られたミックラー加算機です。MBCのスタイラスでラックを引くタイプに比べてかなり大振りで、中型の電卓くらいのサイズでしょうか。そのためにスタイラス操作が不要で、指先で直接ラックを押し下げることが可能になっています。このラックはMBCなどの小型計算器と異なり、自動的に桁が上がり、なおかつバネの力でラックが一定の位置に戻る仕組みのため、MBCなどのように下に引くのか上に引くのか一瞬の判断に迷うことなく直感的に使用出来ます。この仕組みであれば、計算速度に関しては素人が使用する限りは算盤の加算といい勝負だったかもしれません。しかし、減算するための特別なメカニズムがまったく無いようで、この点はリコーのアレックスと異なります。しかしラックに赤文字で逆数を振ってあるので、なんらかの減算方法があるのでしょうが、説明書はもちろんのこと欠落してますので、今の所、不明です。このミックラー加算機は輸出が主体だったことと、算盤の牙城を崩すほど普及したわけでもなく、現在にまで残っているものは少ないようです。そのため、こんな簡単なものながら、一度は箱・説明書付きの中古で16,800円という高落札額で取引されたこともあります。
 用途としてはどうやら入出金振替伝票などの集計専門に使うことを考えたのではないでしょうか。そうなると、加算がスムーズに出来ることのみが重要だったのかもしれません。ミックラー加算機はどうやら2種類の形態があるようで、双方ともに6桁ながら理大の計算機コレクション所蔵品は少々小振りのようで、リリースレバーも引き下げるのではなく軸を中心に押し下げるような構造になっているようです。構造から考えるとレバー一押しで数値がリセットされるわけではなく、何回か押し下げないと数値がリセットされないようなものだったのではないでしょうか。そのため、一回のレバー操作でリセットできるようになった改良品が今回のミックラー加算機なのかもしれません。中の数字が振られたプラスチックの数字ドラムは当時のカウンターもしくはタイガー計算器などのために作られた汎用品を流用しているような気がします。そのために数字ドラムに独自のメカニズムを付加することが難しく、そのために減算のための逆転メカニズムを組み込むことが困難だったのかもしれません。これがリコーのアレックス並にレバーを引き出すことで自由に置数を減算することが可能であれば、加算機から計算機に昇格したのでしょうが、やはりこの手の計算機のメカニズムは実用新案の出願がいろいろと絡み合っているので、似たようなメカニズムを組み入れることが出来ず、結果的に中途半端なものになってしまったのかもしれません。まあこんな単純な加算機ですが、カシオミニ登場までのつなぎ役としては一応役に立ったのでしょうか。
(2009.5.13追記) この加算機をいじっているうちにおぼろげながら減算の方法が見えてきました。ラックの右端の黒表示1のところに「−↓」の刻印があるのです。具体的な減算の方法は、たとえば555−255の計算は黒数字の555をラックで引いて置数し、次に逆数の赤表示の255(黒表示では744となる)をラックを引いて置数すると1299の表示がでますが、−表示に従って下一桁のラック(黒1)を引くと表示が1300となり繰り上がった上一桁の数字を無視すると答え「300」が得られるというものらしいです。また、999−1という単純な計算は黒999を置数したのち赤で001を置数すると1997となり下一桁黒1を引くと1998と表示され、上一桁を無視して「998」という結果を得るものです。
繰り下がり計算、たとえば500−280の計算などは黒500,赤280と赤数字は0の桁もラックを引かなければいけませんがそのときの数値は1219でこれに下一桁黒1引きで1220表示上一桁無視で220の答えを得るというもののようです。

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